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「貸し出す」の敬語表現・貸し出すの使い方と例文・別の敬語表現

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「貸し出す」の敬語表現

ビジネスではモノを「貸し出す」場面が多く発生します。貸し出し元と貸し出し先の関係から、適切に敬語をすることが求められますが、「貸し出す」の敬語表現を正しく使えている方は意外と少ないです。

ここでは「貸し出す」の敬語の使い方を整理します。また「貸し出す」の敬語表現を、類義語や例文を用いて整理することで、使い方をしっかりと身につけることができます。

「貸し出す」の敬語での使い方

「貸し出す」という行為は、貸し出し元と貸し出し先が関係します。

(書籍の貸し出し元)図書館 → (書籍の貸し出し先)図書館利用者

上記の場合、以下の表現が成り立ちます。
図書館の観点から表現
・図書館は書籍を図書館利用者に貸し出す

図書館利用者の観点から表現
・図書館利用者は図書館に書籍を貸し出してもらう

公共物の利用という観点では、公共機関はサービスを提供するあるいはサービスを利用してもらう主体になるので、以下の表現も成り立ちます。

・図書館は図書館利用者に書籍を借りてもらった。

「図書館」は公共機関ですので、敬語を使う対象ではありません。「図書館」の部分を尊敬すべき対象した場合の「貸し出す」の敬語表現と「図書館利用者」の部分を尊敬すべき対象とした場合の敬語表現をそれぞれ確認します。

「貸し出す」の敬語種類:謙譲語表現は?

謙譲語表現は、相手や相手の行為を敬うために行為の主体である自分あるいは自分の行動をへりくだって表現します。自分が何かをする場合は「(お)~する」となり、自分が何かをしてもらう場合は「する」の謙譲語表現として「いただく」という表現になります。

したがって、「貸し出す」の謙譲語表現は次のとおりになります。
・自分が貸し出す場合:お貸し出しする
・自分が貸し出してもらう場合:貸し出しいただく、貸し出していただく

例)
・ご発注いただいたお客様に携帯書籍ビューアーもお貸し出しします。
・主催者側であるとりまとめ事務局から同時通訳用イヤホンを貸し出してただきました。

「貸し出す」の敬語種類:尊敬語敬語表現は?

尊敬語表現は、行為の主体である相手あるいは相手の行動を敬って表現します。相手が自分に何かをする場合は「(お)~くださる」となり、相手が自分以外の誰かに何かをしてもらう(いただく)場合は「する」の尊敬語表現としての「なさる」を用います。

相手が自分に「貸し出す」場合は尊敬語表現として「(お)~くださる」の形をとりますので、「お貸し出しくださる」となります。相手が自分以外の誰かに「貸し出す」場合は「する」の尊敬語である「なさる」を使い、「(お)貸し出しなさる」となります。

例)
・社長は私に対し、貴重な書籍をお貸し出しくださいました。
・社長は3年目以下の社員全員に対し、貴重な書籍を貸し出しなさいました。

メールでの使い方

「貸し出す」の敬語表現については、口頭であっても、文書を含むメールでの使い方についても大きな違いはありません。しかし、メールにおいては、必要情報を素早く先方に理解していただき、次の対応に移ってほしいことから、常に簡便、合理的な表現が求められます。

謙譲表現を用いたメールでの使用例

件名:御礼:専務ご自宅往訪
先日は専務ご自宅にお招きいただきましてまことにありがとうございます。仕事以外の世界も拝見し、益々専務のご活躍の幅を再認識した次第です。
また、当方からお貸し出しいたしました手製詩文集についても明快なコメントをいただきありがとうございます。
その際、専務より貸し出していただきました貴重な書籍について、早速読了いたしました。専務の先見の明の深さに驚くばかりでございます。

尊敬表現を用いたメール使用例

件名:ビーチパラソル貸し出し依頼
いつもお世話になります。
今夏の鵠沼海岸ビーチハウスについては、常時100竿のビーチパラソルが必要になることから、御社におかれましては、20竿のビーチパラソルをお貸し出しいただきたく、ご手配どうぞよろしくお願いいたします。

件名:【連絡】社長からの成績優秀者に対する高性能PC貸与について
おつかれさまです。
今週金曜日に予定されている成績優秀者表彰式において、社長がご自身の資金で対象者に対し高性能PC一式を一年間に渡りお貸し出しなさることが決定しましたので連絡します。

「貸し出す」を敬語表現するときの例文

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それでは、「貸し出す」を敬語表現した場合の例文を追加で列挙します。

「貸し出す」の謙譲語表現例

謙譲語表現は、相手や相手の行為を敬うために行為の主体である自分あるいは自分の行動をへりくだって表現します。

自分が貸し出す場合(お貸し出しする)の例
・初めてボルダリングをご経験いただくお客様には、全員に対し安全ベルトをお貸し出しします。装備が足りないことで、始めることに躊躇なさることは非常に残念だからです。

自分が貸し出してもらう場合(貸し出しいただく、貸し出していただく)の例
・発案者である加藤社長には、春のお堀端からの花見大会には、全ての手漕ぎボートを貸しボート屋に貸し出していただくよう、先方との調整を一手に引き受けていただきました。

