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「興味深い」の意味は?
「興味深い」の敬語表現は?
「興味深い」は敬語でどのような使い方をする?
敬語の種類
三つ目は、相手を問わず使うことができる丁寧語です。「~です」「~ます」など、日常会話などで良く用いられます。
使い方
しかし、相手が目上の人や立場が上である人の場合、相手の意見に心惹かれたということを言うよりも、相手の意見で自分の知識が高まったことを示し、「勉強になるご意見をありがとうございます。」とする方が良いでしょう。
次に謙譲語です。「興味深く拝見させていただきました。」このときの「興味深い」は「読む」に係る副詞であるため、「読む」を謙譲語である「拝見する」とすることで敬語表現をしています。
最後に丁寧語です。「それは興味深いお話です。」これは、丁寧語の「です」と名詞の頭につける「お」を使った言い方であり、「それはおもしろい話です。」を丁寧に言い表した敬語表現であると言えます。
メールでの使い方
この使い方の例では、「興味深い」は「講演」に係る形容詞として用いられているため、「講演」に「ご」をつけることで敬語が表現されています。
ビジネスでの使い方
この使い方の例では、「興味深い」は「見る」に係る副詞として用いられているため、「見る」を「拝見する」と言う謙譲語にすることで敬語が表現されています。
論文での使い方
なぜなら、学術研究で得た成果を発表するために、自分の意見を、理論的に筋道立てて述べながら議論するのが論文であり、「自分が面白いと感じる」「自分は関心を持っている」ということを述べるよりも、「自分は、そのことが学術研究において重要であると考える」ということを述べるほうが論文には向いているからです。
それゆえ、「バッタが群れるという現象は、非常に興味深いものです。なぜなら、大量発生したバッタは、人の食生活に多大な影響を与えるからです。」と表現するよりも「バッタが群れるという現象は、非常に重要な課題です。なぜなら、大量発生したバッタは、人の食生活に多大な影響を与えるからです。」とした方が、論文としての収まりが良くなります。
本での使い方
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この使い方の例では、「興味深い」は「表情」や「行動」に係る形容詞ですが、本は読む相手を特定しないものであるため、丁寧語を用いますが、「表情」や「行動」には「お」や「ご」はつけないため、文末の「です」「ます」で敬語を表現しています。
記事での使い方
このときの「興味深い」には驚きを込めた面白さが表現されていることがわかります。しかし、「驚いたことに」や「面白いことに」ではなく、「興味深いことに」と表現することで、その先にある興味惹かれる話題の内容が、驚きのことなのか、面白いことなのか、はたまたまったく違うことなのか、想像がつかなくなっています。
そのため、興味惹かれるまま先入観を持つことなく読み進められるという効果があると言えます。さらにこの「興味深い」は、「こと」にかかる形容詞ですが、「こと」に「お」や「ご」はつかないため、文末の「です」「ます」で敬語を表現しています。
ニュースでの使い方
なお、ニュースも本などと同じく視聴者を特定しないため、敬語表現には丁寧語を用います。
「興味深い」を敬語表現するときの例文
そのときは、文末の表現で敬語を表現します。この例でいうと「する」が尊敬語の「される」になり、このほかにも「興味深いお手紙を拝見する」「興味深いお祭りです」では、前者は「見る」が謙譲語の「拝見する」になり、後者は丁寧語の「です」を用いています。
なお、「あなたの意見は興味深いです」というときの「興味深い」は、形容詞ではありませんが、丁寧語の「です」を用いて敬語を表現しています。
「興味深い」の別の敬語表現例は?
同じように「興味深く拝見する」の「興味深い」は、「見る」に係る副詞であり、「見る」は謙譲語の「拝見する」にすることで敬語を表現しています。さらに、「興味深く祭られています」の「興味深い」は、「祭る」に係る副詞であり、「祭る」は丁寧語の「ます」をつけて「祭ります」とすることで敬語を表現しています。
「興味深い」の類語にはどんな言葉がある?
また、あることに対して興味を持っていることを意味するときは、「興味津々の」「好奇心に満ちた」などの類語で言い換えることもできます。さらに、「興味深い」は、刺激的な関心や興奮を生み出すときなどにも用いることがあり、そのようなときの類語には「刺激的」「エキサイティング」などがあります。
「興味深い」の類語・言い換えを敬語で表現すると?
このほかにも「心を惹く」で言い換えると、「惹く」の受け身形「惹かれる」に丁寧語の「ます」をつけ、「教授の話は心を惹かれます。」と敬語表現することができます。受け身形と敬語がわかりにくくなってしまいますが、両方とも敬語表現されています。
興味深い内容だったでしょうか?
規則性があるようで例外も多く、簡単なようで複雑な敬語ですが、敬語は日本語にしか見らない貴重な言語文化です。しっかりと使い分けて、興味深い日本語文化を存分に堪能しましょう。