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「聞きたい」って敬語で何て言うの?
そもそも「聞きたい」のもとの形は「聞く」です。そのためまずは基本形の「聞く」の敬語表現を確認しましょう。自分が「聞く」場合は謙譲語で「伺う」、「お尋ねする」「お聞きする」と表現します。また「拝聴する」、「拝聞する」という謙譲語もありますが、これは敬意が高すぎるのでビジネスの場面ではあまり使うことはありません。
とりあえず「聞く」の敬語表現を確認しましたが、これが「聞きたい」になると、単純に「~たい」を付けて、「伺いたい」、「お尋ねしたい」、「お聞きしたい」というようになります。以上が「聞きたい」の敬語表現です。耳なじみのあるものが多いので、意識すればすぐに使えるようになるでしょう。
敬語の「聞きたい」はどうやって使う?
敬語の種類
使い方
これらを使う際に注意しておきたいのは、さきほどもあったとおり主語が自分であるということです。「先輩が羽田空港までの道をお尋ねしたい」だと間違いです。謙譲語は自分がへりくだって言う言葉なので、主語が自分でないと使ってはいけません。その一点だけは気を付けましょう。
メールでの使い方
ちなみに「伺う」を使う場合「お伺いしたい」ということがよくあります。厳密に言えば「伺う」だけで1つの敬語であるため「お~したい」が付くと二重尊敬になってしまいます。ビジネスの場面では寛容に受け入れられているので、絶対に使ってはいけないというわけではありませんが、正しい日本語は「伺いたい」です。
またさきほど「拝聴する」、「拝聞する」は過度な敬語表現だというお話をしましたが、メールや手紙など文章におこすものには有効です。何度も読み返すことができるものであるため、少々敬意が過度でも構いません。
シーン別「聞きたい」の敬語表現の例文
電話
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相手の名前と連絡先を尋ねるシーンでは、よく「お名前とお電話番号を頂戴してもよろしいでしょうか」という敬語の言い方が使われますが、名前や電話番号はもらうものではないのでこの言い方は間違いです。
しかしこのような言い方をする人は少なくありません。正しくは「お名前とお電話番号を伺えますか」になります。名前と電話番号を聞きたい、教えてほしいということを正しい日本語で伝えるにはこのように言います。
意見
例えば前者の自分が悩んでいるときに先輩にアドバイスをもらいたい場合は「いま○○で悩んでいるのですが、□□さんはこのようなときどのように対処したのかお聞きしたいです」のように敬語を使って声を掛けます。気心の知れた先輩であれば、真剣さが伝われば少々砕けた言い方でも構わないでしょう。
後者の取引先に対しては「○○の件についてお聞きしてもよろしいでしょうか」のように尋ねるとよいです。相手との距離感によって言葉の丁寧さに気を付けた方がよさそうです。
話
声
「聞きたい」を別の敬語表現で言うと?
意見を聞きたいとき
例えば「私は○○だと考えているのですが、□□さんのお考えはいかがですか」、「○○に関しては△△のように思うのですが、その点はいかがでしょうか」など「~いかがですか」を使って敬語で聞きたいということを伝えられます。
また「○○で困っているのですが、□□さんはこんなときどうしたらいいと思われますか」、「○○について解決方法がわかりません。どういたらいいでしょう」などのように、「どうしたらいいですか」という言葉を語尾に付けて敬語で聞くこともできます。
「聞きたい」という言葉を使わなくても敬語で相手に聞きたいことを伝える方法はいろいろとあるので、シーンに応じて使ってみてください。
話を聞きたいとき
他にも「もし○○だった場合どうしたらよいのでしょう」や「もし○○になったら、△△はできませんよね」などと仮定形で話を引き出すこともできます。また「例えばどんなことでしょう」や「例えば○○のようなことですか」、「例えばどういったことですか」などと例から話を聞き、広げることも可能です。
「聞きたい」の敬語表現を使わなくても、自分の知りたいことを聞き出すことはできます。さまざまな角度から話を聞けるように、自分のなかの聞き方のパターンを充実させておくと良いでしょう。聞き方によって相手の話す内容が変わってくることも多々あります。
聞きたいという気持ちを上手に伝えよう
またしっかりとコミュニケーションを取ることで、相手はより話してくれるようになります。聞きたいことを伝えることも大切ですが、それと同じくらい相手との信頼関係を築くことも大切です。より深い話が聞きたいのであれば、その分だけ心を開いてもらえるようにこちら側の努力も必要です。ふだんの何気ない会話から丁寧にすることで、聞きたい情報を集められるようになりましょう。