[allpage_toc]
貿易実務検定の難易度
貿易実務検定は最下位はC級から、最上位のA級までの3段階に分かれています。C級は学生や貿易に興味がある一般人でも独学で合格できるほどですが、A級は簡単に合格することはできません。貿易実務検定の難易度について詳しく紹介します。
偏差値
貿易実務検定の難易度を偏差値に換算すると、以下のようになります。最上位のA級は難しく、独学でもすぐに合格できるほどではありませんが、あとの2つは比較的簡単に取ることができます。特にC級は、簡単で独学でも取得しやすいとされている、簿記3級と同じくらいの難易度です。
合格率
貿易実務検定の合格率は、各回によって変動はあるものの、おおよそ以下のようになります。仕事で役に立つ資格は合格率が50を下回る場合が多い中、B級とC級はかなり高い数値だといえるでしょう。A級は独学での合格がかなり難しいので、実際に貿易関係で仕事の経験を積みながら勉強して試験に挑むことをします。
級 |
合格率 |
A級 |
30%前後 |
B級 |
50%ほど |
C級 |
57%ほど |
貿易実務検定の難易度に対応する勉強方法
貿易実務検定のB級とC級は比較的難易度が低いため、勉強時間をそれほど必要とせずに合格に近づけます。貿易実務英語という科目もあるため、高い英語力を必要とするイメージがありますが、文法は高校レベルで十分です。貿易実務検定に合格するために最も重要なのは、問題演習を繰り返すことです。
勉強時間はどのくらい必要なの?
貿易実務検定のうちB級とC級は難易度が比較的低いので、1日の勉強時間が1時間でも、半月から1ヶ月ほどで合格できるとされています。もともと英語が得意な人や、TOEICである程度の点数が取れる人は貿易実務英語の勉強が楽になりますが、元々英語が得意ではない人でも難しくありません。和訳の問題では貿易専門の英単語を問われているからです。
勉強方法は?
B級とC級は合格までの難易度が低いです。難易度が低い資格を取るために最も大事なのは、「過去問を繰り返し解く」ことです。もちろん貿易に関する知識を取り入れ、インプットすることも大切ですが、その知識を問題演習によって定着させる方がより重要となります。インプットとアウトプットの割合が3:7になるように勉強すると良いです。
10月にある貿易実務検定C級を受験するため、
こちらの書籍を購入しました。
要点に絞った構成で飽きやすい私でもなんとか学習できそうです。
過去問題も購入して万全を期したいと思います!
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R36YX0QCIE6HGB/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4820759841
貿易実務検定の級別の難易度
[no_toc]
貿易実務検定にはC級からA級までの三段階の級に分かれます。級によって出題範囲や必要とされる知識のレベルが異なるため、難易度が変わります。それぞれの級の難易度や、要因についてご紹介しましょう。
A級
最上位であるA級は、実務経験が3~5年レベルに相当し、貿易実務の判断業務を遂行するための内容が出題されます。合格基準は各回毎の基準点(3科目の合計)です。A級では業務や法律の知識も必要ですが、一つ一つに事例に対してどのように対処するかという判断能力が問われています。
B級やC級と違うのは難易度や内容だけではありません。B級とC級は選択式でしたが、A級は選択式と記述式の両方で回答することになっています。A級は特に貿易実務経験者向きの傾向が強いため、貿易事務の経験がない人にとってはかなり難しいです。
B級
B級の出題範囲はC級とほぼ同じですが、実務に関する知識が深く細かくなり、難易度は多少上がります。B級は貿易実務、貿易実務英語に加えて貿易マーケティングも新たに受験します。合格基準は210点(70%)です。C級は基礎的な実務の知識を問われますが、B級では法的根拠や書類の知識などが問われます。貿易業務の中堅層として、正しい手続きができることを要求されています。
しかし、貿易実務検定のB級はそれほど難しいわけではないので、C級を受験するのであればB級受験も視野に入れるべきです。B級の出題範囲はC級と同じなので、プラスアルファの知識を覚えれば良いだけだからです。
C級
C級の難易度はかなり低いです。そのため、C級に合格できない場合は貿易関係の仕事に向いていないと言われているほどです。貿易実務と基礎的な貿易実務英語の2科目を受験し、合格基準は160点(80%)です。C級は定型業務をこなすための知識が問われ、主に貿易の流れを理解していることが求められます。
C級は2週間や30時間で合格できたという人も少なくありません。少しでも興味のある人や、なんとなく貿易関係に就職、転職していることを検討している人でも、勉強すれば必ず合格できます。
科目別の貿易実務検定の難易度
貿易実務検定にむけた勉強は独学でも行えますし、1人では続かないという人は講座を利用するという手もあります。どちらにせよ、科目ごとに抑えておきたいポイントや勉強方法を把握することが合格への近道です。科目ごとの難易度を紹介します。
貿易実務
貿易実務検定でもっとも範囲が広く重要なのが貿易実務です。「貿易と環境」「貿易書類」「貿易金融」など、貿易をするにあたって必ず必要な業務の知識が問われます。C級では基礎的な知識が問われるのでそれほど難易度が高くありません。しかし、B級ではC級で出題された範囲を深く掘り下げ、さらに「クレーム」などの新しい範囲も加わるため、難易度が上がります。
