cms-import-tapbiz-wp

「気にかけていただき」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

[allpage_toc]

「気にかけていただき」の敬語表現

「気にかけていただき」は「気にかけてもらう」の謙譲語の形での敬語表現です。「自分のために心を配ってくれてありがとう」というような気持を伝える場面で使います。

「いつも気にかけていただきありがとうございます」などの使い方をします。

謙譲語

「気にかけていただき」は「気にかけてもらう」の謙譲語です。丁寧語にすると「気にかけてもらいまして」、尊敬語では「気にかけてくださいまして」になります。

「自信が無いようなら確認しましょうか」「ありがとうございます。いつも気にかけていただきありがとうございます」などの使い方をします。「気にかけてくださいましてありがとうございます」という場合もあります。

「気にかけていただき」の敬語での使い方

「気にかけていただき」は丁寧語の形の敬語表現です。尊敬語では「気にかけてくださり」あるいは「気にかけてくださいまして」になります。

敬語の種類

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「気にかけていただき」は謙譲語の形での敬語表現です。尊敬語では「気にかけてくださいまして」、丁寧語では「気にかけてもらいまして」になります。

それぞれ、「気にかけていただきありがとうございます」「気にかけてくださいましてありがとうございます」「気にかけてもらいましてありがとうございます」などの使い方をします。

使い方

自分が「気にかけてもらっている」ということのお礼を言う場面や、自分の子供などが「気にかけてもらっている」ということを、その相手に代わってお礼を言う場面で使います。

「風邪はどうですか。明日も休みますか」「明日は出勤できます」「無理する必要はないですよ」「気にかけていただきありがとうございます」

「夫は調子が悪く、明日はまだ出社できそうにありません」「4、5日休んでもらっても大丈夫なようにしてありますが、一応、毎日連絡してくださいますか」「承知いたしました」「お大事にとお伝えください」「お気にかけていただきありがとうございます」

というような使い方をします。

「気にかけていただき」のシーン別・例文

「気にかけていただき」は「こちらに対して心配りをしてくれて感謝している」という気持ちを伝える場面で使います。

メールでの使い方

「6月4日に食事会を開催する予定です。〇〇様にはぜひご参加いただきたく思っております。お忙しいようでしたら日を改めますのでご連絡くださいませ」「3月4日に出席いたします。お気にかけていただきありがとうございます」などの使い方をします。「ご配慮いただきありがとうございます」と書く場合もあります。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスシーンでは「気にかけていただき」はこちらの面倒を見てくれている上司などに対して使います。

「書類はできたんですか。確認してあげましょうか」「お願いします。お気にかけていただきありがとうございます」などの使い方をします。

取引先の相手などに「こちらに気を配ってくれて感謝している」という気持ちを伝える場合は「ご配慮いただき」を使う場合が多いです。

「そちらは確か日曜日は休みでしたね。火曜日に来てもらえますか」「ご配慮いただき恐縮です」などの使い方をします。

「気にかけていただき」を敬語表現するときの例文

[no_toc]

「迷うといけませんので、駅までお迎えにあがります」「いえ、前に一度お伺いしたことがあるので大丈夫です。気にかけていただきありがとうございます」、「Aくんは算数の考え方が苦手なのではなく、もしかしたら九九を覚え間違っているのかもしれません。いつも途中式まではあっているので。確認してあげてください」「そうなんですか。気にかけていただきありがとうございます」などの使い方をします。

「気にかけていただき」の別の敬語表現例

「気にかけていただき」は「気にかけてもらう」の謙譲語です。尊敬語では「気にかけて下さり」になります。

「気に」を尊敬語にして「お気にかけていただき」「お気にかけてくださり」ということもあります。

お気にかけていただき

「お気にかけていただきありがとうございます」「お気にかけていただいて恐縮です」などの使い方をします。

「明日は早朝会議ですので、忘れないように早起きしてくださいね」「承知しました。お気にかけていただきありがとうございます」、「名刺は持ちましたか」「持ちました。お気にかけていただきて恐縮です」などの使い方をします。

お気にかけてくださり

「お気にかけてくださり」は「お気にかけていただき」の尊敬語です。尊敬語と謙譲語はどちらがより丁寧ということはありません。「お気にかけてくださり」と「お気にかけていただき」は同じ程度に丁寧な表現です。

気にする人は非常に少ないと考えられますが「お気にかけてくださり」は「お気」と「くださり」がどちらも尊敬語なので二重敬語になります。二重敬語は間違いという訳ではありませんが過剰で耳障りに感じられることがあるため避けるべきだとされています。

二重敬語が気になるという場合は「お気にかけていただき」を使いましょう。

「気にかけていただき」の敬語での言い換え

「気にかけていただき」は「お気遣いただき」「ご配慮いただき」などの言葉に言い換えることができます。「気にかけていただき」と同じような場面で使われる敬語をいくつかご紹介します。

