[allpage_toc]
「鑑みる」とは
特にビジネスシーンなどでも使われることがあるので、恥をかかないためにも正しい意味と使い方を習得しましょう。
「鑑みる」の読み方
例えば、手本となる人のことを「人の鑑」「先生の鑑」などと表現され、また、手本や規範という意味を持つ「亀鑑(きかん)」は「医師の亀鑑ともいうべき人物だ」のように用いられます。
「鑑みる」の意味
先例があるため、単純に「~を考える」とは用いず、手本や先例、失敗などに「鑑みる」のように「~を」ではなく「~に鑑みる」と用います。
「鑑みる」の使い方
ここからは「鑑みる」の具体的な使い方を4つ、例文とともにご紹介します。
使い方1:「参考にする」の意味
「参考にする」と「鑑みる」を置き換えた例文で比較してみましょう。
例文
・去年のスケジュール表「に鑑みる」と、再来月は例年どおり忙しそうなのでレジャーは控えよう
【逆パターン】
・そのデータ「に鑑みて」今後の戦略を練っていく
・そのデータ「を参考にして」今後の戦略を練っていく
使い方2:「念頭に置く」の意味
こちらも「~を参考にする」と同じように「~を念頭に置く」と使いますが、鑑みるに置き換える際は「~に鑑みる」となります。
例文
・亀の甲より年の劫。そのご老人の忠言「に鑑みて」、対策を立てよう
【逆パターン】
・コーチのアドバイス「に鑑みて」試合に臨む
・コーチのアドバイス「を念頭に置いた上で」試合に臨む
使い方3:「見込む」の意味
[no_toc]
例文
・これまでの実績「に鑑みて」、安定した品質が期待できる
【逆パターン】
・電車の遅れ「に鑑みて」、この後のスケジュール調整をしなければならない
・電車の遅れ「を見込んで」、この後のスケジュール調整をしなければならない
使い方4:「勘案する」の意味
それぞれ、「勘=よく考えること」「案=計画や内容」という意味ですので、「(計画や内容などの)さまざまな要素を合わせ、色々と考えること」という意味になります。
例文
・その国の気候「に鑑みて」、服装を決める必要がある
【逆パターン】
・我々は、色々な条件「に鑑みて」判断しなければならない
・我々は、色々な条件「を勘案して」判断しなければならない
一人では難しい転職も、15000社以上の取引社数を誇るマイナビエージェントなら、豊富なネットワークを生かし、あなたの転職をしっかりサポートします。
「鑑みる」の類語
どちらも「鑑みる」と同じような意味合いがありますが、厳密には違いがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
「踏まえる」との違い
「よりどころにする」や「根拠にする」の意味合いで使われる場合、何かをするときのもとになる理由があるため、「鑑みる」に置き換え可能となります。
したがって、「動かないように踏む」の意味合いで使われている場合、違いがあると言えます。
「考慮する」との違い
「考慮する」では、筋道立てて頭を働かせているものの、「鑑みる」にみられる「手本」や「先例」などの引き合いに出して考える事実がありません。つまり、「鑑みる」と「考慮する」の違いは、比較対象になるものがあるかないか、の点になります。
正しい意味を理解して使おう
[no_toc]
「鑑みる」の意味を正しく解釈すれば「先例や手本に照らして考える」ことなので、「~を鑑みる」ではなく「~に鑑みる」と用いるのが正しい文脈であることに得心がいくでしょう。曖昧な知識は誤った文脈で使用してしまいがちなため、正しい意味を理解してどんどん活用しましょう。
「言質を取る」の使い方
「言質を取る」はこちらから証拠を提出するのではなく、相手の言葉の中に証拠を見出した時に使う言葉であることがポイントです。
「賜り」の使い方
あらたまった言葉で、普段の会話ではあまり使わない「賜り」ですが、ビジネスレターや案内状、公式の場でのあいさつなどでは良く使われる言葉です。