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「重ねてお礼申し上げます」の意味とは?使い方を例文とあわせて紹介

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「上司に、重ねてお礼申し上げますと使うのは、失礼にあたらないかな?」
「お世話になっている取引先にお礼を言いたいけど、どう言ったらいいだろう?」
「感謝の気持ちを伝える言葉がいつも同じ文章なので、何か他の言い方はないかな?」
このように、仕事で感謝の気持ちを述べる際に、どう伝えればよいか迷った人は多いのではないでしょうか。

本記事では、目上の人や、社外の人へお礼を伝えるときに使えるフレーズや、使う際に注意するポイントを紹介しています。

この記事を読めば、重ねてお礼申し上げますの使い方や、類似の表現を学べるため、ビジネスマンにふさわしい感謝の気持ちの伝え方を身につけることができるようになるでしょう。

フォーマルなシーンで使える、お礼の方言に自信のない方は、是非本記事をチェックしてみてください。

「重ねてお礼申し上げます」の意味とは

この記事を読んでいる方の中には、お礼や感謝の言葉として、重ねてお礼申し上げますという言葉を相手から言われた経験はあるのではないでしょうか。

重ねてお礼申し上げますとは、1度だけでなく、複数回何かをしてもらったときに、相手への感謝の意を表するときに使われる言葉です。

「重ねてお礼申し上げます」は文末に使うのか?

結論から言うと「重ねてお礼申し上げます」は文末に使うことによって効果をより発揮することができます。前後の文脈を考えても文末で使うほうが、自然に「重ねてお礼申し上げます」を使えます。

例えば、本文の中で相手に対する感謝を示しているのであれば、文末でも再び「重ねてお礼申し上げます」を使うことができます。そのようにして、自分の深い感謝の気持ちについて相手に理解してもらうことができます。

そのため、文頭でも「先日はお世話になりました」などの相手に対する感謝の気持ちを示すことになりますが、文末で「重ねてお礼申し上げます」を使うことによって、本文全体を要約しながら感謝の気持ちを表現することができます。

最初は少しだけ使い方が難しく感じますが、基本的には感謝を伝えるメールの文末に「重ねてお礼申し上げます」を使うことができることを覚えておきましょう。

「重ねてお礼申し上げます」の例文

重ねてお礼申し上げますは、実際のビジネスシーンではどのような場面で使われているのでしょうか。ここでは、社内外の人に使う場合や、口頭だけでなく文字で感謝の言葉を伝える場合など、具体的例を紹介します。

重ねてお礼申し上げますの使い方に自信のない方は是非参考にしてください。

上司に対して使う場合

「この度は親身にご相談に乗っていただき、重ねてお礼申し上げます」という表現を上司に対して使えば、交友関係を深めていくことができるでしょう。しかし、そもそもこの表現はどのような上司に対して使うことができるのでしょうか。

例えば、あなたが普段お世話になっている上司がいるとします。そして、仕事帰りに一緒に飲みに行って気楽に会話をしています。場合によっては、会話をしている最中に、自分の仕事に関する悩みを上司が聞いてくれることもあります。

そのようにして、自分に対して親身に相談に乗ってくれた上司がいるのであれば「この度は親身にご相談に乗っていただき、重ねてお礼申し上げます」と言うことができます。食事に一緒に行ってくれたことだけではなく、相談に応じてくれたことに対しての感謝も示したいからです。

取引先に対して使う場合

例えば、取引先の人が良い対応をしてくれたとします。そんな時にメールや電話を通して相手にお礼を言うことは、本当に大切です。そして、はじめにお礼を言った後に、本文の中で、詳しく感謝の気持ちを伝えることができます。

メールを書いている時に最後の文章を何にするか迷ったことはありませんか。再び相手に対して感謝の気持ちを表していきたいのであれば「丁寧にご対応くださいましたこと、重ねてお礼申し上げます」という文章によってメールの最後を締めくくることができます。

