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「記」の読み方・書き方・例文|名前/手紙/音読み/案内状

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「記」の読み方は?

メールやビジネス文書などで、「記」という表記を見たことはありませんか。例えば、重要事項を箇条書きにする際に、「記書き」という方法があります。これは、「記」と書いたうえで、その下に重要事項を箇条書きにして示す書き方です。

また、「記」という漢字は、「記事」「記載」「記入」などの多くの言葉で使用されます。「記」はいろいろな場面で見かける漢字ですが、まずは読み方について詳しく見ていきましょう。

「記」の音読みは?

「記」の音読みは「き」となります。例えば、「記事(きじ)」「記載(きさい)」「記入(きにゅう)」「記述(きじゅつ)」「記念(きねん)」「記号(きごう)」「日記(にっき)」「上記(じょうき)」「下記(かき)」「表記(ひょうき)」などの言葉は、「記」を「き」と読む例になります。

また、「記する(きする)」のような言葉もあります。こちらは動詞として使用する例ですが、「記」を音読みの「き」と読みます。

「記」の訓読みは?

「記」の訓読みは、「しる(す)」になります。「記す(しるす)」と読み、「氏名を記す」「経緯を記す」「感想を記す」といった使い方をします。また、「しる(す)」のように送り仮名をつける以外にも、「記」と書いて「しるし」と読む場合もあります。

「記書き」の読み方は?

先ほど例に挙げた「記書き」は、音読みで「きがき」と読む例と、訓読みで「しるしがき」と読む例が見られます。これは、辞書に載っている言葉というより、一つの書き方を示す表現として、比較的新しい言葉と言えます。そのため、固定された読み方ではなく、音読みと訓読みの2種類の読み方があると考えられます。

「記」の使い方は?

「記」は、「記事」や「記載」といった言葉で使用される場合のほか、「記書き」の使い方が重要になります。「記」の代表的な使い方として、ここでは「記書き」の使い方を見ていきましょう。

「記書き」の使い方とは?

「記書き」は、重要事項を箇条書きにしてわかりやすく示す書き方です。重要事項の前に「記」と書き、重要事項を箇条書きにし、最後に「以上」で締めるという手順になります。以下、例を詳しく見ていきましょう。

「記書き」の書き方の例は?

「記書き」の例としては、次のような書き方があります。

           記
日時 平成30年2月18日(日) 〇時~△時
会場 〇〇ホテル△△の間
                 以上

上記の例は、記念行事の案内などで見られます。この書き方の例では、「記」と書いた後に、行事の日時と会場を重要事項として箇条書きにしています。そして、最後に「以上」で締めます。

「記」と「以上」の位置は?

「記書き」の場合、「記」は中央に、「以上」は右下に書くという例が多く見られます。上で挙げた書き方の例も、そのような表記になっています。こうすると、見た目としてまとまった印象を出すことができ、重要事項をわかりやすく伝えることができます。

「以上」とは何か?

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「記書き」には、「記」のほかに「以上」という言葉を使用することが一般的です。この「以上」は、重要事項の終わりを示すために重要な言葉になります。

「記書き」の目的は、重要事項を箇条書きにしてわかりやすく示すことです。そのために、箇条書きの前に「記」を書き、最後に「以上」で締めるという書き方になっています。「以上」を書かないと、箇条書きの内容が終わったということを明確に示すことができません。最後には必ず「以上」をつけるようにしましょう。

「以上」が持つ意味は?

ビジネス文書などは、本文の後に重要事項を「記書き」で示す例が多くなります。一般的な本文は挨拶なども含まれるので、長めの内容になります。その後で重要な伝達事項を箇条書きにまとめ、わかりやすく伝えるために、「記書き」が使用されます。

文書の内容が長い場合、どれが重要事項かがわかりにくくなります。その際に「記書き」は効果的ですが、「記」だけでなく「以上」も書く必要があります。そうすれば、長い内容の中でも、重要事項をわかりやすく伝えることができます。

また、本文の後に「記書き」がある場合、文書は「記書き」で終わることが一般的です。つまり、「記書き」で使用する「以上」は、文書全体の締めくくりとしての意味があると言えます。このように考えると、「以上」を使用することで、文書全体としてまとまりのある印象を出すことができます。

「以上」を使うと印象が悪くなるのか?

上で見たように、「以上」は文書の内容全体の締めくくりという印象もあります。しかし、「以上」という言葉は、締めくくりの言葉としてはぶっきらぼうな印象を与える場合があります。「記書き」で使用しても良いのでしょうか。

「記書き」をする場合、重要事項をわかりやすく伝えることが本来の目的です。そのために「記」と「以上」を使用して重要事項を明確にしているので、「以上」という言葉は必須の表現となります。

「記書き」は箇条書きになりますが、箇条書き自体の印象が悪いとされる場合もあります。しかし、きちんと本文を記載したうえで「記書き」をする場合が一般的です。本文がきちんと存在していれば、部分的に箇条書きがあっても文書全体の印象が悪いとは言えません。

同じように、「記書き」の箇条書きの締めとして「以上」という言葉があっても、印象が悪いわけではありません。

本文と箇条書きで分けて考える

文書の本文は、一般的には「拝啓」と「敬具」でまとめます。「記書き」を合わせて考えると、「拝啓」と「敬具」の間に本文が、「記」と「以上」の間に箇条書きが入ることになります。

このように、本文の締めとして「敬具」が使われているので、ここで丁寧な印象を出すことができます。「記書き」は箇条書きの部分になるので、ここで「以上」を使用しても、印象が悪くなるわけではありません。

むしろ「以上」がない方が、箇条書きのまとまりとしてはわかりにくくなるので、「以上」は必ず書くようにしましょう。

「記書き」の注意点とは?

