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「携わる」の意味と使い方3例・類語・敬語・関わるとの違い

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携わるとは

「携わる」という言葉は、日常的な会話ではあまり使用されませんが、ビジネスシーンでは頻繁に使用される言葉となっています。

日常生活であまり使用しない言葉は、どうしても意味や使い方の理解がしづらく、何となく理解したつもりになっているという方も少なくないと予想できます。しかし、曖昧な理解の言葉で気付かないうちに相手に失礼な言動を取ってしまう前にしっかりと確認しておきましょう。

読み方

「携わる」は「たずさわる」と読みます。なかなか普段目にしない言葉ではありますが、学校できちんと習う漢字ですので読めるようにしておきましょう。

現代はコンピューターやスマートフォンなど、大人になるほど字を書く機会が失われがちで、それに伴って漢字の読み書きの力も衰えてしまう傾向にあります。しかし、母国語の文字である漢字を読めないという事態を避けるため、日ごろから意識して漢字を読んでみましょう。

意味

「携わる」という言葉の意味について、早速確認していきましょう。携わるは「ある物事に関係する。従事する。/ 手を取り合う。連れ立つ。」という意味を持ちます。

引用した解説で紹介されている2つの「携わる」の意味のうち、ビジネスシーンなどで頻繁に使われているのは、前者の意味だと言えそうです。主に、何らかの物事や業務などと関わりを持つことを意味している言葉だと言えるでしょう。

携わるの使い方

「携わる」の意味を押さえたうえで、実際にどのように使われるのか確認していきましょう。ビジネスシーンで多く用いられる言葉ではありますが、特別堅すぎる表現というわけでもありませんので、日常会話で使ってもおかしくはありません。

むしろ、日常でもとっさに出てくるくらい使いなれているとビジネスシーンでも自然に出てくるようになるでしょう。語彙力を高める一番効率の良い方法は積極的に言葉を使うことです。

例文1:活動に携わる

「活動に携わる」という時の「携わる」は「ある物事に関係する。従事する。」という意味を表しています。その活動に何らかの形(役員であったり、支援者であったり、携わり方はさまざまです)で関係しているという意味です。

「従事する」という意味も含む「携わる」を用いることで「活動に一生懸命に取り組む」という意味も暗示することができます。自分が積極的に関係している物事に対して「携わる」を使うと考えて良いでしょう。

例文2:音楽に携わりたい

「音楽に携わりたい」というときも、「ある物事に関係する。従事する。」という意味を表しています。この「物事」が「音楽」になっています。

音楽に携わるとは、なにも演奏に限った話ではありません。作詞、作曲、編曲でも音楽に携わることには変わりありません。何らかの形で音楽に従事していれば「携わる」ことになります。ただし、仕事としての側面が強い言葉ですので、単なる音楽鑑賞は「携わる」とは言いません。

例文3:携わってきた

「携わってきた」と言った時、その人はこれまで長い期間(数年以上にわたって)その物事に従事してきた、関係してきたという意味になります。

「携わる」はある程度「プロフェッショナル」として関係している、というニュアンスがありますので、その人はその物事に対する経験が豊富であるとみなしてよいでしょう。自分で責任を持ってこなしてきた、という意味合いがあります。

携わるの敬語

ビジネスシーンでは欠かすことのできない敬語表現は、ビジネスシーンと相性のよい「携わる」という言葉とセットで用いられることが当然多いです。「携わる」は普通の動詞ですので、他の動詞と同じように敬語のルールが適応されます。

語彙が豊かになっても敬語がままならない状況では迂闊に口を開くことはできません。この機会に敬語の使い方もマスターしてしまいましょう。

1:携わりました

敬語表現の中で最も親しみやすく、使いやすい表現が「丁寧語」です。丁寧語は語尾に「です・ます」「でした」をつけることで簡単に使うことができ、さすがにこれを知らない日本人はいないでしょう。

