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「無理を言ってすみません」の敬語表現・使い方・別の敬語表現例

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「無理を言ってすみません」の敬語表現は?

「無理を言ってすみません」を敬語の表現は、「ご無理を聞いていただきありがとうございます」または「ご無理なお願いを申し訳ありません」となります。

「無理を言ってすみません」をそのまま敬語にするよりも、言い換えたり、感謝の言葉に切り替えると、スマートですし、相手にもいい印象を与えます。またクッション言葉、という心配りの一言を加えるだけで、相手の心象も随分と変わってきます。

要は、無理を言ってすみません、という申し訳ない気持ちと、聞いてもらってとても感謝しているという気持ちが相手に伝わることが大切なので、敬語もそのような形にします。

ご無理を申し上げて申し訳ありません?

無理を言ってすみませんをそのまま敬語表現にすると「ご無理を申し上げて申し訳ありません」というなんだか非常に違和感が漂う言い回しになります。この違和感の正体は、重なる「申す」です。

同じ語が短い分に重なることで、「変な日本語」になっているので、「申し上げて」か「申し訳ありません」のどちらかを違う言い回しにします。「言って」を謙譲語の敬語の形にせずにそのまま「ご無理を言って申し訳ありません」や、言ってを「お願い」という丁寧語の敬語の語にし、「ご無理をお願し申し訳ありません」という形にするとスマートです。

クッション言葉を使おう!

クッション言葉とはその語のとおり、クッションの役割をする言葉です。「無理を言ってすみません」という、相手に「無理な事」をお願いする、また言いにくいことを切り出すときに便利な役目をしてくれます。

クッション言葉は気遣いを添える言葉です。これを加えるだけで相手の心象はより良いものになるでしょう。「無理を言ってすみません」の敬語表現「ご無理をお願いし、申し訳ありません」自体もクッション言葉になります。

要は「無理を言ってすみません」という気持ちが通じることが大切です。「ご無理を申し上げて心苦しいですが、期日までにお願い申し上げます」や「ご無理を聞いていただき、心から感謝申し上げます」というような形にして相手により良い印象を残しましょう。

「無理を言ってすみません」の敬語での使い方は?

無理を言ってすみませんの敬語表現は、いろいろな場面で使われます。メールや文書、電話など口頭や文書で、面倒なことをお願いしたときや、自分の都合を通す場面など、場面場面で言葉を変えて言い表します。

敬語の種類は?

無理を聞いてもらうので、謙譲語と丁寧語の敬語の組み合わせが一番使いやすいでしょう。「無理を言ってすみません」の「無理」を丁寧な言い回しの敬語表現である「ご無理」に変えて、言ってを「申し上げる」や「聞いていただき」という謙譲の形にして相手を高めます。

その後のすみませんは、「申し訳ありません」という敬語表現に直します。また「申し訳ございません」とさらに丁寧な敬語表現にします。無理を聞いてもらった感謝の言葉の敬語の表現する、「感謝申し上げます」「ありがとうございます」などに変えてもいいでしょう。

メールでの使い方は?

言い出しにくいことをメールで伝える際には、書き方が重要です。あまりに事務的だと、「こんな無理ばかり押し付けて」と相手を怒らせてしまうこともあるでしょう。そのため、相手に「無理を言ってすみません」という気持ちがきちんと伝わるような文面にすることが大切です。

そして無理を通す場合には、相手に「何をどうして欲しいのか」ということがきちんと伝わらなくてはいけません。これがきちんと伝わないばかりに、無理を通してやってもらったものが全てボツ、ということになれば相手も非常に不快な思いをするでしょう。

こちらの都合を押し付けるようなお願いをする場合には、6W3Hをきちんと明記し、「無理を言ってすみません」という姿勢の見える適切な敬語を用い、相手の協力を引き出します。

6W3Hって?

5W1Hというのをご存知ですか。これは、相手に情報が伝わりやすくするための、情報伝達のポイントです。5Wとは「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、何を(what)、なぜ(Why)」、1Hは「どのように(How)」の情報を組み合わせて、相手にわかりやすく伝えるための、ガイドラインです。

ビジネスでは、さらに数量(How many)や価格(How much)、方法(How)を明記する「6W3H」を使います。そうすることで、無理なお願いにさらに無理を重ねることが少なくなります。

無理なお願いをする際は、口頭でもメールでもいい漏らし、書き漏らしのないように、「6W3H」をきちんと抑えましょう。

ビジネスでの使い方は?

ビジネスは人対人です。そのため相手の気分を害さない言い回しが必要になります。「無理を承知でお願いする」場面には「ご無理なお願いを申し訳ありません」でもいいですが、「大変身勝手なお願いと承知しておりますが〜してください」や「無理を承知でお願い申し上げます」という言い回しに代えてもいいでしょう。

また「ご配慮をお願い申し上げます」を付け足すとさらに丁寧です。あくまでこちらの勝手を聞いてもらうという立場を忘れないようにすることが大切です。

また無理なお願いを聞いてもらった時には、お礼を忘れないようにします。その場合には「無理を言ってすみません」の代わり「ご無理を聞いていただき、ありがとうございました」「ご配慮を深く感謝申し上げます」とします。「〇〇様のご尽力のおかげで」などのクッション言葉を付け足すと丁寧な印象が残ります。

「無理を言ってすみません」を敬語表現するときの例文は?

