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「ぎりぎり」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「ぎりぎり」は敬語としても使えるのか

皆さまは普段、「ぎりぎり」という言葉を使用していますか。この言葉は元々「限り限り」と書き、「限度いっぱいでそれ以上余地がないこと」という意味をもっています。「制限時間ぎりぎりに間に合う」や「体力ぎりぎりまで戦う」など、いっぱいいっぱいである様子によく使われている言葉です。皆さまもよく口にしたり耳にする機会は多いことが予想できます。

ところでこの「ぎりぎり」という言葉ですが、いざ上司などの目上の方に使う際、敬語として成り立つのか疑問に感じたことはありませんか。そこで今回は「ぎりぎり」の敬語表現や言い回し、類語などについて考えていきます。

「ぎりぎり」の敬語での使い方

ではさっそく、ぎりぎりの敬語表現について触れていきます。社会に出ると敬語は当たり前の世界です。まずは基本的である敬語の種類からおさらいしましょう。正しいと思い使っている言葉や何気なく使っている言葉が実は間違っていた、上司や目上の方を怒らせてしまった、ということにならないよう普段使っている敬語を見つめ直してみましょう。

敬語の種類

敬語の種類は大きく3種類に分けられます。相手に対して敬意を表現する・相手を立てるときに使う「尊敬語」、自分をへりくだることで相手を立てる「謙譲語」、物事を丁寧に表現する「丁寧語」の3種類です。ご覧いただくとわかるとおり、それぞれの対象物や方法の違いによって種類がわけられています。

「ぎりぎり」という言葉は「いっぱいいっぱい」という意味であり、余裕がない様子のことを言います。ですので上司の行動に対して使うと失礼に当たる言葉であると考えられます。よって今回は、「ぎりぎり」の丁寧語と謙譲語での表現の仕方についてご紹介しましょう。

丁寧語

丁寧語は聞き手に対し、物事を丁寧な言葉遣いで述べる敬語です。話の内容や行為をする対象は問わず、どんな相手にも使える表現方法です。一般的には語尾に「です・ます」などを使うことで丁寧語が成り立ちます。

「ぎりぎり」をそのまま丁寧に表す場合は「ぎりぎりです」や、「ぎりぎりになってしまいます」などの使い方になります。自分の行動が遅いばかりにぎりぎりになってしまう場合や、ぎりぎりの相手に対して忠告する場合などに使えます。

謙譲語

次に謙譲語で表す「ぎりぎり」についてです。先ほども触れたように、謙譲語は自分や自分の身内についてへりくだって使い、相手を立てる表現方法です。人の動作や持ち物に対して述べることが多いです。

一般的には「言う」を「申し上げる」、「食べる」を「いただく」などのように言葉を変えて使いますが、ぎりぎりは名詞・形容動詞です。そのため、その前後の文や言葉で伝えるべき言葉が謙譲語であることを表現します。「母がぎりぎりに伺いました」「時間ぎりぎりに拝見させていただく」というような使い方です。

シーン別「ぎりぎり」の敬語での使い方

ではおさらいした敬語を踏まえたうえで、次は「ぎりぎり」の敬語の使い方をシーン別に考えていきます。言葉遣いというのはその人の印象に大きく影響します。第一印象を良いものにしたいと誰しもが思うはずです。悪い印象を周りに与えてしまうことのないよう、ぜひ参考にしてください。

メール

まず初めにメールでの「ぎりぎり」についてです。メールで「ぎりぎり」を使うシーンとして考えられるのは、返信期限の日時指定されたメールに対して、返信が遅くなってしまったときなどです。この場合は「メールの返信が期限ぎりぎりになってしまい、申し訳ありません」と、文頭に添えると良いでしょう。悪い印象を与えることなく、申し訳ないという気持ちが伝わることが予想できます。

最近では、職場の人との連絡はメールではなくチャットアプリなどが主流になりつつあります。ですがこの場合も同じです。メールよりも会話にしやすくなったチャットだからこそ、相手はすぐ返事をくれるものだと考えている場合もありますので気を付けましょう。