普通の動詞である「携わる」にも当然丁寧語を使うことができます。「携わりました」ということで、過去のことを示しながら丁寧に表現する敬語を使うことができます。

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2:携わってまいりました

「まいりました」という語尾は、動詞を謙譲語にすることができる表現方法です。謙譲語は自分をへりくだらせて相手への敬意を表す敬語表現です。

「まいりました」の「まいる」は、「行く」という意味の謙譲語「参る」が語源にあります。「○○して参ります」などのように、「携わる」以外にもいろいろな動詞および名詞につけることができる便利な表現方法です。「○○してきます」よりも上品さも出るのでぜひ使いましょう。

3:携わりたく思います

「携わりたく思います」は、「これから携わりたい」という気持ちを丁寧に表現した敬語です。つまり、今はまだ携わっていない状況にあります。

「○○したく思います」や、「○○したく(思い)、××しました」というような表現はビジネスなどの公的文書でもよく見かける言葉です。文書では、敬語をそつなく使うことも重要ですが、これらの文章のように、理路整然と書き記すことも重要です。

4:(相手の方が)携わられた

相手の行動を言い表すときは、敬語表現のなかでも「尊敬語」を用いるようにしましょう。尊敬語は相手を持ち上げて敬う気持ちを表現します。

「○○された」という語尾の活用形は、「受け身」のほかに「尊敬語」の意味もあります。「携わられた」というときは、「携わった」人が目上の人など、敬意を表す対象である場合です。ただし「誰かに○○された」という文の構造のときは受け身の表現ですので混同しないようにしましょう。

携わるの類語

「携わる」という言葉には、似た意味をもつ類語表現がいくつかあります。以下にそれらを紹介していきます。

「携わる」は「従事する」というニュアンスが強い言葉であるため、「積極的に関係する」という意味があらわれます。そうではなく、単純に会員になっている、ただ単に関係がある、という場合は、誤解を避けるためにも「携わる」は使わない方が良い場合もあります。以下の言葉を使い分けてみましょう。

関与

「関与する」というように名詞に「する」をつけて動詞化することで「携わる」と同じような意味を示す類語にすることができます。

ただし、「関与する」は、積極的でなくても何か繋がりがあれば適応される言葉ですので、「携わる」よりも従事度が低いと考えて良いでしょう。また、犯罪など、悪事にかかわっていることに対しても「関与する」が使われ、「つながっている」という事実を示す無機的な性格のある言葉です。

参与

こちらも、「参与する」のように、名詞を動詞化することで「携わる」と同じような意味を持つ類語になります。「参与する」は「関わっている状態」というよりも「これから参入する」「関わりを持つようになる」という「関係のスタート」を表す意味が強いです。

従って、「参与する」は正確には「携わるようになる」の類語であると言えるでしょう。ただし、「参与する」も「携わる」と同じように積極性を醸し出す言葉です。

参加

「参加」という言葉は日常生活でも頻繁に使われ、耳にするとてもメジャーな言葉です。「参加」にも「する」をつけて動詞化することで「携わる」と同じ意味を表す類語にすることができます。

参加はその文字のとおり「参って加わる」つまり「メンバー入りする」という意味です。従って、「参加する」も「携わるようになる」という動作を表す言葉であると言えるでしょう。「参与する」もまた積極性を感じる言葉です。

従事

「従事」とは、ある仕事にひたむきに取り組むことという意味があります。他の言葉と同じように、「従事する」という形をとることで動詞化し、「携わる」の類語になります。

「従事する」という言葉には真面目に取り組む、努力するというニュアンスがあり、「携わる」にもその意味が含まれています。ただし、「従事する」は「携わる」よりももっとビジネス寄りの言葉です。

ビジネスに付き物である敬語をマスターしよう

「携わる」が使われることの多いビジネスシーンに絶対に欠かせない言葉と言えば「敬語」です。敬語は多くの人が問題なく使っているように思われますが、敬語を間違えた用法で使ってしまうとそれは逆に失礼に当たります。

大人になってしまってからではなかなか敬語を人に習うことが難しくなっていきます。この本は、そんな社会人もすぐに敬語をマスターできるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。

携わると関わるの違い

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「携わる」は「物事に関与する」という意味のある言葉ですが、同じように「関係する」という意味を持つ「関わる」という言葉とは何が異なるのでしょうか。

