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正しいお礼状の書き方と例文|縦書き/横書き/実習/内定/封筒

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お礼状ってどう書けばいいの?

お世話になったり、物をいただいたり、と人に感謝する機会はたくさんあります。そんな時に欠かせないのが、お礼状です。

しかし相手に失礼のないように、と考えるとどう書けばいいのか迷ってしまいます。今回はそのようなことがなくなるように、お礼状のマナーと例文をご紹介していきます。

縦横別!お礼状の書き方

横書きの場合

目上の方にお礼状を出す場合、横書きのものを出すのは失礼にあたります。なぜなら、日本語は縦書きが基本だからです。国語の教科書も縦書きです。

親しい人に当てる場合は、お礼状は横書きで構いません。親しい人あてになるので、「拝啓」「敬具」といった頭語と結語は必要ありません。

送る相手の名前を書いたら、時候の挨拶、安否を気遣う文を入れましょう。主文で自分の伝えたいことを簡潔にまとめ、結びの文章へとつなげます。

最後に日付を記入し、手紙を書いた本人である自分の署名を記します。

その下に来るのが、「追伸」「PS.」といった表現です。よく使われていますが、これは親しい人にのみ使うことができ、一般的に「副文」と呼ばれます。本文に入れ忘れてしまった内容を、追加で書き足すために使います。弔事、結婚、お見舞いに対する文章、目上の方への場合は副文は使うことができません。

縦書きの場合

頭語

日本では、縦書きの文章が基本となっていますので、お礼状も縦書きで書くことがふさわしいです。便箋の選び方ですが、白無地を選ぶのが非常に無難です。目上の方に対して使うと非常に丁寧な印象を与えます。

お礼状の頭には、頭語を添えましょう。頭語は結語とセットになっている場合が多く、二つ同時に覚えておくと便利です。有名なものをご紹介します。「拝啓」と「敬具」、「謹啓」と「謹言」、「拝啓」と「拝具」です。

ご紹介した頭語は全て非常に丁寧なもので差支えありません。「かしこ」という頭語も有名ですが、これは女性のみが使える頭語となり、女性性を大いに強調するものとなってしまうので、ビジネスシーンで使うことは避けた方が良いでしょう。

本文

頭語を書いたら文章に入ります。時候の挨拶、相手の健康を気遣う挨拶、こちらの現状を知らせる挨拶、お世話になった事への感謝や、ご無沙汰していることのお詫びの挨拶を続けましょう。

その後に続くのが、お礼状の本文になります。「さて」や「このたびは」、「突然ですが」といった起語を用いたうえで、言いたいことを文章にしましょう。

本文をまとめ終わったら、結びの言葉へつなぎます。今後の健康・繁栄を祈るものにするのが良いでしょう。最後に結語です。頭語とセットで使いましょう。また、結語は結びの言葉のすぐ下ではなく、その列の一番下に書きましょう。

最後に、日付と署名、宛名を書きます。宛名は本文よりも少し大きい文字で書きましょう。

封筒の場合

お礼状を入れる封筒は茶封筒ではなく白いものを選びましょう。宛名については、特に注意する点はありません。普通の封筒の書き方と同じです。

企業に送る場合は、㈱を略さずに「株式会社」としっかり書きましょう。また、「御中」と「様」の使い分けにも注意が必要です。個人へ送る場合には「様」、企業や部署といった団体に贈る場合には「御中」を使います。

封筒をのりづけしたら、「〆」「封」などの封字を用いましょう。しっかり封をしたことの証拠になります。

内容別!お礼状の書き方【例文付き】

さまざまな内容に分けて、例文を付けながらお礼状の書き方をご紹介しましょう。各内容のお礼状の例文については、本文のみご紹介しています。頭語や結語などは、基本的に同じなので省略しています。

内定が決まった場合

内定が決まった場合のお礼状では、採用してくれたお礼と、働くことに対する意気込みを書きましょう。内定通知をもらったら、できるだけ早く送ることが好ましいです。お礼状を翌日に投函できたらベストです。

誤字脱字に注意しつつ、先方の名前の漢字にも気を付けましょう。もしも間違えてしまった場合、修正テープは使えません。新しい便せんに書きなおしましょう。ミスを少なくするために、別の紙に一度文章を書いてみるのも一つの手です。

例文

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さて、先日はお忙しいところ、私のためにお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。また、内定の通知をいただきまして、心より感謝しております。

一日でも早く、貴社に貢献ができるよう、誠心誠意尽力してまいります。まだまだ至らない点も多々ありますので、ご指導いただけますと幸いです。

来春まで、残された時間は限られておりますが、少しでも貴社にふさわしい人間となるべく、一生懸命精進いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。

実習でお世話になった場合

実習でお世話になった場合も、実習が終わり次第できるだけ早くお礼状を出すことが望ましいです。また、毎年実習でお世話になることが決まっている場合は、先輩として後輩の一助となるような、お礼状をだせたら完璧です。

実習先の方と親しくなった場合、連絡先の交換をする場合もあります。メールでお礼状を出すこともできないことではありませんが、略式になってしまうので、はがきで出しましょう。

