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【種類別】CADの資格の難易度一覧|オペレーター

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CADの資格の種類一覧

一口に「CADの資格」といっても、実はCADの資格にはいくつか種類があります。ここでは、それぞれの資格についてのをみていくことにしましょう。

オペレーター

CADオペレーターの資格を取ると、CADの操作を専門的に行う仕事に従事することができます。具体的には、設計者やデザイナーが考えたものをCADによって図面やデータとしてコンピューター上で利用できる形にします。

CADオペレーターは、建築事務所などで建築物の設計図を作成する仕事として広く知られていますが、実際には、自動車や飛行機などの輸送機器、電子部品、機械や構造物、家電製品、洋服のデザインなどあらゆる分野にわたっています。それぞれの場所でCADオペレーターの需要があります。

設計者とCADオペレータの違い

設計者にもCADの技術が必要なことがあることから、設計者とCADオペレーターは同じだと捉えている人もいますが、これらの間には業務の内容に差があります。

設計者は形状などを決定するための設計の能力が必要ですが、CADオペレーターは設計者が考えた形を図面やデータとして表現する能力が必要となります。したがって、舞台の脚本を考えるのが設計者だとすると、CADオペレーターはその舞台で演じる俳優ということになります。

CADオペレータの資格には、2次元CAD利用技術者試験、2次元CAD利用技術者試験基礎などがあります。

3DCAD

3DCADとは、3D(3次元)のCADのことです。手書きで設計図を描くことが減りCADに移行してきましたが、それらは平面でした。さらに進化して立体を表現することが可能になったのが3DADです。近年ではより重厚感を持たせた3DCADもあります。

3DCADの資格には、3次元CAD利用技術者試験や3次元CADトレーサー認定試験、3次元CADアドミニストレーター認定試験などがあります。

建築

CADの資格の中には、建築に特化した建築CAD検定というものがあります。この資格には、4級、3級、2級、準1級があります。4級の合格率は約90%、3級の合格率は約80%で推移しており、2級の合格率は約55%となっています。建築CADの資格を持っていると胸を張っていえるレベルの目安は2級です。

CADの資格の難易度

それでは次に、CADの資格の難易度をみていきましょう。難易度は資格によって異なるのが現状です。公的資格であるCADトレース技能審査は、最も企業から要視されていて、初級、中級、上級のいずれの級でも難易度が高い資格と言えます。

このCADトレース技能審査は、厚生労働省が唯一国内で認めている公的資格です。この資格の試験の部門は建築部門、機械部門の2種類があります。

それぞれの級の合格率は、部門ごとに大きな差はなく、の上級が約25%、中級が40%から50%、初級が30から50%となっています。これは他のCADの民間資格に比べると、全体的に難易度が高いということがいえます。

CADの民間資格は

CADの民間の資格としては、コンピューターソフトウェアが主催するCAD利用技術者試験や、全国建築連盟が実施している建築CAD検定試験が有名で認知度が高い資格です。

CAD利用技術者試験は、トレース1級、建築1級、機械1級、2級、基礎試験という級が設けられています。基礎試験に限り、インターネットでの受検が可能で、合格率は約80%と非常に高いです。建築分野の方が難易度は高めですが、それぞれの級での合格率は30%から40%で推移しています。

建築CAD検定試験は、CAD資格取得者の能力の全国基準化を図っている唯一の資格として現場から高い評価を得ています。この資格は準1級、2級、3級、4級の4つの級があります。准1級のみ難易度が突出して高く、その合格率は10から20%です。

CADの資格取得は独学でいけるのか

CADの資格は独学ではなかなか取得が難しい資格といえます。それにはいくつか理由があります。たくさんの市販本が発売されているので、独学でもできるイメージがあるでしょうが、CADの操作ができれば資格が取れるわけではないからです。

