cms-import-tapbiz-wp

「サテライト」の意味と使い方・介護での意味|オフィス

[allpage_toc]

「サテライト」の意味と使い方

「サテライト」は、英語のsatelliteからきた言葉です。もともとは「衛星」あるいは「人工衛星」を意味する言葉ですが、そこから転じて、本体から離れて付属しているものという意味合いをもつ言葉としてよく使われています。

「サテライトオフィス」の意味とは?

「オフィス」とは事務所という意味ですが、メインのオフィスから離れた場所に作られた小規模なオフィスをサテライトオフィスと呼びます。

インターネットやファックスなどの通信環境が整ったため、職員が都心まで長時間かけて出勤する必要がなくなり、自宅から比較的近い場所にある小規模なサテライトオフィスで仕事をすることが可能になっています。この方法により、地方の優秀な人材を確保することも容易になります。この考え方をさらに進めると、在宅ワークのような形になっていきます。

また逆に、企業や学校などの本体が郊外にある場合、利用者に便利なように都心に小型のオフィスを開設して人員を配置し、営業や広報、販売促進、訓練課程などを行うことがあります。

また単に、本来の席から離れていても仕事をしている場合など「遠隔勤務」と同義の言葉として「サテライトオフィス」にいるという言い方が定着している職場もあるでしょう。

「サテライトオフィス」と「支社」はどう違うの?

一般的な意味合いとして「サテライトオフィス」は「支社」よりもいっそう小規模で、数人で働いていることも少なくありません。必要最小限の人数と機能でコストを抑えています。多くは支社の管理下にあり、日々支社からの指示を受け、報告を上げることになります。

たとえば、コンビニエンスストアやコーヒーショップのチェーンなどが、学校や病院の中に小さな「サテライト店舗」を持っているのを目にしたことがあるでしょう。そこには確実ながら限られたマーケットが存在しており、それに特化した規模・営業時間・人員配置で営業しています。それは支店ではなく、サテライト店舗です。

目的や業種によって異なりますが、サテライトオフィスと支社の違いもこのようなところにあるといってよいでしょう。

サテライト企業との違いは?

サテライトオフィスは、メインのオフィスに対して小規模なオフィスを設けることで、職員や利用者の便宜を図る意味で設置されますが、サテライト企業と呼ばれるものはまた違った意味合いで存在しています。

多くの場合、メインとなる企業が、余剰となった社員のための受け皿として作った会社のことをサテライト企業と呼びます。サテライト企業に移動させられる社員は、たいてい中高年の社員です。

「サテライトサイト」ってどういう意味?

サテライトサイトとは、メインのサイトのほかに自分で作るサブサイトのことを意味します。自分のメインのサイトへのリンク数を増やしたい場合、複数の副サイトを自分で作り、そこからメインのサイトにリンクを張ります。こうすることで、メインのサイトは多くのリンクが張られたようにみえ、順位が上がるという仕組みです。

また、複数のサテライトサイトからメインサイトへアクセスを誘導することで、メインサイトの閲覧数を上げるという意味合いもあります。

「サテライトスピーカー」の意味と特徴は?

サテライトスピーカーとは、メインスピーカーとは別に、小さなスピーカーを別のところに取り付け、音響効果を高めることを意味します。サテライトスピーカーを取り付けることで、音域の広がり、音のメリハリ増加が期待でき、結果的に空間全体に臨場感あるサウンドが満ちるようになります。高音質で楽しむことができ、聴き疲れを軽減します。

カーステレオのスピーカーの場合、たいてい車両の後方に搭載されている車載のスピーカーだけではあまり音響効果が発揮されているとは言えません。車の中は、もともと金属とガラスでできた密室です。そのため音がこもったり、ボリュームを大きくしてもはっきり聞こえなかったりという低音質に悩まされがちです。そこで、サテライトスピーカーを天井から下げる形で設置すれば、車内全体に良い音質を届けることが可能になります。

バスケでの「サテライト」の意味とは?

バスケットボールには「サテライト試合」あるいは「サテライトゲーム」というものがあります。これは、普段試合に出られない選手や、出番の少ない選手が出場し、試合経験を積むことができるよう、本戦と別に設定されているものを意味します。

「サテライト」という用語は、サッカーやフットサル、ラグビーなどでも似たような意味で使われています。野球でいう「二軍」のような意味で「サテライトチーム」や「サテライトリーグ」が設定され、選手の育成や欠員補給の目的を果たしています。

医療での「サテライト」の意味とは?