もちろん、ただ単に「本当にありがとうございました」と記入してメールを書き終えることができますが、この表現を使うことによって「重ねて」つまり、再び相手に対して感謝の気持ちを正式に伝えることができています。

メールで使う場合

違う部署の上司や、社外の人など、感謝の気持ちを伝える相手が毎日顔を合わせる人ではないときはメールで伝えることもあるでしょう。メールであれば相手が時間があるときに見てもらえるため、こちらから挨拶に出向いたときに、会うことができず、感謝を伝えそびれてしまうということを防ぐことができます。

例えば、「先日は終業後お疲れのところ、お時間をいただきありがとうございました。部署を異動した後も、私のことを気にかけていただいたこと、重ねてお礼申し上げます。」というメールを送れば、異動前の上司とこれからも良い関係を築けるのではないでしょうか。

「重ねてお礼申し上げます」と「ありがとうございます」の違いとは?

例えば、誰かがあなたに対して親切にしてくれたとします。しかも、自分に対して1回だけならず、2回や3回親切が示された、という事実があるとします。あなたなら「重ねてお礼申し上げます」と「ありがとうございます」のどちらの表現を選びますか。

この場合「重ねてお礼申し上げます」を使った方が相手に対する感謝を示すことができます。なぜなら、事実として親切が何度も示されていますので、自分もその度に感謝を示すことになるからです。

もしかしたら、最初に親切を示された時には「ありがとうございます」という言葉で感謝を示した可能性もあります。ですが、その後何度も親切を示されることによって「重ねてお礼申し上げます」という言葉を使うことができるようになります。

「重ねてお礼申し上げます」の方が相手に示される感謝の度合いも深いので、大切な人には「重ねてお礼申し上げます」を使うことができます。

「重ねてお礼申し上げます」を使うときの注意点

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ビジネスのシーンでは間違った表現を使うことで、相手からの印象が悪くなることがあるため、使い方には注意が必要です。

正しく感謝を伝え、相手との良い関係を築くためにも、使ってはいけないポイントもあわせて押さえておきましょう。

誤った表現に気をつける

この記事を読んでいる方の中には、誠に感謝申し上げますという言葉を聞いたり、目にしたりしたことがあるのではないでしょうか。正しい日本語のように感じるこの言葉、実は間違った日本語です。

副詞である誠にという単語は、動詞や形容詞にかかることで意味を強調する役割がありますが、後に続く感謝は名詞のため続けることができません。また、申し上げますは動詞ですが、誠に申し上げますでは意味が通じないため、正しい表現とはいえません。

誠に感謝申し上げるという表現はさけた方が良いでしょう。

二重敬語に気をつける

日本語には敬語を重複して使用してはいけないというルールがあります。申し上げますは言う謙譲語に丁寧語のますが続いた表現なので、同じ謙譲語が続くような表現は避けるようにしましょう。

例えば、より丁寧に言いたい場合に、申し上げさせていただくという表現が使われることもありますが、「申し上げる」と「させていただく」という2つの謙譲語が組み合わさったものなので表現として適切ではありません。

「重ねてお礼申し上げます」の類義語

重ねてお礼申し上げますだけが、感謝の言葉を伝える言葉なのでしょうか。同じ言葉ばかりを使うとしつこく感じることもあります。類似表現を学ぶことで、表現にバリエーションを加え、様々なシチュエーションで使えるようになりましょう。

重ね重ねお礼申し上げます

重ね重ねお礼申し上げますという表現は、日本語として正しい表現です。重ね重ねは自分の気持ちの深さを相手により伝える時の表現として用いることができます。

例えば、一つ一つ丁寧に指導してくれる上司にお礼を伝えたいときは、「先日は、お時間いただきありがとうございます。資料の添削をしていただき大変助かりました。また、資料作成のポイントまでご指導いただきありがとうございます。重ね重ねお礼申し上げます。」という風に伝えると良いでしょう。

