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社会人なら覚えておきたい!「早速ですが」の意味・使い方
今回は、ビジネスシーンでも比較的よく使われている、「早速ですが」という言葉をテーマにして、意味や使い方をご紹介していきます。「早速ですが」というフレーズは、ビジネスシーンにおける会話やメール、手紙などで頻繁に使用される言い回しなので、この機会にぜひ向き合ってみて下さい。
「早速ですが」の基本的な意味・使い方
「早速ですが」というフレーズは、意味や使い方を覚えると、会話やメール、手紙といった幅広い分野やシーンで使用できる、便利なフレーズです。ぜひ、この機会に「早速ですが」の正しい意味や使い方を覚えるようにしましょう。
「早速ですが」の意味
すみやかなこと。すぐ行うこと。また、そのさま。/すぐさま。すぐに。ただちに。
また、「早速ですが」の「ですが」には、以下のような意味があると掲載されています。
「だが」の丁寧な言い方。ですけれど。
上記で考察した「早速」と「ですが」の意味から、「早速ですが」という言葉には、「○○をしてすぐだけど」といったニュアンスが含まれており、それらを丁寧に表現した言い回しだと言えそうです。
「早速ですが」の使い方
「早速ですが」という言い回しは、一般的には挨拶などの後に使われることが多く、本題に入る際の前置きとして使用されるケースが多いと考えられます。「早速ですが、本題に入らせていただきます」といった使い方をする場合もあり、唐突に本題へ入ると不自然な印象になりそうな場合や、会話と会話の繋ぎが欲しかったりやワンクッションを入れたかったりする際に使用することが多い言い回しとなっています。
「早速ですが」のメールでの書き方
メールでの「早速ですが」の使い方【1】早速ですが表題の件
ビジネスメールの場合は、件名を入力することは、基本的なマナーとなっています。件名は、何に関するメールなのか、本文の内容はどのようになっているのかといったことがわかるような内容で記入するのが、一般的と言われています。
ですから、「早速ですが表題の件」という言い回しは、件名に関する内容に触れる際に使用する言い回しとなっています。使用例としては、「早速ですが、表題の件についてお話しいたします」「早速ですが、表題の件について質問がございます」といった使い方があると考えられます。
メールでの「早速ですが」の使い方【2】:さて・それではの同義語
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メールでは、挨拶をした後に本題へと話の内容を移すパターンが多くなっています。しかし、「いつもお世話になっております。〇〇の件は~」といったように、挨拶の後に本題に入ると、文章としても視覚的にも、唐突であったり不自然であったりといった印象を読み手に与えてしまう可能性があります。
「いつもお世話になっております。早速ですが、〇〇の件は~」といったように、挨拶と本題の間に「早速ですが」という言葉を使用することで、読み手も話題が変わることに対して、心の準備をしやすくなります。
「早速ですが」の敬語
結論から言うと、「早速ですが」という言葉は、敬語として目上の人に使用しても、問題のないフレーズだと言えるでしょう。上記でもご紹介したように、「ですが」という言葉は、「だが」「だけど」などの言葉を丁寧に表現した言葉となっています。
また、「早速ですが」の後に続く文章で敬語を使う場合、「早速でございますが」などの言い回しにすると、回りくどい印象を与えたり、文章が読みづらくなったりするケースもあります。
「早速ですが」の送付状における使い方
送付状の挨拶などで、「早速ですが」という言葉を使うケースも、少なくありません。そこで続いては、送付状で「早速ですが」を使用する場合の使い方について、考えていきます。
送付状の場合に限らず、「早速ですが」は挨拶から本題へと移る場合などに使われることが多い言い回しです。ですから送付状では、「先日はお問い合わせいただき、有難うございました。早速ですが、お問い合わせの件につきまして、関連資料をお送りいたします」といった形で使うことができると予想できます。
「早速ですが」の言い換え・類語
・早速ではありますが
・唐突ですが
・本題の○○の件ですが
・さて
・ところで
「早速ですが」の手紙での書き方
続いては、手紙で「早速ですが」という言い回しを使う場合の書き方や使い方について考察していきます。
「早速ですが」の手紙での書き方【1】:書き出し
具体的な使用例としては、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。早速ですが、同封いたしました資料について、ご説明いたします」といった使い方ができると考えられます。
「早速ですが」の前に置くクッション言葉
「早速ですが」という言葉の前に入れる言葉の中でも、多く使われているのが、「さて、早速ですが」「では、早速ですが」といった言い回しです。「さて」や「では」といった言葉をクッションとして置くことで、よりあたたかな印象やナチュラルな印象になると言えそうです。また、「それでは、早速ですが」といった言い回しもすることができるでしょう。
「早速ですが」はビジネス文書には向いていない
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ビジネス文書では、効率や能率が重視される傾向があります。そのため、「早速ですが」のような繋ぎの言葉などは、使うことで文章が長くなったり、本題について触れるのが遅くなったりする原因となるケースもあるのです。効率や能率を重視しているビジネス文書では、「早速ですが」を使うことで、文章のまとまりなどが悪くなる可能性があるとして、「早速ですが」は不向きだと言われています。
「早速ですが」を使いこなしてワンランク上の表現を!
「早速ですが」という言い回しは、ビジネスシーンでも頻繁に使われる表現の1つです。会話やメール、手紙などで使用されることが多く、挨拶や前の文章と、本題などを繋ぐ役割として使われるフレーズとなっています。「早速ですが」の一言を、挨拶と本題などの間に入れることで、文章がナチュラルになったり、唐突な印象をやわらげたりすることが可能になります。
一方で、効率や能率を重要視しているビジネス文書などで、「早速ですが」を使うのは、不向きだと言われています。繋ぎの言葉などを加えることで、まとまりが悪くなったり、回りくどくなったりするためです。
この機会に「早速ですが」の意味や使い方、使いどころを覚えて、ワンランク上のコミュニケーションを取れるようにしておきましょう。