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「お手間」の敬語表現・お手間の使い方と例文・別の敬語表現例

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「お手間」の敬語とは?

ビジネスメールを使っているとき、頼みにくいことだったり、時間がかかってしまうことを頼むことがあります。そんなとき、なるべくなら相手も気持ちよく仕事をしてもらいたいと考えますし、相手にも気持ちよく仕事をしてもらいたいです。

そんなときに「クッション言葉」という敬語の一種が役に立ちます。相手を気遣いつつ、依頼をするときに最適なこの言葉には、いくつもの種類があります。今回は「お手間」といった言葉に関連する意味や使い方、類義語をご紹介します。ぜひ、実際に使えるようになってみてください。

敬語の種類

敬語にはいくつもの種類があります。小学校や中学校で習ったことを思い出してみましょう。敬語の種類が分かれば、どんなときに使う場面なのかも理解できます。迷ったときにはそもそもの敬語の種類から、どの敬語を使うかを選択するとよいでしょう。

尊敬語

目上の人や相手を立てるときに使う敬語です。自分ではなく、相手が行なう行動に対して使われる敬語となります。例としては「おいでになる」「お見えになる」「ご存知になる」「お読みになる」などです。どれも、相手が行う行動に対しての敬語だとわかっていただけたでしょうか。

謙譲語

自分の行動を謙遜するときに使う敬語です。尊敬語と異なるのは、相手の行動ではなく、自分の行動に対して影響してくる点と言えるでしょう。例としては「伺う」「拝見する 」「存じあげる」「拝読する」なとです。自分が行う行動に対しての敬語ですが、相手に対しても使ってしまう間違いが多いです。気をつけて使い分けしましょう。

尊敬語

相手や自分に問わず、聞いている相手読んでいる相手に対して配慮をする敬語になります。「です」「ます」が最もポピュラーでよく使われる敬語と言えるでしょう。例としては「行きます」「見ます」「知っています」「読みます」です。一番使いやすく、一般的な敬語と言えるでしょう。自分だけ、相手だけ、といった縛りもなく使いやすい敬語なのではないでしょうか。

「お手間」の敬語表現

「お手間」は敬語表現になるのでしょうか。「お手間」の元の言葉はおわかりのとおり「手間」に「お」をつけています。この時点で、尊敬語にあたります。また、「お手間」だけではは言葉として成り立ちません。そのあとに、行動の動作を表す言葉が入ることで、意味が通じます。

この行動の動作を敬語にすることにより、「お手間」は敬語に変化するといえるでしょう。

「お手間」の敬語での使い方

続いて「お手間」といった言葉の敬語についてシチュエーションごとにご紹介します。今回の「お手間」は、「とある仕事に対して相手に協力をしてもらう。または、相手に作業をしてもらう」といった場合の「お手間」になります。

つまり、「相手が作業工程を生じる」と考えてもらうとよいでしょう。相手に作業をしてもらわないと、こちらの仕事やタスクが完了しないシチュエーションで使われることの多い言葉と言えます。

使い方

では、実際に「お手間」の敬語はどのような場面で使うのでしょうか。これは前述したとおり「相手の協力が必要不可欠の時」となります。つまり、自分だけではなく相手にも何かしら作業や仕事をしてもらい、その上で自分の仕事が完了する場面と言えるでしょう。

例えば、商品を納品する際に送り状番号や着時刻を納品先に伝えなくてはいけない場合とします。その際に、配送会社に送り状番号や着時刻の連絡をもらい、相手に電話やメールをする場合にその連絡先をあらかじめ知っていなければいけません。その連絡先を訊くお願いをする際に、「お手間」の敬語を使用します。

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メールでの使い方

前述したとおり「お手間」の敬語は、相手に協力を仰ぐ際のシチュエーションで使われることが多いです。しかし、メールで使う場合は、また異なった意味を持っていきます。

メールで使われる「お手間」の敬語では、返信をお願いしたい場合です。「お手間をおかけしますが、メールのお返事をお願いいたします」などの結びの文を目にしたこともあるのではないでしょうか。

この「お手間」の敬語には、もちろん「メールを返信する」といった協力を仰ぐ意味も込められています。しかし、「必ず返信が必要な内容である」といった重要さを表す意味も込められています。

返信が必要なので、念を押しをこめて、しかしなるべく相手が不快にならないよう使われる「クッション言葉」としての「お手間」の意味もあるので、自分が受け取ったメールに「お手間」の敬語が使われているときには、気をつけるようにしましょう。

「お手間」を敬語表現するときの例文

「お手間」の敬語についていくつかご紹介してきました。続いては、敬語表現の例文についてご紹介します。よく使われるシチュエーションにて、例文を紹介します。

主に敬語として使われるのは、「お手間をおかけしました」「お手間をおかけしまして」「お手間をおかけしたのではないでしょうか」となります。「お手間」といった言葉自体には敬語表現はかかりません。このあと続ける言葉に敬語表現がかかってきます。

この敬語が全てではありませんが、ぜひ参考にしてみてください。

「お手間」を別の表現にする場合は?

「お手間」以外にも似た言葉で、同じ意味を持つ敬語があります。それは「お手数」や「ご面倒」になります。どちらも、相手が行うことに対しての意味を持っていることは、字面で察することができるでしょう。

特に使われるのが「お手数」になります。「お手間」だと、なんとなく使いにくいといった印象を受ける方もいるのではないでしょうか。これは、「手間」といった言葉が浸透しているからといえるでしょう。しかし、「お手数」の場合だと「手数」だけで使う場面があまりないため、「お手数」のほうが使いやすい印象を受けるのではないでしょうか。

しかし、「お手数」に関しては実は意味が若干異なります。次項では、「お手間」と「お手数」の敬語の意味の違いをご紹介します。

「お手間」と「お手数」の敬語の違い

「お手間をおかけします」と「お手数をおかけします」では実は意味が異なります。どんな違いがあるのでしょうか。

それは、「手間をかけた場合、結果として誰に影響をするか」という場合になります。「お手間」の場合には、影響するのは自分か相手となります。つまり、二者の間のみで完結する仕事ややりとりの場合には、「お手間」を使います。

逆に「お手数」は、第三者が影響を受ける場合となります。お互いのやり取りを受けて、第三者に連絡をしたり、第三者がさらに仕事をしたりする場合には「お手数」を使います。

しかし、この「お手間」や「お手数」の使い分けは、現状、ほぼ境界がありません。何度もお手数を使ったから、今度はお手間を使おう、といった場面も少なからずあります。正しい敬語を使うことは大事ではありますが、状況に応じ、柔軟に使用していきましょう。

「お手間」を使いこなす

いかがでしたでしょうか。「お手間」の敬語の意味や使い方、類似の言葉の意味がわかっていただけたでしょうか。相手を敬い、お互いを尊重し合うのが敬語です。

しかし、場合によっては相手から「そんな畏まらなくていいよ」と言われることもあります。相手から「敬語は使わないで」と言われたときには、関係性も考えつつ、お言葉に甘えるのも相手を尊重することにつながります。状況に応じてとはなりますが、適切な使い分けをしてみてください。

そして何より重要なのは、相手に手間をかけて仕事をしてもらったという感謝の気持ちです。イレギュラーに何か対応してもらった際には、しっかりとお礼を伝えましょう。お礼を伝えることで、次回も手伝おうといった気持ちを抱いてもらったり、逆に自分が次は手伝おうといった意欲へつながります。

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