[no_toc]

医療の分野でも、メインのものに対する少し離れたサブのものという意味で、サテライトという言葉はよく使われています。たとえば「サテライト医療センター」「サテライトクリニック」といったものが存在しています。

大病院はたいてい、交通が少し不便な立地条件にあります。救急搬送や入院・手術は大病院で行うにしても、退院後はしばらく通院する必要があり、その際に交通に不便を感じる人が少なくありません。そのため、通院患者の便宜を図るという意味で、駅前などの便利な場所に、大病院のサテライトクリニックとして小規模な診療所を設置することがあります。

大病院という「本体」に対する、「衛星」としての少し離れた位置にいる小規模な存在という意味合いですから、サテライトクリニックという呼び名がふさわしいといえるでしょう。

精神科のサテライトクリニック

精神科の大規模な病院を街中に開設しようとすれば、周辺の住民の反対にあうことが多いため、人里離れたところに精神科病院が設置される傾向にあります。しかし、それでは精神科を受診したい患者は遠距離の通院をしなければならず不便です。

そこで、通院が容易な立地の場所にサテライトクリニックを設置し、長期入院が必要な重症患者は郊外の大病院つまり本体に滞在するという形をとっている病院もあります。

「サテライトスタジオ」の意味とは?

ラジオなどの収録・中継を行うスタジオは、通常は放送局の中に設置されています。特別に放送局の外に設置されているものを、サテライトスタジオと呼びます。放送局の中にあるスタジオを「本体」とし、離れたところに小規模で付属するスタジオという意味です。

たとえば、FMラジオ局のサテライトスタジオがショッピングセンターなどの人通りの多いところに設置されることが多くあります。放送局の中にあるスタジオとは違って、視聴者が気軽に収録・中継の風景を身近に見ることができ、パーソナリティーやゲストとガラス越しに会えるという利点があります。また、放送局側にとっては宣伝という意味でも効果が期待できます。

いろいろなところにあるサテライトスタジオ

例を挙げると、広島FMの「フタバ図書TERAサテライトスタジオ」はイオンモール広島府中の3階にあります。また、FMFukuokaの「JR HAKATA CITY Studio」は、JR HAKATA CITYの3階に設置されています。

ショッピングセンターなどのほかにも、成田空港第一ターミナル5階にある「SKYGATE」のように、空港会社によって空港内に設置されたサテライトスタジオもあります。

サテライト局との違いは?

サテライトスタジオは、放送局外に設置された小規模なスタジオを意味しますが、サテライト局というのはテレビやラジオの中継局の一種です。山地などの影響で電波が届きにくく、市長がしにくい地域が存在しますが、そのような状況を解決するという意味で、いったん親局から受診した電波を別の周波数で発信しなおすのがサテライト局です。

空港での「サテライト」の意味とは?

空港の構造にはいくつかのタイプがあります。おもに、どのように飛行機を駐機させるかによる違いです。

たとえば、フロンタルパーキング方式(ターミナルビルの前に飛行機を並べる方法。小規模空港で用いられる)、フィンガー方式(またはピア方式、ターミナルビルから指のように伸びた桟橋に駐機させるという意味。タイのバンコク国際空港など)、オープンエプロン方式(ターミナルビルから離れたところに駐機させる地点を作り、バスで連絡する方法。ワシントンのダレス空港など)などがあります。

その中の一つが、サテライト方式です。メインターミナルビルの周辺にサブのターミナルビルを設置して飛行機を駐機させます。メインに対し、離れた場所に衛星のようにサテライトを配置するという意味合いです。メインとサテライトの間は地下通路や動く歩道などでつながっています。フランスのシャルルドゴール空港はこの方式です。

サテライトの意味を正しく理解して使い分けよう

「サテライト」の正しい意味と使い方についてご説明してきました。すでにご存知の意味もあれば、初めて目にする意味や使い方もあったことでしょう。さまざまな分野で頻繁に使われている言葉ですので、正確な意味を把握して正しく使うことで、説得力と教養のある話し方ができます。本来の意味を意識しながら、いろいろな場面でぜひ使ってみてください。
モバイルバージョンを終了