ビジネス

次にビジネスシーンで使う「ぎりぎり」の敬語についてです。ビジネスにおいての「ぎりぎり」というのは、先ほども触れたように、相手(上司など)に対して悪い印象を与えてしまう言葉です。

確かに定められた時間に間に合ってはいるのですが、「時間ぎりぎりだった」ということだけで、余裕がないというマイナスな印象になります。「期限ぎりぎりの提出となってしまい申し訳ありません」と伝えるのはいいですが、これは自分が余裕を持って行動ができない人だということの表れでもあるということを忘れないようにしましょう。

また「ぎりぎりだった」というのは結果論であり、自分の行為に対して使う上司の言葉です。ぎりぎりだと感じている上司に対して使う敬語は「申し訳ありません」ではないかと考えられます。

話し言葉

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普段「ぎりぎり」と言う言葉は話し言葉ではよく聞く言葉ではないでしょうか。相手によって「ぎりぎり」と言う言葉を使う事が適しているかを考えて使いたい言葉ですが、丁寧な話し言葉でぎりぎりと言う意味で用いたい場合は一歩手前や寸前という表現が使えます。

言い回しを変えずに使う際は信頼度も考えて言えるような間柄として「ぎりぎり間に合いました」や「ぎりぎりで終わりました」とそのまま相手に伝えることができるでしょう。しかし「ぎりぎり」というものは相手をヒヤヒヤさせてしまうような言葉でもありますのでシリアスな場や真剣に答えなければいけない時は言い方を変えて相手に伝えることが望ましいです。

「ぎりぎり」の別の敬語表現方法

ぎりぎりという言葉にはさまざまな類語が存在します。冒頭で紹介した「限度いっぱいで余地がない」という意味の類語ですと間際・崖っぷち・カツカツ・限界・スレスレなどがあります。その場の状況やその状態に陥っている対象などで、言い回しを変えることをおすすめします。

「ぎりぎり」を敬語表現するときの例文

「ぎりぎり」という言葉自体相手にはマイナスなイメージを持たれやすい言葉でもあります。できる限り敬語で「ぎりぎり」を表現しなければならない場合という事はビジネスなど真剣にならなければいけない時が多いことでしょう。

敬語表現で伝えなければいけない「ぎりぎり」の場面では待っている相手がいることが多いでしょう。その際考えたい事は期限や決められた時間があり間に合いはしたが、間に合うかわからない程待たせてすみませんと言う意味も相手に伝えなければ丁寧に聞こえづらい言葉であるという事です。

例にするならば「対応が遅くなりすみません」や「期限間際の対応となってしまい申し訳ありません」と言うようなあくまで「ぎりぎりだった」という結果を相手にストレートに印象つけさせずないことが敬語表現として良いでしょう。

「ぎりぎり」と「すれすれ」の違い

ぎりぎりに似た言葉の中に「すれすれ」というものがあります。すれすれとは「限界をもう少しで越えそうなこと。限界にとても近いところ」という意味です。

ではぎりぎりとの違いについて「文字数」という言葉を用いて考えてみましょう。例えば限度が100字以下という設定だった場合「文字数ぎりぎり」は100字、「文字数すれすれ」は99字ということになります。似ているようですが実は少し違いのある言葉です。

敬語として使うとしたら、文面ですと「擦れ擦れ」と漢字表記をするほうが良いです。口頭でしたら、シーンに合わせて直前・寸前・紙一重などの言葉に置き換える方が良いでしょう。

「ぎりぎり」ではなく別の表現をしましょう

今回は「ぎりぎり」の敬語表現についてご紹介しました。「限度いっぱい」という意味があり、ビジネスシーンにはあまり用いるべきではないということがわかりました。

敬語にしてはフランクなイメージのある言葉は他にもたくさん存在します。自分の言葉遣いが間違っていないか見つめ直し、正しい敬語をマスターしましょう。

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