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「参考」の適切な使い方と例文5つ|「ご参考ください」は誤り

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「参考」とは

みなさんは「参考」という言葉を正しく使用できていますか。

よく使用する表現ですが、実はその表現方法が間違っていることもあります。今回は意外に間違えやすい「参考」という言葉の適切な使用方法をご紹介していきます。本記事を読んでご参考にしてください。

「参考」の意味

「参考」とは何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること、またそのための材料、という意味です。

「この資料を参考にする」「上司の考えを参考にする」など、よく聞く言葉です。

「参照」との違い

「参照」との違いですが、 どちらも「考えをまとめたり、何かを決めたりする時に調べること」という意味があります。では、どこがちがうのでしょうか。

「参考」は「何かを決める時に他人の意見や事例、資料などを手掛かりにすること」で、「参照」は「複数のものを照らし合わせて参考にすること」を表します。

「参照」とは基本的には「目に見える」情報を対象とした言葉ですので、「上司の考えを参照する」とは言いません。

「参考」の適切な使い方と例文

参考の意味が分かったところで、次に「参考」の使用例や、より丁寧な言い回しを例文とともに説明していきます。

「参考」の正しい使用例を見て、実際に使用できるようにイメージを深めていきましょう。

参考になさってください

「参考になさってください」という表現の仕方がありますが、「参考にしてください」をより丁寧にした言い回しです。

ただし「参考になさってください」は、やや強制的な印象を与えてしまうこともありますので、上司や目上の方には使用しないほうがよいでしょう。目上の方に対しては、下記にあげる「参考になれば」などの表現をおすすめします。

参考になればと思い

「参考になればと思い」は、「この資料が役に立てば嬉しいと思って」という意味に解釈できます。

「少しでも参考になればと思い、この資料を添付いたします」のように使用しましょう。とても丁寧な言い回しで、相手にも良い印象を与えることができます。

参考になれば幸い

「参考になれば幸いです」は、「参考にしてもらえたら嬉しいです」という意味です。

文末に使われている「幸いです」は、「こうしてもらえるとうれしい、ありがたい」という気持ちを表す謙譲語で、よりへりくだった言い方になります。

また、「幸いです」は強制的なお願いではなく、するかしないかは相手にゆだねるような印象ですので、より柔らかい言い回しであるといえるでしょう。

ご参考頂ければ

「ご参考頂ければ」という言い方は「〜してもらう」という言葉を「お(ご)〜いただく」とする謙譲語を使用しています。

謙譲語とは自分を下に見せることで、相手への尊敬の気持ちを伝えることのできる表現です。「ご参考いただければ」は謙譲語を使用して丁寧な言い方になっていることがわかります。

ご参考までに

「ご参考までに」という表現もよく聞く言葉ですが、どのようなときに使用するのでしょうか。「ご参考までに」は先に提示した資料などの補佐的な情報を提示する際や、判断材料のひとつとして、という意味でよく使われます。

「ご参考までに」の「までに」に謙遜の意味が含まれていますが、より丁寧な言い方をしたい場合には、「ご参考までに資料を添付しました」などと、言葉を付け加えるとより丁寧な印象を与えることができます。

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「ご参考ください」は誤り

「参考」を使用するうえで、間違って使いやすいフレーズが「ご参考ください」です。一見正しくも感じる「ご参考ください」ですが、表現方法として実は正しくありません。

「ご参考ください」のどこが間違っているのか、また正しい表現方法とはどのようなものなのか、解説していきます。

日本語の用法としては誤り

実は「ご参考ください」は言葉の表現方法としては正しくありません。「資料を参考する」とは言わず、正しくは「資料を参考”に”する」と言います。

そのため参考にしてもらいたい場合は「ご参考ください」ではなく、「ご参考にしてください」というのが正しいと言えます。

しかし「ご参考にしてください」は意味としては通じますが、参考を相手に強制するニュアンスがあるため、目上の方や上司に使う場合は適切ではありません。

敬語表現にはならないので注意

目上の方や上司に対して参考にしてほしいことを伝える場合、どのような表現をすればよいのでしょうか。実は先に述べた「ご参考にしてください」は、丁寧な言葉ではありますが敬語ではありません。

「お(ご)~なる」という敬語表現を使用した、「ご参考になさってください」という言い方が敬語表現としては適切です。資料を渡す際に「これをご参考になさってください」と言って渡すと良いでしょう。

言葉は状況に合わせて適切に使い分けよう

文章の中に敬語を使うことで、相手を敬っていることを表現することができます。敬語の表現は難しいところもあり、言葉の選択に悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

同じような言葉でも微妙な意味の違いがあり、自分は敬語を使っているつもりが逆に失礼になってしまうこともあります。特にメールなどの文章は後々残ってしまうものなので、気をつけて言葉を選びましょう。

他にも実は間違って使っている言葉も多い

「ご参考ください」のように間違っているのに、普通に使用されていることが多いフレーズは他にもあります。以下ではそういった誤った使い方を紹介し、解説していきます。

自分はうっかり使用していないか、今一度確認してみましょう。

「される」の使い方

「される」は尊敬を表わす助動詞ですが、「相談される」というと「相談した」のか「相談をされた」のか迷ってしまいます。このように「される」には受け身の意味もあるため、気を付けて使いましょう。

「ご利用される」という表現も実は間違いです。「する」の敬語「される」を使う場合は、「利用される」のように「ご」はつけませんし、「ご(お)~になる」という尊敬表現ですと「ご利用になる」が厳密には正しい表現です。

「割りと」の使い方

上司からの問いかけに、つい「割りと」と返事してしまうことはありませんか。

「割りと」は「比較的・思っていたより」という意味で、「割りと」自体に丁寧語はありません。しかし目上の方に使用すると、失礼に当たることがありますので注意をしましょう。

目上の方に「割りと」を使用したいときには、「比較的」「割合と」などと言い換えると適切な表現になります。

「される」の正しい表現

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「割りと」の正しい表現
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