斜線の引き方・斜線の正しい向き・ワードのセルに斜線を引く方法
更新日:2024年06月24日
斜線って何?
まず始めに、「斜線」の意味を見ておきましょう。
斜線とは「斜めの線」のこと
「斜線」という言葉にある意味は、「斜めの線」です。使用されている漢字通りの意味になります。「斜め」は「水平・垂直と比べて傾いていること」ですので、「斜めの線」は言い換えれば「傾いた線」とも言えます。
また、「斜線」は数学において「直線や平面に対して垂直でも平行でもない線」のことを意味します。「斜めの線」という意味との違いは、「直線や平面に対して」という点です。「斜めの線」の意味では「直線や平面に対して」の要素はなく、単に「斜めな線」を表しています。数学における意味では「直線や平面に対して」という比較対象を必ず含むため、表現の際は「直線や平面」が存在する必要があります。
斜線の引き方は?
「斜線」には、引き方というものがあるのでしょうか。確認しておきましょう。
間違いを校正する目的で斜線を引く
印刷などにおける、校正記号としての引き方になります。「1文字の校正」であれば、「間違いの上に斜線を書く」方法が本則です。「間違いを丸で囲む」方法でも、問題はありません。「2文字以上の校正」の場合は、「間違い部分の始まりと終わりの上に斜線を書いて、始まりと終わりの間にある間違いの上には横線を書く」または「文字列を囲む」方法で校正をします。
「文字修正」の場合は、「斜線や囲みの部分から余白の部分に線(引き出し線)を引いて、その引いた先に正しい文字を記入」します。一度した「文字修正」を取り消す場合は、「修正部分近くの余白にイキと書いて、引き出し線の先にある正しいとした文字に斜線を引きます」。
校正の際に行ってはならないことは、「塗り潰すこと・ホワイトで消した後に上書きすること・濁点の抜けに気付いて濁点だけを足す・引き出し線が長過ぎること・引き出し線を交差すること」です。
空欄を消す場合にも斜線を引くことがある
「空欄を消す」時にも、「斜線」を引くことがあります。「行数が複数ある」場合には「以下余白」と表記することもありますが、簿記などでは「以下余白」の表記ではなく、「余白」の部分に「余白線」と呼ばれる「斜線」を引いておきます。
斜線の向きはどちらが正しいのか?
「斜線」の向きを、気にかけたことがありますか。定められた向きはないようですが、一般的な向きについてお伝えしていきます。
余白線は「右上から左下」に引く
「余白線」の「斜線」は、「右上から左下」に引くのが常識とされています。
一般書類は「右肩上がり」
「一般的な書類」の場合、「余白線」でなくても「斜線」を引く場合は「右上から左下」に線を書きます。
「右が上」になる姿は「右肩上がり」と呼ばれており、「グラフで過去が左・流れていく時に合わせて右にグラフを伸ばしていきますが、その時に右にいくにつれて上に上がる(良い意味で数値などが高くなる)ことは良いこと」というように、「右肩上がり」の書き方は縁起が良いとされています。
以上のことから、「一般書類」の「斜線」は「右上から左下(右肩上がり)」で引くのだと言われています。また、「右上から左下」に線を引く書き方は「右利きの人が線を引きやすい書き方」であるため、「一般書類」では「右上から左下」に「斜線」を引く、という説もあります。
多くの場合「右上から左下」でOK
初回公開日:2018年04月18日
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