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「無理を言ってすみません」を敬語表現をする時は、差し迫った納期の発注や支払いの遅延、内容変更の知らせなど、こちらの都合を相手に押し付ける場合に使います。

特に無理なお願いを通す場合は「お願いする」という姿勢で相手に伝えることが大切で、相手に配慮する言葉を添えて「無理を言ってすみません」という気持ちを伝えるようにしましょう。

他にも、「〜していただけないでしょうか」と問いかけると柔らかな印象になり、より丁寧な印象を相手に与えることができます。

では、「無理を言ってすみません」を敬語表現する時の具体的な例を紹介していきます。

例文・お願い

・ご無理を承知でお願いしますが、納期は◯月◯日までとなっております。差し迫ってのことで誠に申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

・突然のお願いで恐れ入りますが、差し支えなければ機材の借用と、設置に伴う人員の派遣をお願いできませんでしょうか。お電話でもお話ししたとおり、◯日に機材の借用、設置を含め重ねてお願い申し上げます。こちらの都合ばかりで申し訳ありませんが、どうか事情をお汲み取りいただきたくお願い申し上げます。

例文・お礼

・先日は突然のお願いを聞いていただき、誠にありがとうござました。お忙しい中、差し迫った納期であったのにもかかわらずクオリティの高い対応していただき、先方も大変満足しておられました。これもひとえに◯様のご尽力があったからこそでございます。今後とも変わらぬおつきあいのほどをお願い申し上げます。

・先日の機材と人員の派遣の件、誠にありがとうございました。おかげで企画も滞りなく終了することができました。突然の無理なお願いにもかかわらず、快く対応していただき、大変感謝しております。今後ともよろしくお引き立てのことをお願い申し上げます。

「無理を言ってすみません」をそのまま使う

さまざまな敬語表現をちりばめてきましたが、「無理を言ってすみません」も決して不躾な言葉ではありません。近しい同僚や部下なら、「無理を言ってすみません」をそのまま使っても差し支えないでしょう。先輩なら「無理を言って申し訳ありません」と少しかしこまります。適切な距離を測り、敬語と、丁寧な言い回しを適時使い回すことが大切です。

・忙しい中申し訳ありませんが、この資料を四時までにまとめてください。無理を言ってすみませんがよろしくお願いします。

・無理を言ってすみませんが、この日は都合が悪いので、別な日にしていただけませんか?お手間をかけて申し訳ありません。

「無理を言ってすみません」の別の敬語表現例は?

無理を言ってすみませんの別な敬語表現も多くあります。例文であげた言い回しも別な敬語表現です。「無理を言ってすみません」は主に口頭で使う言葉なので、メールや文章には適しません。

「無理を言ってすみません」を敬語にしてそのまま使うよりも、クッション言葉や他の言い回しを使用して、「無理を言ってすみません」という気持ちや「無理を聞いてくれてありがとう」という気持ちをきちんとした敬語の形にし、相手に上手に伝えましょう。

申し訳ございません

無理を言ってすみませんの、すみませんの部分の敬語の形である、申し訳ございません、は謝罪する際に使われる言葉です。申し訳ありません、より少し丁寧な言い方です。お客様などに口頭で謝罪する際に使います。

・お忙しい中ご無理をお願いし、大変申し訳ありませんが、こちらの提出期限は◯日となっておりますので、早急にご記入し、ご返送をお願い申し上げます。

誠な勝手お願いですが

無理を言ってすみませんの代わりに、「誠に勝手なお願いですが」とすることもできます。この後のフレーズは「お力添えいただけますか」や「ご助力いただけますか」という敬語の表現が適切です。また「こちらの都合ばかりで申し訳ありませんが」でも、「無理を言ってすみません」の敬語表現の別な敬語表現になります。

・誠に勝手なお願いとは承知しておりますが、お力添えいただけませんか。
・こちらの都合ばかりで申し訳ございませんが、ご配慮をお願い申し上げます。
・ご配慮いただけないでしょうか。

ご配慮いただけないでしょうか、は多少の無理を承知の上で頼みごとをする際に使用します。疑問形にして柔らかい印象ですが、懇願にも似た言い回しの敬語表現です。

無理を通すときにはそれ相応の対応を

無理を言ってすみません、という言い回しは、ビジネスの上ではよく聞かれます。期限が近い納期をお願いするとき、値段の交渉をするとき、また支払いを遅らせる時など、相手にとってあまり歓迎したくない事案を依頼するときに使います。「無理を言ってすみません」だと、フランクな印象を相手に与え、「やりたくない」と思われてしまいます。

そこで「こちらの都合ばかりで申し訳ございません」や「ご配慮のほどをお願い申し上げます」など相手に配慮した敬語表現を使うことで、「仕方がない、やってやるか」と相手に思わせることができます。

もちろん言葉だけでは相手は受けてくれません。それ相応のメリットも必要になります。無理を通すのであれば、相手の要望も聞くこと、それがビジネスにおけるギブアンドテイクです。また担当の誠意ある対応も必要です。お願いを聞いてもらった後のお礼も忘れずにしましょう。

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