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【都道府県別】毒物劇物取扱責任者の試験の難易度・勉強方法

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毒物劇物取扱責任者の試験の難易度・勉強方法

毒物劇物取扱責任者の試験とは、毒物および劇物取締法の定めるところに基づき、年1回、各都道府県により実施されます。試験区分は、全ての毒物劇物を対象とした、「一般毒物劇物取扱者試験」、農業用品目のみや特定品目のみを対象とした試験とに分かれます。

試験に合格し、毒物劇物取扱責任者の資格を取得すると、毒物や劇物の製造業は販売業などにおいて、貯蔵設備の管理や事故時の措置などにあたります。

法律に基づき、厳格な管理監督の元、責任を持って、毒物劇物を管理する立場としての、個の資格試験の、難易度や勉強方法、あるいは勉強に必要な時間とは、どのようになっているのでしょうか。

毒物劇物取扱者試験の受験資格など

毒物劇物取扱責任者試験は、国家資格のひとつで、全ての毒物劇物に対応できる「一般」と、「農業用品目」、「特定品目」、「内燃機関用メタノールのみの取り扱いに係る特定品目」などの「特定物」の試験があります。受験資格はありませんが、18歳未満の者や、薬物中毒者、毒物劇物の関する罪を犯して、執行を受けなくなる日から起算して3年未満の者などは、試験に合格しても、資格を取得することはできません。

受験料も都道府県によって、若干誤差がありますが、それでも、概ね1万円強といった受験料といったところです。また、試験実施機関が都道府県とはなっていますが、受験地と違う都道府県へ行っても、資格そのものは有効ですので、試験の難易度が低いと思われる、近隣の都府県へ赴いて受験する方法も、手っ取り早く毒物劇物取扱責任者資格取得を目指す、手段のひとつと言えるでしょう。

毒物劇物取扱責任者試験の難易度

毒物劇物取扱責任者試験の試験内容は、筆記試験と実地試験とに別れ、筆記試験は、「毒物および劇物に関する法規」、「基礎化学」、「毒物および劇物の性質および貯蔵方法その他取り扱い方法」といった内容になります。

実地試験は、「毒物劇物の取り扱い方法」と「毒物劇物の識別」の2つで、都道府県によっては、実技試験で実施する場合と、ペーパー試験で実施する場合とに分かれます。実技試験よりも、ペーパー試験を採用している自治体の方が増えていますので、実地試験の難易度は気にしなくても良いでしょう。

合格基準は、「総得点について満点の60%以上の得点率」であること、あるいは、都道府県によっては、前述の基準に加えて、「各科目40%以上の得点率であること」が条件となる場合があります。試験の難易度は、初級から中級レベルといったところでしょう。

都道府県別の毒物劇物取扱責任者試験の難易度

毒物劇物取扱責任者試験は、都道府県により実施され、試験の実施内容も都道府県により異なります。同じ「毒物劇物取扱責任者試験」という名目でありながら、実施する都道府県により、難易度に違いというものが、あるものなのでしょうか。

神奈川県

神奈川県で実施される毒物劇物取扱責任者試験の出題傾向は、マークシートでの回答方式でありながら、穴埋め形式での問題が出題される傾向が見受けられます。正しいものをどれか一つ回答する形式とは違い、選択肢の中から正しいと思う番号を選択する形になりますので、択一式に比べ、難易度が上がります。

また、出題される問題数も100問と、近隣の都県と比べると多めに設定されており、正解すべき問題数から考えた場合、他の都県と比べ、高めと予想しておいたうえで、試験に臨む方が良いでしょう。

試験対策として、過去問を参考に、文章形式で毒物や劇物の特徴をおぼえることや、問題数の多さから、解ける問題は落とさないよう、心掛けましょう。

また、択一式で回答する場合でも、基礎化学では、炎症反応やモル式、周期表からの出題などもありますので、高校生レベルのな、化学の勉強が必要な難易度となっている傾向が見受けられます。

東京都

平成29年度東京都実施の、毒物劇物取扱責任者試験の合格率は42%と、合格率からみると、難易度としては、易しい印象を受けますが、実際はどうでしょうか。

試験の出題傾向は、出題された例文について、正誤(正しいか誤っているか)の組み合わせを回答する形式が、多く見受けられます。また、出題された問題について、正しいものを一つ回答する、択一式の出題形式も多く見受けられます。

試験対策として、出題範囲の分野に関する、テキストを反復学習することや、過去問に挑戦することも、もちろん重要ですが、出題された問題文に対する、読解力も必要となって来ます。したがって、過去問を解く場合でも、問題文にどんなことが書いてあり、どんなことを回答すべきかを把握する練習も、行うとよいでしょう。