貿易実務はC級でもB級でも150点と高い配点です。ほかの科目をおざなりにするわけではありませんが、重点的に勉強をする必要があります。問題演習を繰り返し、知識を定着させましょう。
貿易実務英語
貿易実務検定の特にC級で最も大切なのが「基礎的な貿易実務英語」です。C級は200点満点のうち簡易実務150点、貿易実務英語が50点の配点になっています。配点の1/4もある貿易実務英語のできによって合否が分かれるとも言えます。
貿易実務英語では英語の文章を日本語に訳する問題が出題されますが、日本語の文に書き出すわけではありません。単語の意味を選択する問題です。文法能力を問われるわけではなく、単語をどれだけ覚えているかを問われます。
貿易実務英語は一般的な英単語として登場しない専門用語や、日常でも使うものの貿易上では意味が変わってしまう英単語を勉強する必要があります。英語が得意だからといって必ずしもできるわけではありません。貿易実務英語の難易度は、しっかりと専門用語を抑えられるかどうかによって変わります。
貿易マーケティング
貿易マーケティングの問題は、貿易実務や貿易実務英語に比べると難易度が低いです。1番点数を取りやすい貿易マーケティングで点数を稼げるようにしましょう。貿易マーケティング対策は、過去問を解いて間違えた部分を覚えるという簡単な方法で良いでしょう。そして、日ごろから経済新聞やニュースに目を通しておくと良いです。
さらにこの貿易マーケティングは、「マーケティング・ビジネス実務検定®」に合格した人は免除されます。既にマーケティング・ビジネス実務検定®に合格した人は、わざわざ貿易マーケティングの勉強をやり直す必要がありません。
貿易実務検定と他の試験・資格との難易度比較
貿易に関する資格は貿易実務検定だけではありません。資格を選ぶにあたって多くの人が注目するのが、難易度でしょう。最初から難易度が高い資格を選んでしまうと、勉強に時間がかかる上、中々結果が表れないのでモチベーションを維持することができません。そこで、貿易実務検定とほかの資格の難易度を比較してみましょう。資格を選ぶ時の参考にしてみましょう。
通関士と貿易実務検定どちらが難しい?
[no_toc]
貿易実務検定と同じように、貿易に関する業務をするために「通関士」という資格があります。輸出入者から輸出入されている物品について通関手続きの代行を頼まれた際に、税関への申請することができます。同じ貿易関係の資格だと、どちらの方が難しいのでしょうか。
貿易の入門といえる貿易実務検定のC級は通関士よりも易しいレベルとなります。貿易実務検定のC級は貿易関係に携わる人だけでなく、ほかの業種で働いている人や、学生が独学でも合格できるレベルだからです。
しかし、貿易実務検定のA級は通関士よりも難しくなります。A級は実践レベルのマーケティングや貿易税務に関する問題が多く出題されるからです。難易度では貿易実務検定の方が難しいものの、通関士は貿易関係で唯一の国家資格なので、自分のキャリアプランに沿ってどちらを取得するかよく考えましょう。
旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は貿易が専門ではなく、大勢のお客様に楽しい旅を届けるプロになるための資格です。しかし、海外旅行も含めたすべての旅行業務を扱う「総合旅行業務取扱管理者」と、国内旅行のみを専業にする「国内旅行業務取扱管理者」の2種類があります。海外との流通を扱うといった点では、貿易と似ていると言えるでしょう。
難易度は通関士と同レベルなので、貿易実務検定よりも難易度が高いです。難易度が高い理由は、出題範囲の広さにあります。旅行業法や関係業法といった法律だけでなく、交通手段や観光地の歴史や地理の勉強をする必要があるからです。
もともと広く浅く勉強するのが得意な人には旅行業務取扱管理者がですが、貿易1つに集中したい人には、難易度が低い貿易実務検定がです。
日商簿記
現在経理だけでなく幅広い業種で需要が高まっているのが日商簿記です。
一般的な社会人や学生でも合格を目指せるのが、3級と2級です。3級は少し勉強すれば誰でも合格できるため、貿易実務検定のC級と同レベルで、B級やA級よりも簡単です。しかし、2級は3級の知識が深く掘り下げられ、出題範囲も増えます。貿易実務検定のB級よりも難しくなりますが、A級よりは簡単、あるいは同じくらいの難易度になります。
日商簿記も貿易実務検定と同じように、お金とモノの流れについての知識が問われる資格です。できれば、両方とも取得しておけばキャリアアップや就職にさらに役に立つでしょう。
貿易について学ぼう!
貿易の入門から実践レベルまで多岐にわたる貿易関連の知識を身に着けることができる貿易実務検定は、貿易に携わる人だけでなく、興味があるという人にも向いています。特に、入門であるC級の難易度は低いので、試しに受けてみるのをします。貿易実務検定をきっかけに、貿易関係の仕事に就くのを考えてみるのも良いでしょう。
通関士と違って国家資格ではありませんが、難易度が下がるうえ貿易に関する知識や英語の能力が問われるため、貿易関係に携わりたいのならば必ず役に立ちます。専門的な知識を学びたい、専門分野の検定を受けてみたい人はぜひ受けてみましょう。