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「立ち寄る」の敬語表現・立ち寄るの使い方と例文・別の敬語表現

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「立ち寄る」の敬語表現

他人に対して「自分のところに立ち寄ってもらえないだろうか」とお願いする機会は、日常においてもビジネスシーンにおいてもよくあります。この「立ち寄る」という言葉ですが、「立ち寄っていただけませんか」と言ってしまうと、敬語として少々弱く感じてしまいます。

「立ち寄る」という言葉は、訪問する、来てもらうという言葉と同義語です。そのため、これら2つの言葉の敬語表現を知っておく事で、「立ち寄っていただけませんか」とお願いする際に使用する事ができます。では、「立ち寄る」に当てはまる敬語表現には、どのような言葉が当てはまるのでしょうか。

尊敬語

まずは立ち寄るという言葉の尊敬語についてご紹介します。尊敬語とは相手の行動に対して使う敬語の種類であり、相手を敬う気持ちを含める言葉です。例えば「見る」という言葉であれば、「ご覧になる」という敬語表現が尊敬語に当てはまります。

「立ち寄る」の場合、前述したとおり「訪問する」「来てもらう」といった言葉が同義語になるため、これらの尊敬語に当てはまる敬語を使用する事が可能です。これらの言葉の尊敬語は「お越しいただく」や「いらっしゃる」という言葉が適切です。

例文を挙げるならば、「来週、空いている時間がありましたら、弊社にお越しいただく事は可能でしょうか」のように使う事ができます。また、「いらっしゃる」を使う場合には、「明日、何時頃いらっしゃる予定ですか」のように使われます。

謙譲語

謙譲語とは、尊敬語とは違い、自分を主語にして使う言葉です。自分がする行動に対して使う言葉であり、自分を相手よりも謙った言い方にする事で、相手を敬っているという敬意を表す事ができます。先ほどと同様、「見る」の謙譲語は「拝見する」となります。尊敬語とはまったく違う言葉ですが、意味は同じです。自動詞であるか他動詞であるかの違いで敬語の種類も変化します。

「立ち寄る」の謙譲語の場合、自分が主語となるため、自分が相手のいる場所に立ち寄る事を意味します。したがって、「訪問する」「向かう」「行く」といった言葉が同義語に当てはまります。これらの敬語表現である謙譲語は「参る」や「伺う」が当てはまります。ビジネスシーンでも頻繁に使われる言葉です。

「では、明日の○時に伺います」「今からそちらに参ります」といった使い方がされる事が多いです。これを覚えておくだけでも社会人の一般常識を持っていると判断されます。

「立ち寄る」の敬語での使い方

「立ち寄る」という言葉は、自動詞であるか他動詞であるかによって敬語に変換する際に言葉が異なるという事がおわかりいただけたのではないでしょうか。自分を主語にして話す場合には「伺う」や「参る」が使用され、相手を主語にして尊敬の意味を表す敬語を使う場合には「いらっしゃる」や「お越しいただく」が当てはまります。

このように敬語の中にはさまざまな敬語の種類が存在し、敬語の種類によって使い分けが必要となります。ここでは「立ち寄る」という言葉を使い、敬語についてもう少し学んでいきましょう。またより詳しく「立ち寄る」を敬語表現にした際の使い方をご紹介します。

敬語の種類

まずは敬語の種類ですが、敬語は主に丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つに分ける事ができます。丁寧語は通常の言葉を丁寧にした言葉であり、尊敬語は他動詞を用い相手を敬った言い方です。謙譲語は自分を主語にして使う敬語表現で、自分を相手より下に見るように謙った言い方をする事で、相手への敬意を払う敬語表現です。

ここで「立ち寄る」という言葉を用いて具体的にどのような敬語になるかを確認しておきましょう。尊敬語の場合は先ほどご紹介したように、「いらっしゃる」「お越しいただく」という尊敬語が挙げられます。謙譲語も先ほどと同様に、「参る」や「伺う」という言葉が適切です。

丁寧語の場合、単純に「立ち寄る」という言葉を丁寧に言うことで敬語表現にする方法のため、「お立ち寄り」という言葉が当てはまります。この言葉に関しては、後ほど詳しくご説明します。

