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「お金」の敬語表現・お金の使い方と例文・別の敬語表現例

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「お金」の敬語表現

「お金」の敬語というのは基本的に「お金を払うときに使うべき敬語表現」や、あるいは「お金を受け取るとき・支払うときに使うべき敬語表現」という切り口になりますが、こうしたお金に関する敬語表現というのはその場の状況でいろいろな形容で表現されます。

・お支払いさせていただきます。
・ご入金のほうをどうぞよろしくお願いいたします。
・ご入金をご確認させていただきました。

他にもさまざま言い方がありますが、「お金」に関する敬語表現をする際には金銭上のトラブルを避けることがまず課題にあげられ、どのように話の流れを運んでいけばよいかという、コミュニケーションでの能力・スキルが非常に問われます。

「お金」に関する敬語表現

さて、この章から「お金」にまつわる敬語表現をする際のいろいろな例をあげていきますが、特にビジネス上のやり取りでもプライベートでも、金銭のやり取りについては細心の注意を払う場面としてあり、この「お金の貸し借り」、「支払い・未納」について生まれるトラブルによって、その後の信用を失ってしまうことも多々あります。

そのため、「お金の支払い」についてはきちんとした敬語表現を相手に示し、誠心誠意をもって、金銭上のトラブルを避ける算段をあらかじめ講じられる敬意を示す姿勢が必要になります。

お金をもらう

「お金をもらう」ということは、「相手からお金を支払っていただく」ということで、「どうぞお支払いください」という旨を丁重な敬語表現をもって相手に伝える必要があります。

・○月○日までに、どうぞ商品代金の方をお支払いください。
・○月○日までにご入金いただいたのをご確認させていただいた上で、ご要望の商品をお送りさせていただきます。
・ただいまご入金額をご確認させていただきましたところ、○○円の不足がありました。

このように、相手に対してお金の支払いを要求する場合には「お金の支払いを催促する形」になるか「お金の支払いの確認をさせていただく」という姿勢になり、どちらにしても「相手からきちんとした取り決め額(契約金額)を支払ってもらうこと」を要求することになります。

お金を納める

「お金を納める」ということは「こちら側から相手にお金を支払う」ということで、つまりこちら側が消費者となり、相手が管理者の形になります。

・ただいま、ご契約金額の方をお支払いさせていただきました。どうぞご確認ください。
・商品代金の○○円をお支払いさせていただきましたが、○○円の不足がございました。ですので後日に改めまして、不足金をお納めさせていただきます。大変申し訳ございません。
・料金をお納めさせていただく期限につきましては、○月○日までにということでよろしかったでしょうか。

このように、「お金を支払う・納める」と言う場合は必ず「そのお金を支払う期日」が設けられているもので、その期日の確認と合わせて相手にお金の支払いを確認する場合が多いです。その際でも、必ず相手に失礼のないようきちんとした敬語表現をもって伝えるようにしましょう。

お金を回収する

「お金を回収する」という場合は、これは主に「集金すること」と同じであり、新聞料金やガス料金、水道代金を含め光熱費を受け取る(回収する)に使う言葉となります。この際でもきちんとした敬語表現を相手に伝えることが大切で、そうすることによりその集金がまともな機関から来ているものだと相手も信用できます。

・本日は、○月○日までのガス代金を回収しに参りました。
・新聞料金のお支払いをお願いいたします。
・電気代につきまして、○月分の料金をよろしくお願いいたします。

このように、光熱費に関する「○○料金のお支払い」を要求する際にこの「お金の回収」が多く見られ、この場合は一般的に相手の自宅まで行って集金する形になりますので、さらに落ち度のない敬語表現で相手にその旨を伝える必要があります。

お金を受け取る

「お金を受け取る」というのは「支払いをする」とは逆の立場・経過となるため、もちろんこれは「相手から支払われたお金が確実に指定銀行口座に振り込まれたどうか」の確認をする姿勢になります。

・ただいま、○○さまより商品代金のご入金をご確認させていただきました。
・ご入金をご確認させていただきました。誠にありがとうございます。
・ただいま、ご入金額のご確認をさせていただいております。
・この度のお取引もスムースな形で進めることができまして、誠に感謝申し上げます。
・ただいまご入金いただきました金額をご確認させていただきましたが、○○円の不足分がございました。
・ただいまご入金いただきました金額をご確認させていただきましたが、○○円分の超過がございました。

