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「ご心配」の使い方と例文・敬語の種類・ご心配の別の敬語表現

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敬語「ご心配」ってどういう意味?

特にビジネスシーンでは、「ご心配をおかけします」や「ご心配をおかけして申し訳ありません」など「ご心配」という言葉をよく使います。この「ご心配」という敬語はどういう意味かご存知でしょうか。ここでは「ご心配」という敬語についてご紹介します。

敬語である「ご心配」は言葉のとおり心配という意味です。「ご心配」と単独で使うことは少なく、「ご心配」のあとに「ありがとうございます」や「すみません」などと言葉を付け足すことで、相手に気持ちを伝える敬語となります。

また「ご心配」という敬語に「ありがとうございます」や「すみません」などと付け加えた言葉を伝えることによって、相手とのちのちの人間関係にも影響を及ぼすことなく過ごすことができます。この一言があるかないかで変わってくるので、相手との関係においてもとても重要な言葉と言えます。

敬語「ご心配」の使い方

意味は確認できましたが、それでは「ご心配」という言葉はどのように使えばよいのでしょうか。ここでは使い方についてご紹介します。

敬語の種類

敬語のなかのどれかに分類するというよりも、心配を丁寧な言い方にしたものが「ご心配」だといったほうが正しいでしょう。敬意のある言葉遣いが求められる場面で使えるということです。

使い方

先ほどもあったように、「ご心配」という敬語だけで使うことはあまりありません。「ご心配」のあとには言葉が続きます。例えば「ご心配いただきありがとうございます」や「ご心配をおかけして申し訳ありません」、「ご心配ご無用に存じます」などです。

心配をしてくれてありがとうという感謝や、心配をかけてごめんなさいという謝罪、また心配しなくても大丈夫ですという意思表示など、敬語である「ご心配」とそれに続く言葉を使ってさまざまな気持ちを表現することができます。「ご心配」のあとにどのような言葉を持ってくるかが、使い方のポイントと言えるでしょう。

心配の対象となるもの

敬語「ご心配」の意味や使い方について見てきましたが、具体的に心配の対象となるものに何があるのでしょうか。

まず1つに体調への心配が挙げられます。咳をしていたり鼻をすすっていたりする人、また顔色がすぐれなかったりマスクを着けている人は声をかけられます。2つ目は事故への心配です。事故にあってしまった人、または天気が悪く事故が起こりそうあときは声をかけます。3つ目は時間への心配です。時間が押して次の予定に間に合いそうにないときなどです。

3つのうちいづれにしても、見かけた場合は「大丈夫ですか」と声をかけると良いです。また声をかけてもらったときには、「ご心配いただきありがとうございます」と敬語で感謝の気持ちを伝えましょう。

敬語「ご心配」の例文を見てみよう

敬語である「ご心配」にいろんな言葉をくっ付けることで、さまざまなシーンで使える言葉になります。どのような言葉を付けると、どのようなシーンで使えるのかを具体的に見ていきましょう。

ご心配くださりありがとうございます

「ご心配くださりありがとうございます」は、感謝の気持ちを伝えられる言葉です。例えば自分が事故や病気で入院することになった際、お見舞いに来てくれた上司や先輩、知り合いに対して使うことができます。また自分が悩んでいるときに声をかけてくれた相手にも使えます。

感謝を伝えることのできるこの言葉は、周囲の人のやさしさや配慮を感じたときに使うべきです。また周囲からの思いを感じたときだけではなく、自分が心配や迷惑をかけたという自覚があるときには必ず「ご心配くださりありがとうございます」と伝えましょう。周囲の人の対応に限らず、ありがとうという感謝を伝えることは、のちの人間関係においてとても重要です。

ご心配をおかけして申し訳ありません

「ご心配をおかけして申し訳ありません」は、謝罪の意思を伝えられる言葉です。相手が自分に起こったことに対し心配してくれているときに使うと良いでしょう。例えば数日間連絡が取れない状況のなか、知り合いが何度も連絡を取ろうと試みてくれていたときには、まず「ご心配をおかけして申し訳ありません」と伝えるべきでしょう。