以下に、「関わる」という言葉の意味や使い方を紹介し、「携わる」との違いを考察していきます。「関わる」は使うけれど「携わる」は普通は使わないというシーンもかなりありますので、「携わる」をむやみに多用しないようにしましょう。

関わるの意味

まずは、「関わる」の意味について確認していきましょう。関わる」という言葉には、「関係をもつ。関係する。/重大なつながりをもつ。影響が及ぶ。/(拘る)こだわる。」というように大きくわけて3つの意味があると言われています。

上記の3つの意味のうち、「携わる」の類語としての「関わる」は、1番目の意味が当てはまります。「関わる」は、何らかの物事や人物と関係を持つこと、繋がりがあることを意味する言葉だです。

使い方

「携わる」よりも広域な意味を含む「関わる」の使い方をいくつか例文を挙げてみていきましょう。「携わる」よりも日常生活寄りで、カジュアルに使うことができる「関わる」という言葉は、仕事や取組み事以外にもさまざまなことに対して使うことができます。

つまり、「携わる」は「関わる」がカバーする意味のうちの一部分を表す言葉であると考えて良いでしょう。従って、「関わる」なら良いが「携わる」はおかしいことがあります。

例文1:生死に関わる

「生死に関わる」というときの「関わる」は、2つ目の意味である「影響が及ぶ」という意味合いでの用法になります。生死に関係を持つ、繋がりを持つ、という風にとらえてしまっては意味が伝わらなくなってしまいます。

この「関わる」の言い換え表現としては「について」という言葉をあてることができるでしょう。「生死に関わる問題」というときは「生死についての問題」というようになります。

例文2:関わらず

「関わらず」という言葉は、文章の意味的なつながりを持たせるために「○○にもかかわらず」という形で用いられることが多いです。

前に述べてあった内容とは正反対の事実を述べるために「逆接」の意味を込めて用いられます。「にもかかわらず」という言葉を聞いたら、その言葉を使っている人はその後に述べることを強調したい、注意して聞いてほしいと考えている可能性が高いです。

関わるの敬語

「関わる」も普通の動詞ですので、敬語表現を使うことができます。「関わる」は日常生活でも頻繁に使われるカジュアルな言葉ではありますが、ビジネスシーンで使ってはいけないほど崩れた言葉ではありません。

専門外の人に専門知識をわかりやすく説明する際などには、明確な専門用語を少しぼかして「関わる」などというように言い換えることもあるでしょう。「関わる」は物事を簡単にとらえる必要があるときは非常に便利です。

関わります

「です・ます」を動詞につけることで丁寧表現を作ることができます。「関わる」にも「ます」をつけることで丁寧語変換し、ビジネスシーンで用いても違和感がないようにすることができます。

「関わります」という言葉には前述したように主に3つに分類される幅広い意味があり、非常に使いやすい単語になっています。

関わられます

「携わる」の章で説明しましたとおり、動詞の語尾の活用を「○○れる・られる」とすることで、「受け身」の表現だけでなく「尊敬語」を作ることができます。

「関わられます」は「受け身」ではなく「尊敬語」の方です。何かに関わっている人が目上の人など、敬意を払う相手である場合に「関わられます」が使われます。

関わらせていただきます

「○○させていただく」という表現は敬語表現のなかの「謙譲語」の1つです。「いただく」という言葉は、「もらう」という意味の謙譲語である「頂く」が語源となっています。

謙譲語は自分をへりくだらせて相手を敬う表現であり、「関わらせていただきます」という言葉には少し遠慮がちな気持ちが表現されています。

携わるを正しく使おう

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いかがでしたでしょうか。「携わる」は「関わる」という言葉の中の一部の意味を表し、ビジネス寄りの言葉です。「携わる」の使い方をマスターして、ビジネスシーンだけでなく日常生活でも使ってみましょう。

ビジネスマナーを身につけよう

敬語表現や、「携わる」という言葉以外にも、ビジネスシーンで気を付けなければならないマナーはたくさんあります。高校や大学では教わらないことばかりです。

しかし、それらは社会人としては当たり前にできていなければならない物です。「こういう時はどうするのだろう」という疑問はできる限りすぐに解決するようにしましょう。

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