お金を集める

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お金を受け取るときには上記のように、「相手から受け取ったお金」がきちんとあらかじめ指定した銀行口座に振り込まれているかという確認をし、その上で入金額の過不足の確認も含めて相手に「確認させていただきました」という旨を伝えます。

しかしこの「お金を集める場合」というのは主に「募金」や「支援」に関する場合のことを言うため、あらかじめ契約していた金額などが存在しないこともあり、この過不足という想定はなくなります。

・この度は、皆さまからのあたたかいご支援(お金)をいただき、誠に感謝申し上げます。
・少しでも多くの方々のあたたかいご助力をいただければ嬉しいです。
・あなたのあたたかいごカンパをいただくことができれば幸いです。
・ぜひ、皆々さまからのご支援・ご声援をいただきたく存じます。よろしくお願いいたします。

お金を渡す

「お金」という言葉にはもともと敬語表現がありませんから、この場合は「渡す」という動詞についての敬語表現をもって相手に敬意を示す形となります。「渡す」という言葉を使う場合は「こちらから相手への行動」となるため、その敬語表現は自然と謙譲語による敬語表現となります。

・お金をお渡しいたします。
・先日にいただきました商品代金の超過分につきまして、本日、ご返金させていただきました。
・ご返金させていただきます。
・(お金を)お納めさせていただきます。
・ご入金させていただきます。
・生活のためにどうぞお使いください。

これらの言葉が一般的に使われる謙譲語による敬語表現となります。これを尊敬語による敬語に直す場合は「お渡しになる」や「お金を渡されました」という客観的な表現になります。

お金を頂く

「お金をいただく」という場合は「お金を受け取る場合」と同じく、相手からあらかじめ決められていたお金を受け取る場合か、あるいはカンパなどのように、援助されてお金をいただく場合の2種類があります。

・この度は商品をご購入下さり、またさっそくご入金の方もご確認させていただき、誠にありがとうございます。
・ただいまご入金の方をご確認させていただきました。
・わたくしどもの生活もこれで助かります。この度はご援助をいただきまして、誠に感謝申し上げます。
・このように多大なご助力をいただくことができ、誠に感謝申し上げます。

このように、「お金をいただく」という場合にもいろいろな場面の展開があるため、その場の状況に応じて、さまざまな返答の仕方が生まれてきます。たいていの場合は「お金」という言葉を出さずに、「感謝いたします」や「ご助力」といった言葉を代わりに使うことが多いでしょう。

お金を返す

借金をしていたり、また友人・知人から都合を付けてもらって、その場でお金の援助をしてもらったりした場合、当然「その借りたお金を返すこと」や「何らかの形でそのお金を借りたことへのお返しをする」という場面が出てきます。

・先日にお借りいたしました○○円につきまして、本日、全額をご返金させていただきます。
・先日までに未納しておりましたお金につきまして、その利息分をご返金させていただきます。
・先日はあのようにご支援いただきまして、誠に感謝いたします。これはほんの些細なお気持ちですがお納めください。

このように、「お金を返す」という場合にも主に借金と援助された場合という2つの状況があるため、その場に応じてきちんとした敬語表現をもってこの場合もお金を返す姿勢になります。この場合は「ご返金」という形容か「お納めください」という表現が一般的になされます。

お金を受け取ってくる

この「お金を受け取ってくる」という場合も「お金を回収する」という集金の場面とほぼ同じになります。

・先日にお送りさせていただきました商品代金につきまして、本日、お支払いのご確認をさせていただきに参りました。
・ご入金をご確認させていただきます。
・ご入金をご確認させていただきました。
・過不足のないよう、きちんとご入金額のご確認をさせていただきます。

「お金」の敬語での使い方

「お金」に関する敬語表現というのは、特に金銭上のトラブルを回避するために非常に慎重な姿勢をもって相手に伝えなければならなく、主に相手と自分との信頼関係をなくなさないよう細心の注意を払う形で示されます。