埼玉県

平成28年度に実施された、埼玉県の毒物劇物取扱責任者試験は、合格率37.3%と、合格率からみた難易度的には、やや易しいといったレベルと言えるでしょう。

試験の出題傾向は、毒物劇物の法令に関する問題や基礎化学で、設問が穴埋め形式になっている、択一式の設問がいくつか見らます。穴埋め形式の設問は、試験勉強をきちんとしてさえすれば、回答できるとも割れる難易度ですが、勉強せずに試験に臨んだ場合は、難易度の上がることが予想されます。

「毒物劇物の識別および取り扱い方法」の設問では、問題文とは別に、毒物や劇物の特徴が記入された、選択肢の別紙があり、そこから、設問にある毒物劇物の特徴について回答する形式となっています。幅広く、毒物劇物の特徴について把握する必要がありますので、暗記の苦手な人にとっては、難易度の上がることも予想されます。

毒物劇物取扱責任者の難易度に対応する勉強方法

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毒物劇物取扱責任者試験を、受験するにあたり、一般に言われるような難易度や、試験内容に対する勉強方法、必要となる勉強時間などは、どのようになっているのでしょうか。

試験対策

試験内容のうちの「基礎化学」は、高校生レベルの化学の知識が問われます。高校時代に化学を選択していた、あるいは工業系の高校で、化学を学んでいたなどの場合は、特に問題はないでしょうが、化学を選択していなかった、あるいは化学が苦手科目だった場合などは、その分難易度が上がることを、予想しておいた方がいよいでしょう。

「毒物および劇物に関する法令」および、「毒物・劇物の性質および貯蔵方法その他取り扱い方法」については、テキストを見て覚えるという方法が必要となります。そのため、毒物劇物取扱責任者試験に関する参考書の購入は、必須となります。法規よりも、毒物・劇物の性質などに関する問題の方が、ウェイトの高くなる傾向が見受けられます。

また、都道府県によっては、ホームページなどで、毒物劇物取扱責任者試験の過去問を見ることもできますので、可能な場合は、参考にしてみましょう。

勉強時間

人によって、勉強時間にばらつきはありますが、1日に1~2時間程度の勉強を、1カ月から3カ月間続けると言う傾向が多く見受けられます。また、勉強をする場合のスタートも、何の知識もない場合よりも、化学の基礎知識がある、あるいは、乙種4類危険物取扱者資格を持っているなどといった場合は、理解力が早く、勉強時間も短めになる傾向が見受けられます。

法規をおぼえることに対する難易度、化学の基礎知識に対する難易度、毒物や劇物をおぼえることに対する難易度などが、受験者の勉強時間を左右する試験といっても、過言ではありませんので、暗記や化学が苦手な場合は、少し多めの勉強時間を、想定しておいた方がよいでしょう。

独学は可能か

毒物劇物取扱責任者試験の取得は、独学でも可能な難易度なのでしょうか。

前述の項でも述べましたように、毒物劇物取扱責任者試験は、化学分野の知識と暗記力が物を、言う内容の試験となっています。したがって、化学分野の知識に長けている人や、暗記力に自信のある人にとっては、独学でも、資格取得は十分可能と言えるでしょう。

逆に、価格分野の知識に乏しい人や、暗記力に自身のない人の場合は、スタートラインが下がりますので、その分ハンデを背負うことになり、当然ながら、その分難易度も上がることが予想されます。その場合は、都道府県が実施する、毒物劇物取扱責任者試験受験者向けの講習会などがありますので、上手に利用するとよいでしょう。

毒物劇物取扱責任者試験は難関なのか

毎年、年1回各都道府県で実施される、毒物劇物取扱責任者試験は、都道府県ごとに出題形式や、問題傾向などに違いがあり、その難易度も都道府県により、大きく差があるように感じられます。

しかし、毒物劇物取扱責任者試験の合格率で見た場合、各都道府県間の合格率の差は、極端に大きなものではない傾向が見受けられます。とはいえ、試験対策については、受験先の都道府県の過去問とじっくり対峙し、その傾向と対策、および回答すべき内容などは、きちんと把握して臨むようにした方が無難でしょう。

毒物劇物取扱責任者試験に限らず、資格試験は、傾向と対策を十分に練って臨むことが、合格への近道となります。皆さんも、毒物劇物取扱責任者試験へ挑戦する場合は、受験する都道府県の試験内容を把握し、十分な対策を練って臨みましょう。

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