「貸し出す」の尊敬語敬語表現例

尊敬語表現は、相手や相手の行為を敬うために行為の主体である相手あるいは相手の行動を敬って表現します。相手が自分に何かをする場合は「(お)~くださる」となり、相手が自分以外の誰かに何かをしてもらう(いただく)場合は「する」の尊敬語表現としての「なさる」を用います。

相手が自分に「貸し出す」場合は尊敬語表現として「(お)~くださる」の形をとりますので、「お貸し出しくださる」となります。相手が自分以外の誰かに「貸し出す」場合は「する」の尊敬語である「なさる」を使い、「(お)貸し出しなさる」となります。

相手が自分に「貸し出す」場合の尊敬語表現例
・当時の社長は若輩者である私に対し、はなむけのお言葉と貴重な花器のコレクションをお貸し出しくださいました。

相手が自分以外の誰かに「貸し出す」場合の尊敬語表現例
・社長は新入社員全員に対し、ご自身のゴルフクラブを貸し出しなさいました。

「貸し出す」の別の敬語表現例

「貸し出す」についての類語を確認したうえで、その敬語表現について確認します。

「貸し出す」を敬語表現で使われるシーンをイメージする

「貸し出す」という言葉を使うシーンを考えてみると、図書館における書籍の貸し出しについて、書籍を「貸し出す」として用います。この場合は「貸す」に加え「出す」=「持ち出す」といった意味が加わることになります。

図書館からの書籍貸し出しは公共利用ですので、図書館に対し謙譲あるいは尊敬といった概念を持ち込む必要はありません。しかしお世話になった方から書籍をお借りして持ち出すようなケースの場合は、自身の行為であれば謙譲語を、相手の方の行為であれば尊敬語を用いて表現します。

お貸しいただく

「貸し出す」という用語は、「貸して」「持ち出す」という用語の組み合わせです。図書館における書籍の貸し出しや、レンタル品、あるいはリース品などある一定の期間、「貸して」「持ち出す」場合が該当します。

目上の方の自宅などから、書籍をお借りして持ち出す場合、相手からみると書籍を「貸して」「持ち出す」ことになり、これを謙譲語で表現すると「お貸し出しいただく」となります。この表現は誤りではありませんが、もともとの「貸し出す」という用語が二つの意味を組み合わせていることから、冗長表現となっています。

この場合は、「貸す」という行為に着目し、「お貸しいただく」とすることでも意味的にも表現的にも誤りではなく、シンプルな表現方法となります。

例)
お世話になった恩師から、貴重な書籍をお貸しいただいた。

お貸しになる

目上の方の行為について敬語表現する場合は、尊敬語を用います。「貸す」の場合では「お貸しになる」、「貸与する」が該当します。「貸し出す」の場合も「お貸し出しされる」「お貸し出しになる」という表現が該当します。

しかし、意味上は持ち出しを前提として「お貸しされる」ということになるので、シンプルに「お貸しされた」「お貸しになられた」と表現しても、内容には違いがありません。

例)
社長は、社長室を訪れた若手社員に、いつもご自身の座右の銘をお貸し出された。
→社長は、社長室を訪れた若手社員に、いつもご自身の座右の銘をお貸しになられた。

「貸し出す」の類語の敬語

「貸し出し」の類語として、「貸与」という用語があります。意味は「返却を前提として貸し与える」という意味です。この「貸与」の敬語を確認することで、合わせて「貸し出す」の敬語表現との意味の違いを確認します。

貸与する

「貸与」は「貸し与える」ということで、「貸し出す」と比べ、もう一段高い上からの目線で「貸してあげる」といったイメージがある用語です。「貸与」が使われるシーンは、会社などの法人格が個人に対し物品を貸し出す場合が多いです。また、話し言葉よりも契約書のような書類上に記載されること多い用語です。

例)
・会社が社員に対し、業務用携帯電話を貸与する。
・社員は、工場勤務になると制服を貸与される。

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「貸与する」の謙譲語

謙譲語は、相手の敬うために自分自身あるいは自分自身の行動や持ち物をへりくだらせる表現です。「貸与する」の謙譲語表現は、「する」の謙譲語である「いただく」を付与して「貸与いただく」となります。あるいは「貸与していただく」となります。

「させていただく」を付与して「貸与させていただく」と表現されている場合がありますが、「させていただく」には「相手の許可があってはじめてする」という意味があるため、使えるケースとそうではないケースがあるので注意が必要です。

例)
・取引会社のご好意で、パソコン一式を貸与いただきました。
・実証実験の一環として、電気自動車を一年間貸与していただくことになりました。

「貸与する」の尊敬語

尊敬語は目上である相手をたてるために、その動作、行動を敬う時に用います。「貸与する」の尊敬語は「する」の尊敬語である「される」を付与して、「貸与される」となります。

例)
・社長は全社員にスマートフォンを貸与された。

「貸し出す」の敬語表現を身に付けビジネスに役立てよう

敬語表現を正しく使えている方が意外と少ない「貸し出す」について敬語の表現例を整理しました。「貸し出す」の謙譲語は「お貸し出しする」「お貸しいただく」となります。また「貸し出す」の尊敬語は「お貸し出しされる」「お貸しになられる」です。

ビジネスの世界では、物品の借用、貸与はよくある行為です。相手先との関係をよりよい関係にするためにも適切な敬語を用いて、スムーズなビジネスを進めていきましょう。

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