[allpage_toc]
ビジネスキャリア検定って何?
ビジネスキャリア検定の特徴としては、自分で受ける科目を選べることがあげられます。試験科目は、人事・人材開発・労務管理、営業・マーケティング、生産管理などに分かれており、自分で受ける科目を選んで申し込むことができます。
また、ビジネスキャリア検定は中央職業能力開発協会が実施しており、事務系職務の事務能力を示す公的資格です。なお、試験は1年間に前期と後期の2回実施され、1回の試験で2科目受けられます。
今回は、特に実務に役立ちながら独学でも合格可能な、2級と3級に焦点を当ててご説明します。
ビジネスキャリア検定の知名度は?
平成27年度前期試験の受験者数は、12706人でした。それに対し、平成29年度前期試験の受験者数は15632人と、20%近く上昇しています。
英検やトイック、日商簿記試験といった有名資格には及んでいませんが、ビジネスキャリア検定の知名度は確実に上昇しています。
ビジネスキャリア検定の難易度
ただ、マネジメント能力を測定される1級とは異なり、2級と3級はあなたの専門分野さえこなすことができれば合格します。
以下で、2級と3級の難易度について、さらに詳しく説明します。
そんなに難しくはない!3級
ビジネスキャリア検定3級の難易度はそれほど高くなく、ほとんどの科目において、合格者は全受験者の半分以上です。
ただ、まったく実務に関わっていない分野を受験する場合、試験勉強が必要です。3級の難易度は高くありませんが、試験対策をせずに合格できるほどには甘くありません。
格段に難しくなる!2級
2級の試験形式は3級とほぼ同じですが、難易度は上昇します。ただ、ビジネスキャリア検定2級の各分野の合格率は、多くで40%を超えています。
ビジネスキャリア検定2級の難易度は、確実に3級よりも高いです。しかし、実務に長年関わっている人や、しっかりと試験勉強をした人であれば、難易度が高すぎて問題が解けないということはないでしょう。
科目別ビジネスキャリア検定の難易度
各分野の難易度は、級ごとによって大きく変化します。例えば、平成28年度2級の企業法務(取引法務)の合格率は54%ですが、同じ回の2級経理の合格率は25%です。
以下では、ビジネスキャリア検定各科目別の難易度について、詳しく解説します。
受かりやすい!営業・マーケティング
ビジネスキャリア検定での営業とマーケティングの難易度は、2級と3級ともに低い状態が続いています。平成29年度前期の試験では、営業の合格率は2級が47%、3級が56%です。
マーケティングの合格率は2級よりさらに高く、2級が57%で3級が64%です。
ビジネスキャリア検定で営業とマーケティングの合格率が高い状態は、複数回続いています。特に、平成28年度後期の3級営業では、合格率が80%を超えています。
ビジネスキャリア検定の中でも、営業とマーケティングは特に難易度が低いです。
半分近くが合格!経営戦略
ビジネスキャリア検定では、一般的なビジネスに関する知識があれば、解けてしまう問題が出題されることもあります。特に、3級ではその傾向が強いため、試験勉強にあまり時間をかけなくても、合格してしまう人もいます。
ただ、試験勉強なしに合格する人の多くは、受験した科目に業務で関わっていた経験がある人です。合格率が高くても、あなたが経験したことのない分野を受験する場合、試験勉強は綿密にやりましょう。
[no_toc]
難易度が上昇!ロジスティクス管理
ロジスティック管理とロジスティック・オペレーション共に、3級の合格率は50%を超えることが多いです。しかし、2級の合格率は40%前後であることが多く、難易度が高い状態が続いています。
ロジスティックの分野では、グローバリゼーションや環境法規制など、幅広い知識が求められます。特に、ロジスティックの分野で2級に合格するためには、経済や社会について詳しい必要があります。
専門知識があれば有利!人事・人材開発
ビジネスキャリア検定では、人事・人材開発で1つの試験になっています。人事・人材開発の平成29年度前期試験の合格率は、2級が53%で3級が55%です。
合格率だけで考慮すると、難易度は低く見えます。しかし、人事・人材開発に合格するためには、リーダーシップ理論やモラルサーベイなど、人事関連の用語の意味を知っている必要があります。
2級は難易度が高い!総務
総務2級の難易度が高い理由は、幅広いジャンルから問題が出される点にあります。高齢者白書や広告マネジメント、地域活性化など、経済や社会に関する数多くの方面から出題されます。
総務3級の難易度は高くありませんが、総務2級に合格するためには、普段から新聞を読むなどして、幅広い情報に触れる必要があります。
ビジネスキャリア検定の難関!労務管理
ビジネスキャリア検定の労務管理に合格するためには、雇用に関する法律や規制について、熟知している必要があります。労働基準法や労働規則、不当労働行為などが3級から当たり前のように出題されます。
幅広い知識が必要!経営情報システム
経営情報システム3級に合格するためには、運用スケジュール作成の仕方やソフトウエアの利用法など、会社員としての一般常識が問われます。
しかし、経営情報システムの2級では、情報化企画と情報化活用に分かれており、どちらに合格するためにもマネジメントや運用の知識が問われます。
1人でも十分に合格可能!独学での勉強方法
ただ、2級に合格するためには、試験勉強が必要です。ビジネスキャリア検定では、中央職業能力開発協会から標準テキストが出版されています。また、雇用問題研究会や日本生産部本部からは、ビジネスキャリア検定の解説集が出版されています。
2級や3級なら、標準テキストや解説集をやり込めば十分に合格圏内に入ります。また、過去問を解くのも良い方法です。過去問は、ビジネスキャリア検定の公式サイトで掲載されています。
2級は長くなる!勉強にかかる時間
ただ、あなたが実際に関わっている職務によって、必要な勉強時間は変わります。例えば、あなたが営業をしているのであれば、営業2級を比較的簡単に合格できる可能性があります。
ビジネスキャリア検定を受けるときには、あなたが関わっている分野で受験した方が、合格のしやすさは上昇します。
ビジネスキャリア検定はキャリアアップに!
ビジネスキャリア検定を取得したからとしても、即座に転職や昇給に有利になるわけではありません。しかし、受験者数が増え続けており、公的資格であることから、今後の知名度の上昇が見込まれます。
また、ビジネスキャリア検定は、難易度がそれほど高くない状態が続いています。ビジネスキャリア検定の取得が、あなたの今後のキャリアアップにつながる可能性は十分にあります。
あなたの専門性や知識の幅を広げるためにも、ビジネスキャリア検定を活用すると、とても効果的です。
[no_toc]