・ご入金額をご確認させていただきます。
・本日は代金をお支払いいただきまして、誠に感謝いたします。
・スムースにお取引を終えることができましたことを、誠に嬉しく存じます。
・ご返金させていただきます。どうぞご確認ください。
・ご入金額につきまして、○○円の不足分がございました。
・ご入金額につきまして、○○円の超過分がございました。

これらの表現が一般的に使われており、どの場合でも相手に対して誠意を示す敬語表現をもって伝えなければいけません。

敬語の種類

日本語の敬語表現には主に3つの表現法があり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語となります。尊敬語は「目上の相手や立場が上位にある人に対し、話者が一方的に尊敬の念をもって敬意を示す敬語表現」を指し、もっぱらビジネス上のやり取りにおいて使われます。

謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその立場や姿勢を低めて敬意を示す敬語表現」を意味し、これはビジネス上のやり取りでもプライベートでも、実に多くの場面で使われている最も一般的な敬語表現といえるでしょう。

丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる、丁寧な言葉遣いによる敬語表現」を指し、主に「です・ます調」をもって相手に誠意が示される最もポピュラーな敬語表現といえるでしょう。

それぞれの敬語表現での使い方

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「お金」に関する敬語を先述しました尊敬語、謙譲語、丁寧語、それぞれの敬語表現に当てはめた場合、それぞれの用途によっていろいろな使い分けがなされます。

まず尊敬語による敬語表現の場合は、主に相手の行動について話者が敬語表現をすることから、「お金をお渡しになる」、「○○さんに△△がお金を渡されました」などと、客観的な視点をもって敬語表現がなされます。謙譲語の場合は先述のように「ご確認させていただきます」や「お支払いさせていただきます」など、話者の行動についての敬語表現となります。

丁寧語の場合は尊敬語や謙譲語と比べて簡単な敬語表現で済み、「お支払いします」や「ご入金を確認しました」などの「です・ます調」による敬語表現でOKです。

メールでの使い方

ビジネスメールで「お金」に関する旨を相手に伝える場合でも、先述でご紹介しました敬語表現をそのまま使ってかまいません。

・ご返金させていただきます。
・ご入金額をご確認させていただきます。
・本日、○○円をお支払いさせていただきました。
・お早目のご返済をよろしくお願いいたします。
・どうぞお早目にお納めください。

これらの敬語表現が一般的に使われ、特にお金に関する問題になるためしっかりとした用件を伝える姿勢を取り、さらにどんな場合でも相手に対して失礼のないよう、落ち度のない敬語表現を取る必要があります。

「お金」に関する言葉を敬語表現するときの例文

日本語をはじめ各国の言葉を覚える際には、必ず実践的に覚えることがまず大切で、そうすることによって1つ1つの言葉の意味や用法への理解がさらに深まります。

・本日、取引先への返済金額を納めて参りました。
・ご返金させていただきます。
・ご入金いただきました金額を、ただいまご確認させていただきました。
・ご入金いただきました金額を、ただいまご確認させていただいております。
・○月○日までにご入金させていただく形でよろしいでしょうか。
・先ほど商品代金の方をお支払いさせていただきました。ご確認をよろしくお願いいたします。

さらにいろいろな場合での「お金」に関する敬語表現がありますが、どの場合でも金銭上の取引となるため慎重に言葉・表現を選ぶと同時に、「お金を払った・まだ払っていない」という旨をはっきり明示することが大切になります。

金銭上のトラブルでの敬語表現

お金のやり取りをしていると、どうしても「金銭上のトラブル」というものがついて回ります。この際にクレームがつくこともあるため、このクレームをきれいに処理することも、特にビジネスシーンでは大切な任務になります。

・この度は代金をご入金させていただくのが遅れてしまい、誠に申し訳ございません。必ず本日中にご入金させていただきますので、恐れ入りますがもう少々お待ちいただければ幸いです。
・この度のお取引におきましては、A商品は5000円ですので、ご入金いただきました4000円では1000円の不足がございます。どうぞ不足分の1000円につきましてなるべく早期にお納めください。
・ご入金いただきました金額をただいまご確認させていただきましたところ、○○円の超過分がございましたので、本日中にご返金の形とさせていただきます。

