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「余計なお世話」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「余計なお世話」の敬語表現

「余計なお世話」は、相手がやっていることに横合いから手を貸してあげたいという気持ちになったときに使う言葉です。「助けてあげましょうか」をへりくだって表現している形になります。

敬語表現では「余計なお世話かとは思いますが、ローマ字入力への戻し方を教えましょうか」「余計なお世話かもしれませんが、重そうですし半分お持ちしましょうか」などの使い方をします。

「余計なお世話」の敬語での使い方

「余計なお世話」は、敬語表現で使う場合は相手のためになるだろうことしてあげるときに、その行動をへりくだる形で使用します。「つまらないものですが」や「散らかっていてお恥ずかしいのですが」などと同じ系統の敬語にあたります。

敬語の種類

「余計なお世話」は、これ自体は敬語という訳ではありません。しかし、「余計なお世話だとは思いますが、手伝ってもよいでしょうか」などの言い回しをする場合は、謙譲語の一種として使用されています。

使い方

相手がしてきた行為に対して「余計なお世話だ」などの形で使う場合もありますが、この場合は敬語として使用されていません。

「余計なお世話だとは思うけれど××しましょうか」などの形で、「手助けする」という行為をへりくだって相手に伝える時に使います。「少し踏み込んだ本来する必要のない手助け」をするような場面で使用するのが自然です。「余計なお世話かもしれませんが、蛍光灯を替えてあげましょうか」「余計なお世話かもしれませんが、看病に伺いましょうか」などの使い方をします。

「余計なお世話」はごく普通に行う範囲の気遣いではあまり使いません。「余計なお世話かもしれませんが、コーヒーにミルクは必要ですか」「余計なお世話かもしれませんが、お飲み物はいかがですか」などの言い回しは一般的ではありません。

「余計なお世話」のシーン別の例文

「余計なお世話」は、同僚や後輩に対して何かを教えるときに使う場合もあります。「余計なお世話かもしれませんが、明日も仕事なのですから飲みすぎてはいけませんよ」「余計なお世話かもしれませんが、明日の会議では貴方があたるでしょうから、意見をまとめておいた方がいいですよ」などの使い方をします。

メールでの使い方

メールで使う場合でも「余計なお世話」は敬語の謙譲語と同じ使い方をします。「余計なお世話かもしれませんが、役に立ちそうな資料を見つけたので添付しておきます」「余計なお世話かもしれませんが、お好きそうな画像を見つけたのでお送りします」などの使い方をします。

ビジネスでの使い方

「余計なお世話」は、「相手の役に立つだろうことをへりくだって伝える」ような場面で使います。

「余計なお世話かもしれませんが、次に貴方が担当する取引先の資料があったので持って来ました。使えそうなら使ってください」などの使い方をします。

「余計なお世話」は、相手を指導する場面で使うと過剰にへりくだりすぎている印象になってしまうので注意が必要です。

「余計なお世話かもしれませんが、その香水はビジネスシーンには向きません」「余計なお世話かもしれませんが、声が小さいです」などは、指導にあたりますので、「余計なお世話」とはいえません。「その香水はビジネスシーンには向かないので使わないように」「もっと大きな声を出してください」などの言い回しが自然です。

「余計なお世話」の別の敬語表現例

「余計なお世話」を敬語表現する場合は「余計なお世話かもしれないですが」「余計なお世話かとも思いますが」などの言い回しをする場合があります。

「余計なお世話」の敬語表現でのいろいろな言い回しをご紹介します。

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余計なお世話かもしれない

「余計なお世話でしょうが」というような形の敬語表現をする場合もありますが、「余計なお世話かもしれない」という場合もあります。

「余計なお世話かもしれませんが、お役に立てばと思って持って来ました」などの敬語の使い方をします。

余計なお世話だとは思うが

「余計なお世話だとは思いますが」などの使い方をする場合もあります。「余計なお世話だとは思いますが」は、丁寧語の形の敬語です。謙譲語の形で敬語にすると「余計なお世話だとは存じますが」になります。

「余計なお世話だとは存じますが、役に立てばと思って資料をまとめて来ました」などの使い方をします。

「余計なお世話」の類語の敬語表現

「余計なお世話」には似通ったニュアンスの言葉が多数あります。「差し出がましいようですが」「杞憂でしたら」「僭越ながら」などは、「余計なお世話」を使うのと似通った場面で使うことが多い表現です。これらの敬語表現をご紹介します。

差し出がましい

「余計なお世話」と同じく、相手のためになるようなことをするとへりくだって表現する際に使います。敬語ではありませんが、謙譲語のような使い方をします。

「差し出がましいようですが、お手伝いさせていただけないでしょうか」「差し出がましいようですが、パソコンのキー操作のやり方をお教えしましょうか」などの使い方をします。

杞憂でしたら

「杞憂」は「不安だ」「怖い気がする」という意味です。空が落ちてくるのではないかと不安に思ってもし落ちていても山が支えてくれるだろうと山に囲まれた場所に暮らしていた人がいる、という話からできた言葉です。

「杞憂でしたら申し訳ないのですが」「杞憂かもしれないのですが」は、「そのまま行ったら危険だ」と警告する際に使う敬語表現です。「危ない」「やめておけ」をへりくだった形で表現しています。

「杞憂かもしれないのですが、詐欺ではないでしょうか」「杞憂かもしれないのですが、その場所は治安がよくないと聞いたことがあります。行かない方がよいのではないでしょうか」などの使い方をします。

僭越ながら

「僭越ながら」は目上の人に対して何か意見をするような場面で使う言葉です。「余計なお世話かもしれない」は、相手のためになるようなことをする場面で使いますが、「僭越ながら」は、本来その人の立場では言うべきではないようなことを言ったりしたりする場面で使います。

「僭越ながら申し上げます。部長はもっと新入社員の面倒をみてやるべきです」「私の担当ではないことは重々承知しておりますが、僭越ながら言わせていただきます。機密が入ったパソコンを対策もせずにネットワークにつなぐべきではありません」などの使い方をします。

どうしても気になって

「余計なお世話かもしれないのですが、手伝いましょうか」は「どうしても気になって、やらせていただいても良いですか」などの敬語表現に言い換えることができます。

「余計なことならしないでくれ」というような受け取り方をされる恐れがある場合は、「自分がどうしても気になるので」などの言い方をすることでも、へりくだった形を取ることができます。

「余計なお世話だからやめて欲しい」の敬語表現

「余計なお世話かもしれないけれど、手伝いましょうか」などの声を掛けてもらったが、手助けは必要ない、という場面もありえます。

「余計なお世話ですので結構です」も、敬語表現ではありますが失礼にあたりますので、別の言い方をする必要があります。お礼を伝えて「お気遣いいただいてありがとうございます。ですが、なんとか自分でやれそうですので」などの伝え方をするのが一般的です。

「余計なお世話」の敬語表現を使いこなそう!

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「余計なお世話」は、敬語表現では「余計なお世話かもしれないけれど、手伝いましょうか」など、相手のためになるようなことをする、とへりくだった形で申し出るときに使います。

「余計なお世話かもしれませんが」「余計なお世話かとも存じますが」などの敬語表現をします。「余計なお世話」という言い方では伝わりにくい相手の場合は、「どうしても気になって」などの言い回しをするという手もあります。

「余計なお世話」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

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