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丁寧に表現するとどうなる?「お休み」の敬語表現
また、ビジネスシーンでは、「休み」という言葉を使用する頻度は、高いと考えられます。上司などに休暇の申請をする際や、取り引き相手などに担当者が休暇を取っていることを伝える場合などには、「お休み」という形で使用するケースもあるでしょう。
今回は、そんな「お休み」という言葉をピックアップして、敬語表現としての意味や使い方、例文などをご紹介していきます。
敬語表現「お休み」の意味
「お休み」という言葉の意味について、「goo辞書」では以下の引用のように解説しています。引用の内容から、「お休み」という言葉には、3種類の意味・ニュアンスが含まれていることが読み取れます。
1つ目の「お休み」の意味は、「休み」という言葉を丁寧に表現したものだとされています。2つ目の意味は、目上の相手などが休憩や休息、睡眠をとることを敬って表現したものだと言われています。そして3つ目は、「お休みなさい」という挨拶の略語としての意味だとされています。
1 「休み」の美化語。
2 相手を敬って、その眠ることをいう語。
3 「御休みなさい」の略。
敬語表現「お休み」の使い方
敬語の種類
そこで続いては、「お休み」という言葉が、どの種類の敬語なのかについて、考察していきます。結論から言うと、「お休み」という言葉は、「美化語」という言葉に当てはまると言われています。上記の引用で用いた「お休み」の意味に関する「goo辞書」の解説では、「お休み」は「休み」の美化語であると解説されています。
「美化語」の意味
「美化語」がどのような言葉なのか、「コトバンク」では以下の引用のように解説しています。引用の内容から、「美化語」とは敬語の1種であり、言葉を丁寧に表現しようとする言葉であることが読み取れます。
敬語の一。上品に言い表そうとするときの言い方。多く「お」「ご」を付けて表す。「お魚」「お酒」「ご飯」「ご本」など。
「お休み」の使い方
「お休み」という言葉をビジネスシーンなどで使用する場合は、大きく分けて2種類のシーンで使用することが多いと考えられます。
1つ目は、休暇や休日を丁寧に表現する言葉として使用するケースです。休暇の申請などの際は、「お休みをいただけますでしょうか」といった形で使用することが多く、また上司などと休暇について話す場合には、「お休みはいかがでしたか」といった言い回しをすることもあります。
2つ目のシチュエーションは、上司などが休憩や休息を取ったり、睡眠を取ったりすることを丁寧に言い表すケースです。「少しお休みになられてはいかがでしょうか」「ゆっくりお休みになって下さい」といった言い回しで使用することも可能だと考えられます。
敬語としての「お休み」を使用した例文
そこで続いては、敬語表現としての「お休み」を使用した例文をご紹介していきます。例文を通して、「お休み」の具体的な使い方や使うタイミング、「お休み」を使用した言い回しなどについて、考えてみて下さい。
「お休み」の例文【1】:楽しんで下さい
特に、比較的仲が良い上司や、日頃から接点がある上司の場合は、あまりにも丁寧過ぎる表現にしてしまうと、堅苦しいと思われたり、回りくどいイメージを与えてしまったりすることもあります。ですから、上記のように、「お休み楽しんで下さい」といった言い回しをしても、問題ないと考えられます。
また、先輩や同僚などとの会話でも、「お休み楽しんで下さい」というフレーズは、使用しても問題ないでしょう。
・明日は有休で、会社にはいらっしゃらないと伺いました。お休み楽しんで下さい。
・もうすぐ連休ですね。お休み楽しんで下さい。
「お休み」の例文【2】:いただきます
・急病のため、お休みをいただきます。
・先日申請いたしましたが、明日は私用のため、お休みをいただきます。
・この日は用事が入っているため、お休みをいただきます。
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「お休み」の例文【3】:させていただきます
しかし、「~させていただきます」という言い回しは、前後の文章の流れなどによっては、回りくどい印象を相手に与えてしまう危険性がある言い回しでもあります。ですから、「お休みさせていただきます」という言い回しは、何度も乱用しないようにし、文章の流れなどに合った適切な使い方をすることが重要だと言えそうです。
・申し訳ございませんが、明日はお休みさせていただきます。
・来週月曜日の〇月○日は、お休みさせていただけますでしょうか?
・風邪をこじらせてしまったため、本日はお休みさせていただきます。
「お休み」の別な敬語表現・類語
・休暇
・連休
・バカンス
・ホリデー
・養生
「お休み」は敬語表現の1種として使える言葉
「お休み」という言葉は、「美化語」という種類の言葉に分類されると言われており、いわゆる敬語の1種であると言われています。ですから、前後の文章をよく考え、正しく使用することで、敬語として使うこともできる、便利な言葉でもあります。
この機会にぜひ、「お休み」の敬語としての意味や使い方などを覚え、会話や文章で積極的に使ってみて下さい。