ご返金

先述でもご紹介しましたが、ときどき契約金額・商品代金以上のお金が入金される場合もあり、その場合は必ずその超過分があった旨を相手に伝え、すみやかに返金するということが大事になります。これを黙ってやり過ごした場合、あるいは気づかずに見落とした場合においても、その事実が後で発覚した場合には信用をなくすどころか犯罪として訴えられる場合もあるため、しっかりと管理しておく必要があります。

ご入金の催促

取引中において、なかなか相手からの入金がなかったり、一度入金があったにも関わらず不足分があり、その不足分の入金が滞ってしまっていたりする場合が実際によくあり、その場合に受け取る側はしっかりと「お金を支払ってください」という旨を契約の下で相手に伝えなければなりません。

この「入金を催促する際の表現」についても先述でご紹介しましたが、ただ「お金の無心」をするように催促するのではなく、きちんと「○○円を入金しなければいけないところを、○○円しか入金の確認が取れませんでした。だからその不足分の△△円分をお支払いください」という、時系列による経過をはっきり相手に示す伝え方が大切になります。

「お金」に関する別の敬語表現例

先述でも少し触れましたが、「お金をお支払いください」や「お金をお支払いくださり、誠に感謝申し上げます」といった「お金」に関する敬語表現を相手に伝える場合、あえて「お金」という言葉を表現せずに、別の敬語表現をもって相手にその旨が伝えられることがあります。むしろ一般的には、こちらの表現の方が多いと言って過言ではないでしょう。

・この度は多大なご支援をいただき、誠に感謝申し上げます。
・このように厚く歓待してくださいまして、誠にありがとうございます。
・ほんの些細なお気持ちです。どうぞご確認ください。
・お納めいただければ幸いです。
・貴社さまへ投資させていただきたく存じます。
・どうぞ生活費用の足しにしてください。
・役立てていただければ幸いです。

このように、「お金」という言葉を使わず、むしろ相手に配慮する気持ちの方を優先させる形で別の言葉・敬語表現が使われることが非常に多いです。

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「お金」に関する英語表記と意味

「お金」に関する言葉をその敬語表現も含めて英語に直す場合、それぞれの単語の意味合い・用法に配慮した上で以下のようにあげられます。

・pay(払う、お金)
・brush(きれいに支払う、お金)
・reap(納める、納付する、お金)
・supply(供給する、支払う、お金を渡す)
・accept(適応させる、当てる、お金を払う)
・obtain(手当する、納める、お金を払う)
・be profitable(釣り合いを保たせる、お金を支払う)
・irrigate(注ぐ、引き継ぐ、お金を支払う)
・give(与える、お金を払う、当てる)
・put out(出す、お金を引き出す)
・send(送金する、お金を払う)
・provide(用意する、対応させる、お金を払う)

「お金」に関する英語表現と意味(1)

先でご紹介しました「お金」に関する英語表記を参考にして、「お金」に関する言葉を含めた英語の例文をいくつかご紹介します。

・Please pay the item price by today.
「本日までに商品代金をお支払いください。」
・I will invest in the end of the month.
「月末中に投資させていただきます。」
・I will refund it.
「ご返金させていただきます。」
・We have confirmed your payment.
「ご入金をご確認いたしました。」

「お金」に関する英語表現と意味(2)

先述しました「お金」に関する英語表現に引き続き、さらに具体的な「お金」に関するいくつかの例文をご紹介します。

・Although I confirmed 5000 yen as a product price, since there was an excess of 1000 yen, I will refund it during today.
「商品代金として5000円をご確認させていただきましたが、1000円の超過分がございましたので、本日中にご返金させていただきます。」
・We are currently reviewing your payment amount so we will ship the item.
「ただいまご入金額をご確認させていただきましたので、商品を発送させていただきます。」

「お金」に関する正確な敬語表現を覚えましょう

いかがでしたか。今回は「お金」の敬語表現・お金の使い方と例文・別の敬語表現例と題して、「お金」に関するさまざまな敬語表現や用法、またいろいろな場面で扱われる「お金」の敬語表現の用例についてご紹介しました。

「お金」に関する事柄についてはビジネスシーンやプライベートを問わず、非常にデリケートなやり取りになるため、慎重な敬語表現をもって真摯に相手に向き合わなければなりません。お金というのはそれだけ人との信頼関係に深く関わるものなので、特にビジネスシーンでは正確な敬語表現を使い分ける必要があります。

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