「ご連絡」の意味と使い方を紹介|例文や言い換え表現も併せて解説
更新日:2024年10月12日
「ご連絡ってビジネスシーンで使えるの?」
「ご連絡の言い換え表現を知りたい」
「ご連絡の敬語表現って?」
このように、「ご連絡」という表現について疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
本記事では、「ご連絡」の意味や使い方を例文と共に解説しています。また、併せて「ご連絡」の言い換え表現や敬語表現、英語表現についても紹介しています。
この記事を読むことで、「ご連絡」の意味や正しい使い方について理解できるだけでなく、ビジネスシーンで使う際の注意点や言い換え表現、敬語表現について知ることができます。その知識をもとに、適切な使い分けができるようになり、スムーズにコミュニケーションを取ることができるでしょう。
「ご連絡」の意味や使い方などについて知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
「ご連絡」の意味
「連絡」は以下のように、「ご」を付け「ご連絡」として、その前後に尊敬度を高める文言を置き、「尊敬語」と「謙譲語」として表現します。相手が「連絡」という行為をする際には、「ご連絡」として敬語にするのは当たり前です。
しかしながら、自分が「連絡」という行為をする際にも「ご連絡」と表現します。「ご連絡いたします」は、一見奇異に見えますが、これは間違っていません。連絡をする行為は自分ですが、その連絡を受けるのは相手ですから、相手の連絡を受ける行為に対して「ご連絡」と敬います。
また、「ご連絡いたします」は、「ご連絡」で相手を敬い、「いたす」で謙譲し、二重敬語のように見えますが、そうではなく丁寧さが高まるだけで間違ってはいません。従って、相手によっては、「連絡いたします」という表現でも支障ありません。
連絡という言葉には、以下の3つの意味がありますが、ここでは、3つ目の意味で論じていきます。
■お互いにつながり・関連があること。
■交通機関の接続状況を表す。
■関係のある人に情報を知らせること。
「ご連絡」の使い方・例文
「ご連絡」は「連絡」を丁寧に表現した言葉で、「連絡」という言葉に接頭語の「ご」を付けた敬語表現に当たります。
この「ご連絡」という敬語表現は、文脈によって尊敬語や謙譲語として使われており、「取引先からのご連絡」という場合は尊敬語、「ご連絡します」という場合は謙譲語になります。
後に続く言葉によって敬語の種類が変わるため、使い方が難しいように感じますが、実際に「ご連絡」という表現を用いる場合にはどのように使えばいいのでしょうか。以下では、「ご連絡」の使い方を例文と共に解説していきます。
「ご連絡」の使い方
「ご連絡」という表現は、自分から連絡する場合や相手に連絡をしてほしい時に用いる敬語表現で、「ご連絡」の後ろに文を加えて使われます。連絡とは、情報を伝えることですが、その伝える方向、つまり誰が誰に伝えるかが重要です。
■相手から自分に情報が伝わる
相手が持っている情報、或いは相手が判断する情報を事前に提供依頼しておき、相手からの情報を待ち、そのあとで、情報が相手から自分あてと届く場合があります。
■自分から相手に情報を伝える
相手からの依頼によって、自分が持っている情報、或いは自分が判断した情報を相手に伝える場合があります。また、相手からの依頼が無い場合でも、過去の連絡実績にある相手には、情報を伝える場合もあると言えます。
以下では、相手に連絡を依頼する場合と自分から連絡する場合で使える表現を紹介していきます。
「ご連絡」の例文
相手に連絡を依頼する場合
- 「ご連絡をお願いします」
- 「ご連絡をお待ちしております」
- 「ご連絡お待ち申し上げます」
自分から連絡する場合
- 「こちらから、のちほどご連絡いたします」
- 「別途、ご連絡を差し上げます」
- 「のちほど、ご連絡申し上げます」
- 「先般お約束いたしました打合せの日程につきましてご連絡いたします」
- 「先般、お問い合わせいただきました商品の仕様につきましてご連絡いたします」
- 「先般の会議でも議論になりました〇〇の件につきましてご連絡いたします」
相手に連絡を依頼
■相手に依頼
「ご連絡をお願いします」「ご連絡をお待ちしております」「ご連絡お待ち申し上げます」という敬語表現により情報提供を依頼します。なお、「ご連絡ください」という表現は、敬語表現であり間違いではありません。しかしながら「ください」という言葉は、断定的なニュアンスが相手に伝わり強引な印象さえ受けかねませんので、よほど親しい相手以外は、失礼になるので使用は控えるべきです。
■相手から連絡が届いた
情報提供の依頼した相手から情報が届いた際には、「ご連絡をいただき誠にありがとうございます」「わざわざのご連絡ありがとうございます」という敬語表現により、相手に感謝の意を伝えましょう。
自分からの連絡
■相手に連絡することを約束
その場での情報提供ができない場合は、「こちらから、のちほどご連絡いたします」「別途、ご連絡を差し上げます」「のちほど、ご連絡申し上げます」という敬語表現により、相手に情報提供を約束します。
また、この場合、「ご連絡」のあとに「いたします」「差し上げます」「申し上げます」という謙譲表現が付いていますので、相手によっては、「ご」を省き「こちらから、のちほど連絡いたします」「別途、連絡を差し上げます」「のちほど、連絡申し上げます」という敬語表現でも問題はありません。
■連絡する当日
「先般お約束いたしました打合せの日程につきましてご連絡いたします。」「先般、お問い合わせいただきました商品の仕様につきましてご連絡いたします。」「先般の会議でも議論になりました〇〇の件につきましてご連絡いたします」と、連絡を約束した相手に敬語表現で情報を伝えます。
「ご連絡」のビジネスシーンでの注意点
「連絡」の敬語表現である「ご連絡」を使う際には、相手に情報を伝えるのか自分に情報を伝えてほしいのかという点を意識して使う必要があります。
尊敬語としても謙譲語としても使うことのできる「ご連絡」という表現ですが、ビジネスシーンで「ご連絡」を使う場合はいくつか注意しなくてはならないポイントがあります。
取引先や上司に対して失礼にならないように使うにはどのような事に気を付ければ良いのか、以下で確認していきましょう。
「ご連絡ください」は強引な印象がある
「ご連絡ください」という表現は、敬語である「ご連絡」を用いているため一見丁寧な言い回しに聞こえますが、「ください」と断定した表現になっているため相手に不快感を与える恐れがあります。
「ご連絡ください」のように断定してしまうと、相手に連絡を強制しているような強引な印象を与えかねません。
相手に連絡をお願いする場合は、このような断定した表現ではなく、「ご連絡いただけますと幸いです」、「ご連絡をお待ちしております」といったニュアンスにすると、柔らかい表現になるでしょう。
「ご連絡させていただく」は相手に連絡する許可が必要
「ご連絡させていただく」は謙譲語に当たるため失礼にならないと考える人も少なくありませんが、本来は相手からの許可を得た場合にのみ使用する表現のため、使う際には注意が必要です。
連絡することに関して相手から許可を得ていない場合に「ご連絡させていただく」という表現を用いてしまうと、「こちらは連絡を許可した覚えはない」と不信感を与えかねません。
そのため、相手から連絡の依頼があった場合以外には「ご連絡申し上げます」や「ご連絡いたします」という表現を使うようにしましょう。
初回公開日:2017年10月18日
記載されている内容は2017年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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