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管理不行き届きとは?
今回、その管理不行き届きという言葉について、その意味や始末書の書き方など、いくつかの観点から説明していきます。
そもそも「不行き届き」って?
「行き届き」とは、隅々まで行き渡っている様子や、十分に行き届いていることを指します。頭に不が付いていることから、否定する言葉となりますので、隅々まで行き渡っていない、十分に行き届いていない、不十分なこと、満足に出来ていない様子を指します。
管理不行き届きとは
○○不行き届き
・監督不行き届き
・連絡不行き届き
・指導不行き届き
どれも十分に行き届かなかった際に使われる言葉です。
監督不行き届きとは違うの?
連絡不行き届き
指導不行き届き
同義語~同じ意味のことば~
・管理不十分/管理不足
管理不行き届きと同じ意味として使われます。意味は同じく、満足に管理が出来ていないことを指します。
【監督不行き届き】
・監督不十分/監督不足
監督不行き届きと同じ意味として使われます。意味は同じく、満足に監督が出来ていないことを指します。
【連絡不行き届き】
・連絡不十分/連絡不足
連絡不行き届きと同じ意味として使われます。意味は同じく、満足に連絡が出来ていないことを指します。
【指導不行き届き】
・指導不十分/指導不足
指導不行き届きと同じ意味として使われます。意味は同じく、満足に指導が出来ていないことを指します。
管理不行き届きの際の始末書
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そういった際の始末書について説明します。
始末書とは何をかけば良いの?
詳しく簡潔にとは矛盾しているように聞こえますが、何があったかどうして起きたのかなどがダラダラと一文で書かれていては、始末書を受け取る側も理解しにくいです。箇条書きとまではいきませんが、項目ごとに明記することで理解はぐっと高まります。始末書は社内で提出をする社内文書です。お詫び文とは違います。
始末書を書くうえで必要な項目をチェックしよう
①始末書を提出する年月日
②始末書を提出する先の名前
③始末書を提出する者の名前
④始末書のタイトル
⑤ミスやトラブルの詳細
⑥ミスやトラブルの原因
⑦ミスやトラブルに対しての反省
⑧再発防止策
①始末書を提出する年月日
②始末書を提出する先の名前
③始末書を提出する者の名前
④始末書のタイトル
⑤ミスやトラブルの詳細
ここは、部下がかわいそうだとしても、事実を簡潔に書きます。事実報告は必要です。
⑥ミスやトラブルの原因
もちろん部下のミスが原因でトラブルに繋がったとしても、部下がこういうミスをしたから、ではなく、自分の管理不行き届きにより、部下がこうしたミスを起こしてしまった前提で書きます。
⑦ミスやトラブルに対しての反省
あくまでも部下のミスでではなく、自分の管理不行き届きによると書きます。「部下のせいで」「部下がこうしたミスにより」ではなく、『自分の管理不行き届きにより、部下がこういうミスをしてしまった』とします。言い訳と捉えられることは書かないようにします。
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⑧再発防止策
ここで、こうした防止策をとることによって、自分の管理も行き届き、同じことが起こらないと納得してもらえるような防止策をきちんと考えて書く必要があります。自分の管理不行き届きでしたので、今後は管理を徹底します、では通りません。
自分の管理不行き届きだった
↓
こういった防止策をとります
↓
更に管理を今とは違い、このようにし、再発防止を徹底します
といったように、防止策プラス、今後は今とは違いこのように管理をすることで再発防止を徹底します、という流れで締めくくります。
管理不行き届きの場合のお詫びの仕方
直接謝罪とお詫び文書送付では、同じことですが、始末書同様、大事な項目をチェックしていきましょう。
管理不行き届きである点を丁重に謝罪する
お取引先様にとっては、誰が、どうして、という点はもちろん知る必要がありますが、既にトラブルが発生し、損失・不利益が生じている事実は変わりませんので、とにかくひたすら謝罪をするしかありません。
その際、ミスをした部下は既にお取引先様に謝罪をしているでしょうから、あなたは、あくまでも私の管理不行き届きにより大変なご迷惑をお掛けしてしまったという前提で謝罪が必要です。部下のミスはあなたのミス、上司であるあなたは会社を代表して謝罪をします。
ミスを起こしてしまった部下をきつく叱ったことを伝える
個人ではなく、会社全体として謝罪の意を伝える
管理不行き届きの際に使える例文
株式会社○○○
○○部 ○○課
役職○○(分かっていればフルネーム)様
株式会社***
**部 鈴木 太郎
会社住所
電話番号
誤納品のお詫びと納品日ご変更のお願い
拝啓
○○の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は、格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、この度弊社が納品をさせて頂きました商品がご注文と異なる商品であるとご指摘を頂きました。今回の誤納品は、ご注文を頂きました商品をお手配するにあたりまして、受注入力をする段階で入力間違いをしたことが原因でございます。
つきましては、正しい商品を○○月○○日納品にてお手配をさせて頂けましたら幸いでございます。
この度の事は、私の管理不行き届きにより、多大なるご迷惑をお掛けしてしまいました事、心よりお詫び申し上げます。
今後は、二度とこの様な事を起こさない様、入力の際に2度確認をしたうえで入力を完了させるルールを新たに設け、社員の教育にも徹底して参りますので、この度は何卒ご容赦頂けます様、何卒、お願い申し上げます。
敬具
トラブルこそ絶好のチャンス!
しかし、トラブルこそ絶好のチャンスなのです!大変なトラブルなら尚更、ここでどれだけ誠意を持ってきちんと謝罪と対応したかで、今後そのお取引先様との関係は全く変わってきます。今はもちろんお怒りだとしても、お取引が継続できれば、言い訳をせず、自分の管理不行き届きだと認め、素直に必死に謝罪をし、トラブル解決・再発防止に努めたことを評価・信用に繋がる時期が来ます。
上司がお取引先様にミスを犯した自分のせいだと言わず、管理不行き届きの上司自身のせいだと謝罪している姿を見て、部下は深く反省し、自分を庇ってくれたと、あなたに対して信頼も厚くなります。トラブルは絶好のチャンスです!対応次第で良い事も沢山あるのがトラブルですから、冷静に、確実に対応していきましょう。
その他のコンプライアンスについてもきっちりしておく必要もあります。
ビジネスや情報管理に強いWORK SUCCESSというメディアのコンプライアンスに関する記事がとても参考になるので、ぜひ見てください。