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「一同」の使い方|使用例4つ・似た言葉・間違いやすい表現

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「一同」とは

「一同」とは、集団を表すときによく使われる言葉です。みなさんも一度はこの「一同」という言葉を用いて、社員一同、スタッフ一同などと使用したことがあるでしょう。

それほど生活の中でよく使われる言葉ですが、使い方に迷った経験はありませんか。今回は「一同」という言葉について意味や使い方、間違えやすい表現などをご紹介していきます。

迷ったときのご参考にしてください。

「一同」の意味と読み方

「一同」は、居合わせた者や仲間全体、みんなという意味の言葉で、読み方は「一同(いちどう)」になります。

言葉の意味自体は難しくはなく、ビジネスの場面でも「社員一同」や「従業員一同」などとよく使用されている言葉です。

「一同」という言葉は、ビジネス文書以外にもご祝儀や香典、お祝いや餞別などを何人かでまとめて贈るときにも使われることがあります。

「一同」と似た言葉と違い

「一同」という言葉には、似ている言葉が存在します。「一同」と似た言葉は、「面々」「全員」「一行」などです。

「一同」は、居合わせた者や仲間全体、みんなという意味ですが、これらの言葉は一体どういう意味があるのでしょうか。

それぞれの意味を把握することで、違いを確認していきましょう。

「面々」

「面々(めんめん)」とは、ひとりひとりや、各々という意味です。

使い方としては、「仲の良い普段どおりの面々が集結し、休暇を楽しみました」や「意外な面々が差し入れを届けてくれました」のように使用します。

違いについてですが、「一同」はみんなという全体を意味する言葉ですが、「面々」は、それぞれ一人一人を指す言葉になります。

「全員」

「全員」とは、組織や団体などに属する人や、その場にいる人すべてという意味になります。

使い方としては、「全員協力の下に行わなければ達成できないだろう」や「眠気を訴えたのは、そこにいた全員でした」のように使用します。

違いについてですが、「一同」には仲間という意味合いが込められてますが、「全員」は仲間であろうが初対面であろうが関係ありません。

「一行」

「一行(いっこう)」とは一緒に行動を共にする人や、ひとつの行いのことなどを意味しています。

よくツアーバスのフロントガラスの所や旅館の入り口に「〇〇御一行様」という文字を目にするでしょう。

使い方としては「影響力があるので、一言一行には気をつけましょう」「オリンピック選手団一行はそれぞれ会場入りしました」などと使用します。

違いについてですが、「一行」の持つ行いという意味が「一同」にはないことでしょう。

「一同」の使用例

ここからは、「一同」という言葉がどんな場面で使用されてるか詳しく見ていきましょう。

一同という言葉の意味は仲間全体という意味ですが、使う場所や場面によっては少し気をつける必要があります。

ここでは「一同」の使用例として「有志一同」「職員一同」「親族一同」「一同、礼」の4つの具体的な例を挙げて、それぞれを詳しく掘り下げていきましょう。

有志一同

「有志一同」は、会社などで転勤や退職などの際に贈り物をする場合に使用します。

これは会社の社員全員からではなく、賛同した特定の人のみで贈り物をするときに使う言葉です。

社員全員がお金を出している場合は「社員一同」、所属部署の社員全員が出している場合は「○○部一同」でよいのですが、その中の一部の人だけが賛同した場合は、社員や○○部という表記はせず、「有志一同」にするようにしましょう。

職員一同

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「職員一同」は、学校の先生などに用いられます。使い方としては、「職員一同さらに気を引き締めてまいります」といったような具合です。

この場合の「職員一同」は、校長も含めた全員という意味で使われています。もちろん、新人の先生やベテランの先生も含まれています。

親族一同

「親族一同」は、冠婚葬祭の場でよく耳にする言葉と言えるでしょう。「親族一同」とは、結婚によって家族になった者や、血のつながりのある者みんなという意味になります。

使い方としては、「親族一同を代表してご挨拶に代えさせていただきます」「日頃から良くして頂き、親族一同深く感謝しております」のように使用します。

一同、礼

「一同、礼」は、入学式や卒業式、式典などで経験がある人も多いのではないでしょうか。学生時代の卒業式などでは「一同、礼」の他に「卒業生、礼」などもあります。

「一同、礼」は、文字どおりその場にいる全員で敬意を表し、お辞儀をする行為のことです。全員が周りの人に合わせて、同じタイミングでお辞儀が揃うととても気持ちがいいです。

敬意を表す行動ですので、気持ちを込めて行うとよいでしょう。

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「一同」と混同しやすい同音異義語

「一同」には、混同しやすい同音異義語が存在します。「一堂」や「一動」です。これらの言葉のそれぞれの意味は、一体どんな意味なのでしょうか。

また、「使い方がよくわからない」という人も多いと考えますので、具体的な例文もご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

「一堂」

「一堂」とは、文字どおり一つの堂という意味と、同じ空間や場所という意味があります。

あまり日常では使用しませんが、「一堂に会する」という言葉は聞いたことがあるという人が、少なからずいるでしょう。

例 一堂に会する

「一堂に会する」を使った例文をご紹介します。

「各方面の大物が一堂に会するのは、これとない機会ですのでお見逃しなく」
「世界中の力自慢が一堂に会する結果となりました」
「明日は政治家が一堂に会するパーティーが開かれると言われています」

「一動」

「一動」とは、文字どおり一つの動き、つまりちょっとした動作という意味になります。この言葉は、「一動」という言葉単体で使うより、「一挙一動」として使うことの方が多いでしょう。

例 一挙一動

「一挙一動」を使った例文をご紹介します。

「〇〇さんの一挙一動には注目してほしいです」
「額の汗がすごいことから、一挙一動まで気を配っているのがわかります」
「ここは何も手出しせずに、一挙一動を見守りましょう」

「一同」を使ってみよう

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「一同」という言葉は、ビジネスでは会社の連帯感を感じさせる言葉になります。

社員一丸となってお客様のために精進しているということを伝えたい時には、ぜひ使用してみましょう。きっと気持ちがうまく伝わるはずです。

また、「一同」という言葉の意味だけではなく、ビジネスマナーも一緒に覚えておくと、場面によってはさらにうまく使いこなすことができるでしょう。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ活用してください。

「一同」には上下がない

「一同」には、先輩や後輩などの上下がありません。ですので「一同」という言葉を使用するときには、年齢や経験の差があっても同じ一括りにできます。

また、一人一人を細かく表している言葉でもありません。例えるなら、パズルの1ピースずつに焦点をあてるのではなく、完成した大きなパズル全体を表しています。ですので、個人で名前を使うより、「一同」の方がより強力な印象を与えるでしょう。

場面によっては配慮が必要

「一同」はみんな、全員という意味で使われる言葉ですが、会社名義でご祝儀や香典などを複数名で出す場合は少し注意が必要です。

また、表書きは「一同」と表記してもかまいませんが、中に明細を入れておくと相手に対してより親切になります。

より詳しい香典の書き方を知りたい人は、下のリンクからご覧下さい。より具体的な書き方がご覧いただけます。

連盟の場合の香典の書き方
「有志」の意味と例文
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