改めてお礼申し上げます

改めてにはもう一度という意味があるため、以前も感謝の気持ちを伝えたが、時間を置いてから、再度お礼を伝えたいときは、改めてお礼申し上げますを使うと良いでしょう。

例えば、以前、一緒に仕事をした取引先が素晴らしい提案をしてくれたことにお礼を伝えていたとします。その取引先と再度仕事をすることになったときの挨拶として「以前、一緒に仕事をさせていただいたときは、大変お世話になりました。お蔭様であのとき提案いただいたことは、今も当社の事業を支えています。改めてお礼申し上げます。」と伝えるのはどうでしょうか。

重ねて感謝申し上げます

お礼と感謝は同じ意味のため、重ねて感謝申し上げますと伝えることも可能です。また、目上の人や取引先に使えることも一緒です。

例えば、人事異動があり、これまで所属していた部署が送別会を開いてくれた場合とします。後日お礼の言葉を伝えるときは「先日はお忙しい中、私の送別会を開いていただきありがとうございました。また、素敵なボールペンもいただきありがとうございます。皆様のこれまでのサポートに重ねて感謝申し上げます。次の部署でも教えていただいたことをいかして頑張りたいと思います。」と使うと良いでしょう。

拝謝申し上げます

拝謝申し上げますは重ねてお礼申し上げますの類義語ですが、あまり聞き馴染みのない言葉だと思います。拝謝と感謝は基本的には同じ意味ですが、感謝の謙譲語である深謝はよりへりくだった表現になります。そのため、口頭では使わずに、フォーマルな文章を作成する場合に用いられます。

例えば、「平素は格別のご高配を賜り拝謝申し上げます。」とメールや手紙の冒頭で使いましょう。

深く感謝申し上げます

感謝の気持ちをより表現するために、深くという形容詞を感謝の前に置く表現もまた類義語として使うことができます。繰り返しになりますが、申し上げるは言うの謙譲語なので、目上の方や社外の方に使っても失礼にはあたりません。

例えば、ビジネスパートナーへの日頃の感謝を述べる機会があった場合は「弊社がここまで事業を拡大できたのも、ひとえに関係各位のご尽力の賜物と深く感謝申し上げます。」と使うと良いでしょう。

御礼の言葉もございません

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感謝の気持ちがあまりにも大きいときは、御礼の言葉もございませんと使うのも良いでしょう。言葉もございませんとは、大きすぎる感謝に対して、それに相応しい言葉が見つからないという意味で使われます。

感謝の言葉もございませんだけでは、やや遠回しな言い方になるため、「これまでの数々のサポートになんと申し上げて良いのやら、御礼の言葉もございません。」など、文章を付け加えて使用するのが良いでしょう。

なお、感謝の言葉もありませんという言い方も、社内外で使っても間違いではありませんが、より丁寧に伝えたい場合は、語尾をございませんとするのが良いでしょう。

「重ねてお礼申し上げます」の英語表現

ビジネスシーンでは、ときに英語で感謝の気持ちを述べることもあるでしょう。その時はどのように伝えたら良いのでしょうか。

例えば、文末に、Thank you again. または Thanks again.というふうに書けば、重ねてお礼申し上げますの意味になります。もう少し具体的に述べたい時は、Thank you again for your help.と付け加えるとさらに良いでしょう。

他にもより上品に伝えたい時は、May I again tender my cordial thanks.という表現も使用できます。使用シーンに合わせて幾つかのパターンを用意しておくと良いでしょう。

「重ねてお礼申し上げます」の正しい使い方を理解しよう

普段はいつもありがとうの言葉で済む感謝の言葉も、ビジネスなどフォーマルな場では、重ねてお礼申し上げますという風に、使い慣れない言葉を使用することもあるはずです。

今回紹介した用例や類義語を参考に、感謝の言葉を正しく使って、相手と良い関係を築きましょう。

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