CADの資格を取るためには図面が書けなければいけません。製図の能力が必要不可欠です。その製図の中には、大きく分けて建築製図と機械製図がありますが、作成する図面の内容によって作成する際の細かなルールが異なります。また、同じ建築製図の中でも空調設備の製図と電気設備の製図ではルールが違うことがあります。

さらに、製図をするためには設計の能力が必要です。製図がいくら完璧にできていても、実際に開かないドアを設計していては致命的なミスとなります。

このように、CADの資格には製図や設計も必要になるため、独学では難しいということです。

CADの資格の試験問題

それでは次に、CADの資格の試験問題についてみていきましょう。先ほどでてきた民間資格のCAD利用技術者試験、建築CAD検定試験について確認していきましょう。

CAD利用技術者試験

CAD利用者技術試験は、知識が多く問われます。選択肢の中から正しいものを選ぶ形式です。実際に製図をすることはありません。ただし、1級は実際に図面を書かなければなりません。過去問や対策問題集などで繰り返し学習すれば、2級までは独学でも合格できる可能性があります。

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建築CAD検定試験

建築CAD検定試験の試験時間は、準1級が4時間10分、2級と3級と4級が5時間となっています。4級は高校による団体受検のみの実施となります。実技試験のみで学科試験はありません。

4級では、3枚の参考図と3枚の完成図をもとに、完成図と同じ図面を入力し提出します。出題内容は、柱や壁や間仕切壁、壁と窓などです。4級や3級では、トレースの力があるかを試されますが、2級や準1級となると建築図面の作成や建築物の特性を理解した判断のもとに、トレースを行います。

CADの資格のための学校・スクール

CADの資格を取るためには、独学以外にも学校やスクールで受講する方法があります。大学や専門学校では、資格取得に向けたカリキュラムを設定しているところが多くあります。また、いわゆる資格スクールで学んだり、通信教育で学ぶ方法もあります。

通信

CADの資格取得を目指したコースを設定してる通信教育は、いくつかあります。資格スクールや学校で学ぶよりは、学費をおさえることができます。通信教育での相場は5万円から10万円、期間は早いもので1ヶ月、長くても8ヶ月とさまざまです。

CADの資格の取得方法

CADの資格をとるには大きく分けて3パターンあります。それぞれの特徴を見比べて、自分に合うものをみつけたいところです。

スクール

このところ、実務で使えるレベルの技術の修得をサポートしてくれるスクールが増えてきました。直接教わることによってわからないところをすぐに聞けたりと習得のスピードがかなり早いことが特徴です。

CADの資格にはいろいろな種類があります。同じ資格の講座でも内容に差があることがありますので、事前に調べて資料を送ってもらい検討することが必要となります。

通信講座

CADの資格の通信講座は、内容が専門性の高いものであることから、スクールが実施しているケースが多く見受けられます。学習は、決められたカリキュラムに沿ってすすめていきます。

就職支援サービスがついている通信講座もありますので、コース選びと共に、支援内容も含めて検討しましょう。資格を取ったのはいいけどそれが仕事につながらないとなると、非常にもったいないです。

独学

独学でCADを学ぶことの利点は、自分でスケジュールをたてられることです。知識を身につけるのであれば、参考書がたくさん市販されていますので、そこから選ぶといいでしょう。しかし、実技試験は、技術を身につけなければならないため独学は難しいといえるでしょう。

基本的な知識は自分でやり、実技部分を通信やスクールで学ぶといったハイブリッドな方法も選択肢にいれておきたいところです。

職業訓練

退職をきっかけに、未経験のCADオペレーターへの転職を検討している人や、転職やキャリアアップのためにCADの技術を学びたいと考えている人になのが、ハローワークでの職業訓練です。職業訓練であれば学費は無料となります。失業保険を受給している人は、これに加えて、受講手当や通所手当が支給されるからです。

また、職業訓練を受講したあとは、ハローワークによる就職支援を受けることができます。無料で資格をとることができて、なおかつ就職支援も受けることができるため、離職者にとっては魅力的で最適な方法です。

