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「取りに行く」の敬語表現と使い方
「取りに行く」を敬語表現にするには、「取りに行く」の「取る」の部分はそのままで変わりません。その代わり「行く」という部分を敬語に変えて、「取りに伺います」とか「取りに参ります」という表現になります。
これから「取りに行く」の謙譲語としての表現の仕方や、状況に応じた敬語表現をご紹介していきます。正しく敬語を使えるように、「取りに行く」という言葉について勉強してみましょう。
「取りに行く」の丁寧語
顧客相手や目上の人でも親しい間柄の人、または知人に対しては、この「取りに行きます」という表現を使えます。
「取りに行く」の謙譲語
ところで、「伺う」と「参る」の違いは何でしょうか。「伺う」と「参る」では、「伺う」のほうがややかしこまった言い方になります。ですから、「取りに伺います」という表現は、目上の人や、ビジネスシーンなら顧客に対して使う表現として適しています。
「取りに参ります」でも丁寧な言い方ですから、相手が目上の人でも親しい間柄なら失礼な言い方にはなりませんので、使っても構いません。
「取りに行く」を敬語として使う
「取りに行く」を相手に応じて正しく使うことで、先方に失礼がなくなります。よく使う表現ですから、正しい使い方を覚えておくと便利でしょう。
敬語の種類
また、ビジネスシーンでは「頂戴にあがります」という表現も敬語として使われます。例えば、上司や目上の役員から、書類などを回収するときなどに耳にするでしょう。取引先に行き、「○○部長からご連絡をいただき、××を頂戴にあがりました」というように使います。
「取りに行く」の尊敬語
「取りに行く」の尊敬語としての表現は、「お取りにいらっしゃる」となります。「取る」の尊敬語が「お取りになる」で、「行く」の尊敬語が「いらっしゃる」です。この2つをあわせて「お取りにいらっしゃる」となります。聞きなれない表現ですので少し不思議な感じもしますが、これが「取りに行く」の尊敬語としての表現になります。
使い方
「取りに伺います」というとあらたまった表現になりますから、あまり面識のない目上の方や顧客に対して使うときはこの表現が適しています。「先日、納品いたしました商品に不備が見つかりましたので、早急に取りに伺います」のような使い方ができます。
「お取りにいらっしゃる」は、自分ではない目上の方ががなにかを取りに行くことを伝えるときに使う表現です。「お客様の○○さまが、××をお取りにいらっしゃいます」のように使えます。
メールでの使い方
先方に何かを受け取りに行く予定を確認する際に、「○○を×月×日に取りに伺いますので、よろしくお願いします」といった使い方ができます。
「取りに行きます」という丁寧語ですと、言い切った表現に聞こえて、取りに行くという意志が伝わるのはいいでしょう。しかし、相手が顧客や目上の方ですと、ぶっきらぼうに聞こえてしまいます。そういう時は、「取りに伺います」とメールで書くのがおすすめです。先方が親しいのであれば、「取りに行きます」と言っても大丈夫です。
「取りに行く」を敬語表現するときの例文
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「取りに参ります」の例文
また、「取りに参ります」という表現を使えるのは、取りに行く先に目上の人など敬語を使うべき相手がいないときになります。
例えば、「資料室に資料を取りに参ります」という言い方があります。これは、資料室に相手が居ないことを前提に話をするときに言うことができます。また、「休暇には、○○へ参りました」という場合も同じで、休暇で出向いた先にその相手がいないので、このような言い方ができます。
「取りに伺います」の例文
また「取りに伺います」のさらに丁寧な言い方として、「伺います」を「お伺いします」と変えて「取りにお伺いします」と言うこともできます。「取りに伺います」と「取りにお伺いします」のどちらの表現でも、顧客に対して尊敬の念を払った表現ですので、使いやすいほうを使ってください。
「頂戴に上がる」という言い方もある
この「頂戴」という言葉を「取りに行く」に置き換えて、さらに「上がる」という謙譲的表現をつけて、「頂戴に上がる」と表現します。使い方の例として、「明日、御社に○○を頂戴に上がります」とか、「○○を頂戴に上がりますので、よろしくお願いします」などが挙げられます。
正しい言葉遣いでより良いコミュニケーションを取ろう
丁寧語や謙譲語があるのが日本語の美しさですから、これからは日常的に、またはビジネスシーンなどで、「取りに参ります」や「取りに伺います」などの敬語を積極的に使ってみるといいでしょう。正しい言葉遣いをすれば、相手とより良いコミュニケーションを取れるようになります。間違っても「取りに行かせていただきます」という表現をしないようにしましょう。