お礼状の本文では、自分のために時間を割いてくれたこと、実習で経験したこと、実習の中で成長したことを中心にして書きましょう。

例文

このたびは、御多忙の折、実習という貴重な経験を積ませていただき、誠にありがとうございました。

初日は緊張や不慣れから、完全に固まっていた私でございましたが、皆様のお心遣いが非常に温かく、次第に自信を持って行動していけるようになりました。今になって思い返しますと、始まる前は長いと感じていた実習期間も一瞬にして終わってしまいました。

実際の現場で、働かせていただき、授業で習っただけではわからない使命感をこの身で実際に感じることができました。これからも、勉学に一層力を入れてまいりたいと思います。

お見舞いの場合

お見舞いに対するお礼状の場合は、すぐに出す必要はありません。ある提示体調が整ってからにしましょう。

もし、回復の見込みがないような場合は、病状報告はないほうがいい場合もあります。ポジティブな文面を心がけましょう。

例文

つきましては、先日はご丁寧にお見舞いをいただきまして、誠にありがとうございました。

おかげさまで、症状も安定し、日常生活を取り戻しつつあります。11月3日には退院できるよう、日取りも進んでおります。このたびはご心配をおかけして申し訳ありません。

また、改めましてごあいさつに伺います。

結婚祝いの場合

結婚祝いのお礼状は、結婚式・披露宴の出欠席にかかわらず、お祝いをしてくれたすべての人に対して出しましょう。結婚祝いのお礼状を出すタイミングは、なるべく早い段階が好ましいです。挙式後すぐ、か新婚旅行から帰ってすぐにしましょう。

出す相手に対して、文面を変える必要があるので、何種類か準備しておくと無難です。

また、結婚祝いに対するお礼の場合、品物を送る場合も多いです。お礼状と品物の場合、お礼状が先に届くようにしましょう。また、結婚祝いを早くにしてくれた方については、お祝いを無事に受け取った報告として、早めにお礼状を返しましょう。その後、挙式後に品物を送るのが望ましいです。

また、お祝いごとに関する文面では、句読点は打ちません。加えて、結婚は繰り返すことがよろしくない行為なので、「たびたび」「いろいろ」「再び」「いよいよ」といった繰り返しを意味する言葉は忌み嫌われますので避けましょう。

例文【目上の方にあてる場合】

このたびは私どもの結婚に際しまして過分なお祝いをいただきまして誠にありがとうございます

未熟な私どもではありますが二人三脚で協力し合いながら素敵な家庭を作っていく所存でございます

末永くご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします

お茶会の場合

お茶会に招いていただいた際のお礼状はそれほど気をもむ必要はありません。特に気をつけねばならないルールはありませんので、一般の手紙と同じように書きましょう。

例文

このたびは、お茶会にお誘いいただきまして、誠にありがとうございました。

久々に皆様とお会いすることができ、非常に貴重な時間でありました。また機会がありましたら、お声かけいただけますとうれしいです。

寄付をいただいた場合

寄付をいただいたら、すぐにお礼状を差し上げるようにしましょう。感謝の気持ちを全面に押し出した文面になってしまっても問題ありません。

例文

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さて、日頃からご厚情を賜り、深くお礼を申し上げます。また、このたびは過分なるご寄付をいただきまして、誠にありがとうございました。より一層の発展を求め、おこころざしを使わせていただきます。

皆様方の深いご理解と、温かいご支援に改めまして御礼申し上げます。

結納の場合

お礼状を出すタイミニングは、結納をしたその日か、その翌日中に出すのが好ましいです。

お礼状を書く際のコツとしては、「自分だけ」の気持ちではなく「二人」の気持ちでお礼状を書くことに注意しましょう。

例文

先日はご多用の中、ご足労いただき誠にありがとうございました。

これまでにも、何度かお会いさせていただいておりますが、このように改めて結婚の御挨拶をすることができ、非常にうれしく思っております。

両親も、ご一緒することができたことについて、とても喜んでおりました。

未熟な私どもではございますが、二人で暖かな家庭を気づけるよう精進してまいります。

【シチュエーション別】お礼状の書き方

法事の場合

法事の場合、親戚にお礼状を出す必要はありません。故人のために足を運んでくれた参列者の方や、お花などの品物を送ってくれた方に対して、お礼状を差し上げましょう。

お中元の場合

お中元を受け取ったら、しっかり受け取りましたという報告もかねて、できるだけ早くお礼状を出しましょう。

この際気を付けることは、お中元を受け取ったというお礼だけではなく、その心遣いに対するお礼もしっかりと述べることです。

年末の場合

年末に出すお礼状は、ビジネスの要素が強いものが多いです。その年一年でお世話になったことを中心に、翌年度も変わらぬお付き合いができるような文面にしましょう。

結納の場合

結納の場合気を付けることは、今後のお付き合いのお願いや、今後の前向きな方針について述べることです。すでに何度か相手方の御両親にお会いしている場合も、改まった場になりますので、二人のけじめとしても、お礼状はしっかりとした形で出しましょう。

お礼状マスターになろう!

さまざまな場面におけるお礼状の書き方をご紹介しました。

色々なルールがあって、緊張してしまいますが、一番大事なのはやはりその心持です。お礼状を出さない人もいる中、だすという行為それ自体が非常に評価されるものです。

手書きで一文字一文字丁寧に心を込めて、書いたお礼状であれば、誰もが喜んで受け取ってくれることは間違いありません。

メールばかりが使われる世の中になりましたが、今一度手書きのよさを再確認し、お世話になった人にお礼状を送ってみませんか。

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