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「迎えに来てもらう」の敬語表現
「迎えに来てもらう予定だ」などの場合は「迎えに来る」のが相手なので謙譲語ではなく尊敬語にします。「帰りは社長に車で迎えに来てもらう予定だ」は敬語にすると「帰りは社長が車で迎えに来て下さる予定だ」になります。
「迎えに来てもらう」の敬語での使い方
「昨日は社長に迎えに来てもらった」は「昨日は社長に迎えに来ていただきました」という形の敬語になります。しかし、「迎えに来ていただきました」というと主体が自分にある形の言い方になります。「迎えに行く」という行動を取ったのが目上の人である場合は、そちらを主体に置いた言い回しをすべきです。
「昨日は社長に迎えに来ていただきました」は「昨日は社長が迎えに来てくれました」というように「社長」の方に主体を置いた文章にし、こちらを敬語にします。「昨日は社長が迎えに来て下さいました」というのが丁寧な言い回しになります。
敬語の種類
使い方
「友達に迎えに来てもらうことになっています」「終電はもうないようですが、父に迎えに来てもらいますのでお気遣いなく」「帰りはタクシーに迎えに来てもらいましょう」などの使い方をします。
上司などの目上の人に迎えに来てもらうという場面では「迎えに来てもらう」ではなく相手を主体に据えて「迎えに来てくれる」という言い方にし、その表現を敬語にします。
「社長が迎えに来て下さることになっています」「先輩が迎えに来て下さるそうです」などの使い方をします。
メールでの使い方
メールで「迎えに来てもらう」ような予定を確認するような場面でも相手や相手方の人が「迎えに来る」という動作をする場合は相手を主体にした書き方をします。
「明日はオフィスまで××さんに迎えに来てもらう」は敬語にすると「明日は××様がオフィスまで迎えに来て下さる」になります。
こちら側の人やこちらが雇っているような人が動く場合は「迎えに来てもらう」という形で言います。この場合は謙譲語や尊敬語などの敬語にはしません。「明日はオフィスまでタクシーに迎えに来てもらいます」「明日は田中に迎えに来てもらうことになっています」などの書き方をします。
上司への使い方
先輩への使い方
「迎えに来てもらう」は敬語にしたら目上の人に使っても良いか
目上の人が何かしてくれた、という場合は「もらう」を謙譲語の「いただく」にしてもよいですが、目上の人を主体にした形の表現にした方が丁寧な印象になります。
「持っていただいた」は「持ってくださった」「運転していただいた」は「運転してくださった」と言った方が丁寧な言い方になります。「迎えに来ていただいた」というよりも「迎えに来て下さった」という形の言い回しをした方が丁寧です。
「迎えに来て欲しい」の敬語表現
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目上の人に頼むという場合も「迎えに来ていただきたい」と伝えます。目上の人に迎えに来てもらう、という場合は「申し訳ないのですが」や「大変お手数なのですが」などのクッション言葉を使います。あるいは「迎えに来ていただけますか」「迎えに来て下さると助かります」などの言い方をしても柔らかい印象になります。
来て貰う時に「お迎え」と言うべきか
自分のところに迎えを呼ぶ場合は基本的には「お迎え」とは言いません。自分のための行為に「お」を付けると、自分に尊敬語を使っている形になってしまうためです。
Aさんの所へBさんを迎えに行かせるということをAさんに伝える、というような場面では「Bにお迎えに来てもらうことになっています」というように「お」を付けることもあります。この場合はBは「Aさんを」迎えに来るので「お」を付けても不自然ではありません。
「迎えに来てもらう」を敬語表現にするときの例文
お迎えよろしくお願いします
同僚に誰かを迎えに行ってもらう場面などでは「Aさんのお迎えをよろしくお願いします」というような伝え方をするのが好ましいです。
「迎えに来てもらう」の敬語での言い換え
目上の人に迎えに来てもらうことになっている、という場合は「先輩が迎えに来て下さる」など、相手を主体にした言い回しをします。
自分が呼んだ迎えが来ることを人に言う場面
同僚や家族や、自分が呼んだタクシーなどが自分を迎えに来る、ということを人に伝える場面では「タクシーに迎えに来てもらうことにしました」「父に迎えに来てもらいます」などの言い方をします。自分を迎えに来るという場合は「お迎えに来る」というような言い回しはしません。また自分の側の人に対しては尊敬語「来て下さる」は使いません。
目上の人に「迎えに来てもらう」
「迎えに来て下さる」と言い換えるとより丁寧です。「社長が迎えに来て下さった」「Aさんが迎えに来て下さることになっている」などの言い方をします。
「迎えに来てもらう」を使いこなそう!
「迎えに来てもらう」の使い方を覚えて使いこなせるようになりましょう。