職業訓練と求職者支援訓練の違い

公的な職業訓練には、公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類があります。これらは、受講者が雇用保険を受給しているかどうかによって違いがあります。公共職業訓練は、雇用保険を受給している人が対象です。雇用保険の適用がなかったり、雇用保険の受給が終了している場合は求職者支援訓練となります。

CADの資格を活かせる仕事

CADの資格は、何かを設計したりデザインするほとんどの会社で必要だといわれています。CAD資格の需要がある主な仕事は、建築や機械の設計メーカー、通信、自動車、航空機、アパレル、広告デザインなどです。

建築関係では、2級建築士をあわせて持っていると良いでしょう。建築の専門用語が理解できないようでは仕事にならないからです。実際に、建築関係の企業では、CADの資格を持っていないけれどCADは使えるという人がたくさんいます。製図で必要だからです。機械関係も同じことがいえます。

さらにいえば、CADの資格を持っていれば、在宅での勤務で収入を得ることが可能となります。

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CADの資格は国家資格なのか

CADの資格には、国家資格はありません。ただし、厚生労働省が唯一国内で認めている公的資格にCADトレース技能審査があります。CADトレース技能審査は、合格すれば技士の称号が与えられます。実務経験者向けの資格と言えるでしょう。

民間の資格には、たくさんの種類があります。国家資格ではなくても十分に効力のある資格もあります。「CADの操作ができる」、「CADの資格を持っている」というだけでは将来性が心配です。経験や実力をつけていくことが必須といえるでしょう。

CADの資格の過去問

CADの資格の試験については過去問をやりぬくことが合格への近道といえます。それぞれの試験の過去問は、市販本として出版されていたり、それぞれの資格のHPに掲載されています。参考にしましょう。

CADの資格に関する本

それでは次に、CADの資格に本をご紹介していきます。

繰り返しになりますが、CADにはたくさんの種類があります。CADのどのような資格を取りたいかで購入する本は異なります。たとえば建築CADの場合は、公式ガイドブックを一読しておくと良いでしょう。

CADは製図ツールです。どのような業種の、どのような職種の製図がしたいかで内容は大きく異なります。自分の目的に合った本を購入したいところです。大きな書店に行き、たくさんの参考書をみてから専門分野を決めるのも良いでしょう。

CADの資格にかかる費用

CADの資格を取るために必要になるお金について考えてみましょう。まず、パソコンとCADのソフトは最低限必要といえます。それに加えて、独学ならば参考書代が必要です。

スクールや通信講座を受ける場合は、入学料やテキスト代、教材費などで5万円から10万円がさらに必要となります。

CADの資格の種類によっても料金は変わってきますし、経験の有無によっても受講内容が変わり料金が変わってきます。

CADの資格を活かせる転職

それでは次に、CADの資格を活かせる転職先についてみていきましょう。未経験業種への転職の場合は、CADの資格を持っていても正社員として転職するのは狭き門といえます。どの業界でも中途採用は即戦力として期待しているからです。

まずはアルバイトや派遣などでその業界の実務経験を積むようにすると良いでしょう。また、未経験者やアルバイトの場合は、非常に簡単な、ごく一部の仕事しか与えられないケースも見受けられます。スクールでしっかりと基礎から学び、専門用語なども理解したうえで転職したほうが賢明ともいえます。

CADの資格で人生の選択肢が多岐に

CADの資格にはたくさんの種類があります。それだけ挑戦できる分野がたくさんあるということです。未経験の業種では、まず下位の級から、あるいは取得しやすい資格から取っていったほうが良いでしょう。

CADの資格は、設計や製図にかかわるどの業種や業界でも必要とされるスキルです。公的資格である技士を取得すれば、転職なども含めた将来の可能性がぐっと広がります。せひチャレンジしたい資格といえるでしょう。

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