「記書き」を使用する場合、重要な伝達事項は何かということを考える必要があります。お知らせを全て「記書き」で示せば良いというわけではありません。「記」で示す内容が多すぎると、かえってわかりにくい印象を与えることもあります。また、本文のない箇条書きだけの表現は、印象が悪くなってしまいます。

重要事項が多い場合は仕方ありませんが、そうでない場合はなるべく重要事項に絞り、「記」で示すようにしましょう。もちろん、本文では挨拶などをきちんと示す必要があります。

案内状での「記」の書き方は?

案内状における「記」の書き方は、先ほど見た「記書き」の例で考えることができます。

           記
日時 平成30年2月18日(日) 〇時~△時
会場 〇〇ホテル△△の間
                 以上

ポイントとしては、日時と会場など、必須事項をきちんと書くことになります。案内状の場合、これらをきちんと示していないと、場所も時間もわからなくなってしまいます。また、会場の住所や電話番号も合わせて記載するなど、場所の情報をさらに細かく書く例も見られます。

また、案内状にも本文があることが一般的です。挨拶も含めて本文を書き、その後で場所と時間などの必須事項を「記書き」で書くことになります。

手紙での「記」の使い方は?

手紙で「記」を使用する場合も、次のような「記書き」の例で考えることができます。

           記
日時 平成30年2月18日(日) 〇時~△時
会場 〇〇ホテル△△の間
                 以上

こちらも、手紙で案内を送る場合の例になります。また、手紙の場合、一般的には本文が長めになります。挨拶も含めて本文を書き、その後で重要事項を「記書き」としてまとめるという手順になります。

「記」の漢字としての使い方は?

「記」の使い方として、ここまで「記書き」の使い方をご紹介しました。次に、漢字としての「記」の使い方を考えてみましょう。

「記」は、基本的に「記す(しるす)」という意味があります。「記述」や「記入」など、書くことを意味する言葉として使用されます。一方で、「書く」という言葉よりも丁寧な印象を与える場合があります。

例えば、「下記の通り」という表現を考えてみましょう、「下記の通り」は「下に書いた通り」という意味がありますが、「下に書いた通り」という表現よりずっと丁寧な印象になります。また、「下記」という2文字でまとまった印象があります。

また、「記す」は記録として書くことを意味するので、ただ書くことを示すわけではありません。そのため、さまざまな情報を記録するビジネスシーンにおいて、「記」はしばしば使用される漢字になります。

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名前での「記」の使い方は?

名前で「記」を使う場合、音読みで「き」と読む例が一般的と言えます。一方で、「のり」という訓読みをする場合も考えられます。「記」の訓読みは、先ほど見たように「しる(す)」が一般的ですが、「のり」と読む場合もあります。これは人名などでの使用が考えられます。

「記」を使用した例文は?

ここでは「記」を使用した例文として、「記書き」の例を挙げていきます。先ほど挙げた記念行事の案内以外の例を、詳しく見ていきましょう。

書類を送付する場合の例

「記書き」を使用する例は、ビジネスシーンでも幅広く見られます。例えば、書類を送付する場合に、書類の内容を「記」と「以上」を使用して示す場合があります。この場合の例は、次のようになります。

           記
〇〇1部
△△2部
□□1枚
                 以上

〇〇などには書類名が入ります。例えば、履歴書などの応募書類、見積書など、さまざまな例が考えられます。こちらも、「記」と「以上」を使うことにより、書類とその枚数や部数を重要事項として示すことができます。

講習会などのお知らせの例

ビジネス文書で、講習会や研修などのお知らせを行う場合に、「記書き」を使用することがあります。例えば、以下のような例が考えられます。

           記
日時 平成30年2月18日(日) 〇時~△時
場所 本社〇〇ホール
                 以上

こちらも、「記」と「以上」を使用することで、重要事項として開催日時と場所を明確に示すことができます。

また、「以上」で締める前に、特別に記載する事項を書く場合もあります。例えば、講習会や研修のテーマや内容、目的、対象者や持参する資料など、必要な事項がある場合にはそれらを箇条書きで記載し、最後に「以上」で締めます。

基本的な使い方をおさえて有効活用を!

今回は、「記」の読み方や使い方、例文をご紹介しました。「記」の使い方として代表的な例が「記書き」になります。この書き方をきちんとおさえておくと、ビジネスシーンや日常生活で大いに活用することができます。また、「記書き」は重要事項をわかりやすく示すため、「記」だけでなく「以上」もきちんと使うようにしましょう。

「記」という漢字は、あらゆる場面で使用されます。基本的には「記す」という意味があり、特にビジネスシーンでは頻繁に見られる漢字です。「記載」や「記入」といった熟語のほか、「下記の通り」などの表現も覚えておくと良いでしょう。

「記」の漢字としての意味や使い方、そして「記書き」の使い方をおさえ、ぜひ活かしてみてください。

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