使い方

これらの「立ち寄る」の敬語表現は、ここまでにも説明してきたように、主語が相手であるか、または自分であるかによって選択が変わります。例えば相手に立ち寄ってもらう、つまり相手が主語である場合には尊敬語となりますが、自分が相手の場所へ立ち寄る場合は自分が主語となるため、謙譲語を使わなければいけません。

自分が主語となる自動詞であるにもかかわらず、尊敬語を使ってしまうと大変失礼になってしまうだけでなく、社会人としても非常に恥ずかしい間違いとなってしまいます。「立ち寄る」の敬語表現に限らず、他の言葉の敬語表現を使い際もこの点は気を付けましょう。

メールでの使い方

「立ち寄る」をメールで使用する場合と、直接接客をする際に使用する場合では、用いる適切な言葉が異なる事があります。メールの場合、尊敬語であれば「いらっしゃる」と「お越しいただく」の両方が同じ割合で使用されますが、謙譲語であれば「伺う」が用いられることが多いです。

例えば、事前にそちらに向かいますという旨のメールを作成する場合、「来週の○日にそちらへ参ります」と送る事ももちろん可能ですが、「来週の○日に伺っても宜しいでしょうか」と尋ねる形で送信した方が、相手の都合を考慮しているという印象を持たれる事が多く、こちらの方が良いでしょう。

接客の時の使い方

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接客時というのは、実際に来ていただいた、あるいはこちらが出向いて相手と直接対面した状況を指しています。接客時は尊敬語の場合、「いらっしゃる」という言葉よりも「お越しいただき」を用い、「本日はお越しいただきありがとうございます」や「お忙しい中お越しいただきありがとうございます」というように使われることが多いです。

自らが相手の下へ出向く場合には、「○○より参りました、○○と申します」というように使われることが多いです。しかし、到着が遅れてしまったり少し早まってしまった場合には、「お伺いする時刻が遅くなってしまい申し訳ございません」と使用されることもあります。

「立ち寄る」を敬語表現するときの例文

ここまでにもいくつか「立ち寄る」の敬語表現を用いた例文を紹介してきましたが、ここで再度おさらいをしておきましょう。まず基本事項として「立ち寄る」の敬語表現には尊敬語と謙譲語がありました。尊敬語には「お越しいただく」と「いらっしゃる」、謙譲語は「参る」と「伺う」が敬語表現としてあります。

まずは尊敬語から見ていきましょう。まず来ていただけるかを尋ねる場合、「○日にお越しいただくことは可能でしょうか」と使うことができます。来ていただくことを約束する場合、「○日にお越しください」と「いただく」ではなく「ください」に変形することも可能です。

謙譲語では「○日の○時に伺います」や「○○より参りました」と使うことが可能です。また日時を指定して相手に可能かどうかを尋ねる場合、「○日の○時にお伺いしても宜しいでしょうか」と尋ねることができます。

「立ち寄る」の別の敬語表現例

ここまで尊敬語と謙譲語を中心にご紹介してきましたが、敬語の種類でご紹介したように、「立ち寄る」には丁寧語も存在します。尊敬語や謙譲語まで強い敬いを示さず、個人的な関係の中で目上の方に言う際は丁寧語を用いると良いでしょう。丁寧語を使用することで、堅苦しくなく、しかし丁寧な印象を与えることができます。

お立ち寄り

先ほどもご紹介したように、「立ち寄る」の丁寧語は「お立ち寄り」です。この言葉も頻繁に耳にする事がある敬語表現です。ビジネスシーンでは、取引先の相手や他者に対してではなく、自分の直属の上司などに使われることがあります。

例えば「お時間がございましたら、お立ち寄りください」というように使われることがあります。しかし、上司に対しては、なるべく自分から行くようにすることが基本です。どうしても手が外せない場合には、その理由を説明した上で上記の例文を使用しましょう。

「立ち寄る」は挨拶に活用しましょう

いかがでしたでしょうか。「立ち寄る」は敬語表現にすると尊敬語、謙譲語、そして丁寧語が存在します。どの敬語の種類も言葉がまったく違うため、使い慣れていない方は混乱してしまうこともあるでしょう。しかし、社会人として基本の敬語とも言える言葉です。正しくマスターし、仕事に活かせるようにしましょう。
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