お気遣いいただき

「お気遣いいただき」は「気にかけていただき」とほぼ同じ意味の言葉です。

「電話が鳴っていますよ、どうぞこちらにお構いなく出てください」「お気遣いいただき恐縮です」、「自信が無いようなら確認してあげますよ」「お願いします。お忙しいのに申し訳ありません。お気遣いいただきありがとうございます」、「お忙しいなら急がなくて構いませんよ」「お気遣いいただきありがとうございます」などの使い方をします。

ご配慮

「気にかけていただき」「お気遣いいただき」は、どちらかといえば身内に使うことが多い表現です。ビジネスシーンであれば一緒に仕事をしている同僚、直属の上司などに使います。

「ご配慮」は外の人に気づかってもらった場面などでよく使われます。ビジネスシーンであれば取引先の担当者や、直属より上の上司などには「ご配慮」が使われることが多いです。

「急な異動をお願いして申し訳なかったですね」「いいえ。やりたかった仕事ですので、嬉しくおもっております。ご配慮いただきましてありがとうございます」、「貴方から買った方が貴方の営業成績が上がるだろうと思ったから、来るのを待っていたんです」「ご配慮いただき恐縮でございます」などの使い方をします。

お取り計らい

「気にかけていただきありがとうございます」と似通った意味です。「格別のお取り計らいをいただきましてありがとうございます」などの使い方をします。「取り計らい」は「配慮し、うまく都合を合わせる」という意味です。

恐縮

「気にかけていただき」には「ありがとうございます」が続くことが多いですが、「恐縮です」を続ける場合もあります。「有難いけれど、少し申し訳ない」という気持ちを表したい場合は「恐縮です」を使います。

「いつも頑張ってくれているのだから、風邪のときくらいゆっくり休んでください」「お気にかけていただき恐縮です」などの使い方をします。

[no_toc]

「気にかけていただき」を使うと不自然な場面

「気にかけていただき」「気にかけてくださいまして」は、正しい敬語表現です。しかし、敬語としては正しくても状況によっては不自然になる場合もあります。

目下の人には使わない

「気にかけていただき」は基本的には目上の人に対して使う言葉です。目下の人に使うと失礼になるという訳ではありませんが、少し不自然ではあります。

「先輩、お忙しいのではありませんか。できることがありましたらおっしゃってください」「気にかけていただきありがとうございます。手伝ってもらえそうなことが出てきたら声をかけますね」は、「気にかけていただき」を省略した方が自然です。

ありがとう

自分が面倒を見ている相手に対しては「気にかけていただき」という敬語表現を使うのはやや不自然です。自分のことを気にかけてくれるような相手ではなく、自分が配慮し、気にかけてあげるべき相手であるためです。

目下の人に「できることがあれば言ってください」「お大事になさってください」と言われた場合は「気にかけていただき恐縮です」ではなく、「ありがとうございます」などの言葉を返したほうが自然です。

「気にかけていただき」を使うと失礼になる場面

「気にかけていただき」は「気を配っていただいて感謝している」ということを伝える丁寧な敬語表現です。感謝を伝える言葉ですが、使う場面によっては失礼になってしまうこともあります。

確認作業中

「風邪はいかがですか。明日は来られそうですか」「お忙しいようですが、納期には間に合いそうですか」などの言葉に「お気にかけていただきありがとうございます」とだけ答えると、失礼にあたります。

「明日は来られそうですか」「納期は間に合いそうですか」は配慮してくれているのではなく確認です。この段階で「気にかけていただきありがとう」と言ってしまうと、相手からの心配りを求めるような形になってしまいます。まずは質問に答えましょう。

相手が怒っている時

「お忙しいのは分かりますが、遅れられては困ります」などは、「忙しいのはわかる」という配慮を伝えたいのではなく「遅れては困る」と伝えようとしています。このような言葉に「気にかけていただきありがとう」と答えるのは不自然です。

「風邪はいかがですか。ご連絡がなかったのでご連絡したのですが」は「連絡が無かった」を伝えようとしてるので、「風邪はいかがですか」への返事として「気にかけていただきありがとう」と伝えるべきではありません。「ご連絡せず大変申し訳ありませんでした。寝込んでおりまして、家族もおりませんもので連絡できませんでした」などの返答が適切です。

「気にかけていただき」の敬語表現を使いこなそう!

「気にかけていただき」は「気にかけてもらう」の謙譲語の形での敬語表現です。尊敬語の形で敬語にすると「気にかけてくださいまして」になります。

「気にかけていただき」「気にかけてくださいまして」は習慣的に、同僚や直属の上司など立場が近い相手に対して使います。それ以外の相手には「ご配慮」を使うことが多いです。

「気にかけていただき」は正しい敬語表現ではありますが、相手が怒っているときなどに使うと気分を害させてしまうこともあるので注意が必要です。

「気にかけていただき」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

モバイルバージョンを終了