【ビジネス】BCC送信と失礼な間違い|マナー・送信方法・エラー
更新日:2024年06月26日
ヘッダーをみれば、BCCであることはわかります。自分宛に届いているのに、TO、CCに自分のアドレスが表示されていないからです。
TOは「あなたに向けて送っていますよ」の意味。当事者である相手先には、CCや BCCではなくTOを使うのが本来のマナーです。
これを送信者側の効率のためにBCC一斉送信を用いるのですから、「本来は個別に送るところですが、一斉送信をしているため、BCCでお送りしています。申し訳有りません(失礼します)。」という意味で使われていると考えられます。
しかし、最近ではそこまでの意味を考えずに使われています。「BCCで送信したのは、一斉送信をしたからですよ」と相手に知らせるために、宛先とあわせて、
「一斉送信のため、BCCで失礼します」
「一斉送信のため、BCCでお送りしています」
などと、宛先の前後に入れておくのです。
<文例1>
○○会 会員各位(一斉送信のため、BCCでお送りしています)
<文例2>
*一斉送信のため、BCCでお送りしています
○○会 会員各位
一斉送信であることが伝わらないと・・・
ときどき、「なぜ、私がBCCなのだ!TOかCCに入れるべきだ!」とお怒りになる方がいらっしゃいます。傾向として、年齢的にも職位的にも上の方に多いようです。こういった方に納得していただくためにも、他の方を含めて一斉送信であることを明記します。
もっとも受信メールのヘッダーの宛先に表示されているアドレスが、送信者本人のもののみであること、または「Undisclosed-Recipient:;
失礼になってしまう間違い
目上の人に対して、BCC一斉送信は失礼にあたるかどうか?
このような疑問を抱いた人もいると思います。答えは人それぞれです。
基本的にメールの特性を理解されている相手ならば、そのまま受け入れてくれます。しかし、「一斉送信であることが伝わらないと・・・」でも取り上げたように、失礼と感じる方はいらっしゃいます。そのような方には、お詫びをしてTOで個別に送るのが良いでしょう。
会議の議事録を、議長を含むメンバー全員にBCC一斉送信
これはどうでしょうか?会議にもいろいろありますが、例えば自社が事務局をしている外部団体のものであれば、BCC一斉送信かCC一斉送信かどうかを検討する必要があります。
アドレスの公開に関してメンバー間の合意がとれていないならば、BCC一斉送信で送るのがよいでしょう。
ただし、議長については、TOで送信する方がよい場合があります。このように、メンバーの中に、あきらかに立場に差がある人間がいないかどうかを見極めることも大切です。
この場合、他のBCC受信者が納得するかどうかも考慮しましょう。宛先にも注意が必要です。
TO: 〇〇会 議長 ○○○○様
BCC: ◯◯会 出席者各位
(出席者の皆様には、一斉送信のためBCCでお送りしております)
BCC一斉送信の方法
TO の欄には、自分のメールアドレスを入れる
迷惑メールに悩まされた経験があると思います。しかし、迷惑メールがまったく自分の目には触れずにそのまま迷惑メールフォルダに直行してしまうものがあるのはご存じでしょうか。
迷惑メールのほとんどは、宛先を空白にしてBCCで大量に送りつけてきます。このため、迷惑メール対策として、宛先が空欄だとシステム上弾かれる設定にしているものがあります。この場合、BCCで送ったメールは相手の目に触れずに埋もれてしまいます。
迷惑メールフォルダに入っているため、届いていないわけではありません。届いていないという「Undelivered Mail Returned to Sender」も届かず、こちらからは届いているようにみえるのが、少々厄介です。
また、TOが空の場合、メールソフトによっては「Undisclosed-Recipient:;
このような事態をさけるために、TO の欄には、自分のメールアドレスを入れるようにしましょう。
BCCの欄に入れるメンバーが固定化している場合はグループ設定をする
メールソフトにもよりますが、送信先メンバーが固定化している場合、グループ設定をしておくと便利です。送信先を漏らさないことにもつながります。
CCとBCCを間違えない
あたりまえのことですが、とても大切なことです。BCCとCCの欄の入れ間違いがないか、送信前には必ず確認しましょう。
送信エラーが出た場合
送信先アドレスの間違い
初回公開日:2017年07月24日
記載されている内容は2017年07月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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