「ご心配いただきありがとうございます」のときと同じように、周囲の人の思いを感じたときだけではなく、たとえ感じなくても自分が心配や迷惑をかけたという認識があれば必ず「ご心配をおかけして申し訳ありません」と声をかけるようにしましょう。迷惑をかけたうえに謝罪すらしないのかと思われてしまうので、相手との関係を持続させるためにも絶対に必要なことです。

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ご心配のことと存じます

「ご心配のことと存じます」は、ご心配されていることだと思います、というような意味となります。これは例えばお見舞いに行ったときに、入院している人ではなくその家族に向けて使う言葉です。 体調を崩している本人だけでなく、その家族にも心遣いある言葉をかけましょう。

「ご心配」の別の敬語表現はあるの?

ここまで「ご心配」を使ったさまざまな言葉を見てきましたが、「ご心配」に代わる敬語表現はあるのでしょうか。さまざまな場合に備えてボキャブラリーを増やしておきましょう。ここでは「ご心配」に似た他の敬語表現をいくつかご紹介します。

ご案じ

まずは「ご心配」の類語である「ご案じ」のみの意味から見ていきます。「ご心配」と同じように相手を気遣う言葉であり、体だけではなく心や経済状況まで幅広く使える言葉です。また相手に悪いことが起きないようにという意味も込められています。文章にすると「ご案じ申し上げます」となり、このように使われます。

お気遣い

敬語「ご心配」の代わりに「お気遣い」という言葉が使えます。「お気遣い」とは字のまま気を遣うということです。あれこれ気を遣ってもらったことに対して、ありがとうという感謝の気持ちを伝えることができる言葉です。

体調がすぐれない際ににやさしい言葉をかけてもらったときや、面談中などにお茶やお菓子を出してもらったときなどに、「お気遣いいただきありがとうございます」という敬語が使えます。特にビジネスマナーに対する感謝の思いを伝えるのに、この言葉を使うと良いでしょう。このような感謝のひとことが添えられるだけで、相手が持つ印象もがらりと変わります。

お心遣い

敬語「ご心配」を「お心遣い」に変えることも可能です。「心遣い」は「気遣い」よりも、より広い範囲の思いやりを意味します。例えば手紙の最後に添えられる「お体に気を付けてお過ごしください」や「(雨が降っているので)事故にはくれぐれもお気を付けください」などです。

天気の悪い日に車で送迎をするなど、相手の状況を考えながら、思いやりのある行動をするのが、「心遣い」です。相手が自分のためにしてくれたやさしさや思いやりに対して「お心遣いいただきありがとうございます」と声をかけると良いでしょう。

ご配慮

敬語「ご心配」の代わりに「ご配慮」も使うことができます。「配慮」は「心遣い」と似ています。さまざまな面で気を回してくれたときに、「ご配慮いただきありがとうございます」と声をかけるとぴったりです。

「配慮」は心配する気持ちに加えて、具体的に行動に移してくれることも含まれます。順番待ちをしている足を怪我している人に対し、いすを用意するなどです。そのような場面で最も適する言葉は「ご配慮いただきありがとうございます」です。心配してくれたことと、自分のために行動を起こしてくれたことに感謝して、この言葉を使いましょう。

「ご心配」とともに自分の気持ちを伝えよう

今回は、敬語「ご心配」の使い方や別の敬語表現の例などを紹介しました。敬語「ご心配」に言葉を加えることで、感謝や謝罪・反省の気持ちを伝えることができます。「ご心配」という敬語とともに使われる言葉を覚えて、自分の気持ちを伝えられるようになりましょう。

また良好な人間関係を築いていくためには、今回ご紹介したような何気ない気遣いのひとことがとても重要になってきます。良い関係を作っていきたい人に対しては、意識して声をかけていくようにしましょう。

自分の気持ちと気遣いの両方を伝えられる言葉をうまく利用してみてください。

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