「整合性」の意味と使い方・「整合性」を使った例文3つ

「整合性」という言葉を使って、「整合性」がある、または「整合性」がないなどの使い方をします。それでは整合性とはどんな意味のある言葉なのでしょうか。

整合性とは「ずれがなくきちんと揃う状態」「矛盾点がなくきちんと合わさる状態」という意味の言葉です。整合性とは、後ろに付く言葉によって意味がちがってくるので気をつけましょう。

「整合性を取る」の意味は、辻褄を合せる・合っている状態にするという意味です。

「新たな法案は既存の法律と整合性を取ることができないので、否決された」などと使います。

辻褄が合っていない、矛盾しているといった時に「整合性がない」という表現をします。

言っていることとやっていることの辻褄が合わない場合に「あなたの行動には整合性がない」といった使い方をします。

整合性とは硬いイメージの言葉なので、ビジネスなどで辻褄が合わない時によく使われているフレーズです。普段の生活のなかでは「辻褄が合わない」「辻褄が合っていない」といった表現を使ったほうが良いでしょう。

実際の場面では「整合性」という言葉をいかにして使うのでしょうか。

「整合性」のうしろに続く語により「整合性」の意味が微妙にちがってきます。その使い分け方を代表的な例文をいくつかピックアップして、見ていきましょう。

普段の生活で整合性という言葉を使うことはあまりありません。整合性を求められるのはビジネスの時が多いでしょう。ビジネスシーンで整合性を求められたときは、精度を上げて矛盾点を無くさなければなりません。

「整合性を取る」「整合性を図る」といったように整合性に続く言葉が変わると、若干ニュアンスがちがってきます。絶対的な整合性が求められているのか、整合性が取れるように努力してほしいのかをよく見極めましょう。

「不整合性」という言葉が存在しますが、「整合性」は単体で使われることがあまりなく「整合性がある」「整合性がない」といった使い方をする場合が多いです。そのため、「整合性がある」の対義語・反対語は「整合性がない」ということになります。

整合性がないということは辻褄が合っていないということですが、「辻褄」も単体で使われることがなく、「辻褄が合う」「辻褄が合わない」といった使い方をします。

「整合性を取る」という使い方をするときがあります。「整合性を取る」とは、整合性のある状態にするという意味のときに使います。

つまり、辻褄が合わない状態のことを辻褄が合うようにしてほしいといった場合に「整合性を取る」という表現が使われます。

絶対的な整合性を求める場合は、「整合性を取ってください」という表現が適切です。

「整合性を図る」という表現は、整合性があるように努力します、整合性がある状態になるように変更します、といった意味で使われています。

整合性があるように努力してほしい、努力しますという意味で使う場合は「整合性を図る」という表現をすると良いでしょう。

ビジネスで「整合性を図ってください」と言われた時は、精度の高い合致が求められているということです。「整合性を図る」という意味を正しく理解しておきましょう。

きちんと合った状態にしなければならないのにできない時に「整合性が取れない」という表現をします。

整合性を取らなければいけないとき、工夫や努力をしてもどうにもならない場面では、「整合性がない」ではなく「整合性が取れない」という表現になります。

「整合性がない」状態であれば努力や工夫で「整合性がある」状態にできる可能性があります。しかし「整合性が取れない」状況では、それ以上の改善はできないと判断されます。

「福祉の市場化をみる眼―資本主義メカニズムとの整合性」は、資本主義のようなコスト重視の社会に、福祉市場の整合性をいかにもたせるかに観点が定められている本です。

パラリンピックなどに注目が集まり、弱者に焦点が当てられるようになりました。老人社会となりつつある現代は、福祉と資本主義の整合性が必須です。この書物にある整合性とは、コストを含めた体系的なものすべてを指して論じられています。

「整合性」の類語・対義語はたくさんあります。

整合性とは、いろいろな意味を含む使い方ができる単語です。類語・対義語をたくさん覚えて、さまざまなシーンでバリエーション豊かに使えるようにしておきましょう。

整合性とは「整」の部分に、きちんと揃う・調和が取れているといった意味があります。つまり、整合性とは、きちんと揃っている・調和がとれている・ものがきちんと合っているという意味があります。

矛盾がないという意味から考えると、「一貫性」という言葉が「整合性」の類語だといえます。

また、きちんと揃っているという意味から考えると「統一性」といった言葉も類語といえるでしょう。

「一貫性」とは人間の心理をあらわす用語で、最初から最後まで矛盾がない様子をあらわす言葉です。

マーケティング用語としても使われる「一貫性」は「ある」が後ろに付くとそのままの意味で使用されます。「ない」が後ろに付くと、まったく反対の意味で使うことができます。

辻褄が合わないことを「矛盾」と言いあらわします。「矛盾」は整合性とは正反対の意味なので、対義語になります。

「矛盾」とはひとつのことを一方では肯定して、他方では否定する行為や論理なので、整合性とは正反対の意味になります。

辻褄が合わない意味の矛盾のうしろに「する」が付くとそのままの意味ですが、「しない」が付くと整合性に近い意味になります。

矛盾しないは整合性とは少しニュアンスがちがってきますが、似た言葉になります。

整合性とはたいへん便利な言葉です。

整合性とは理論に矛盾があり一貫性があるという意味です。整合性にないがつくと、理論に矛盾があり一貫性がない・破綻しているという意味になります。

整合性とは、うしろに付く言葉で意味がだいぶ変わりますので、正しく使えるように気をつけましょう。

整合性とは類義語・対義語がたくさんある言葉です。

整合性の類義語・対義語は、整合性とは類義語・対義語であっても、それぞれの意味はちがいます。その点によく気をつけて、ひとつひとつの語句の意味をきちんと把握して使うように心がけましょう。