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「あるかもしれない」の敬語表現
丁寧語
「あるかもしれない」は、相手や自分の動作やものではないため、尊敬語・謙譲語にはしません。このような言葉は「丁寧語」にします。
「あるかもしれない」の敬語での使い方
「飛行機は落ちる事がありますか」「事故を防ぐためできる限りのことを行っておりますが、そのようなこともあるかもしれません」、「失敗することはありますか」「私は見た事がありませんが、可能性としてはあるかもしれません」、「宝くじは当たりますか」「当たりくじは存在するので、当たることもあるかもしれません」などの使い方をします。
敬語の種類
使い方
「シフトはこれで決定ですか」「一応完成ですが、まだ変更があるかもしれません」、「明日は晴れますか」「晴れの予報ですが、山の天気は変わりやすいので雨が降ることもあるかもしれないです」などの使い方をします。
「あるかもしれない」のシーン別の使い方
メールでの使い方
ビジネスでの使い方
「電車が遅れることもあるかもしれませんので、一、二本余裕を持った電車に乗るようにしてください」「今月の売り上げは好調ですが下がることもあるかもしれません。波に乗っている時に頑張っておきましょう」などの使い方をします。
書き言葉での使い方
「今のところ発見されていませんが、今後バグが見つかることもあるかもしれません。その時のために対策を取っておくべきです」「今のところ発見されていないが、今後バグが見つかることもあるかもしれない。その時のために対策を取っておくべきだ」などの使い方をします。
「あるかもしれない」は目上の人に使っても大丈夫か
「あるかもしれない」は、「あるともないとも言えない状況」を表す言葉です。目上の人に対して使っても問題ありません。
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「あるかもしれない」を敬語表現するときの例文
「現在販売中止になっておりますが今後、再開することもあるかもしれません」「大人しい猫ばかりですが、ひっかくこともあるかもしれません。顔を近づけないようになさってください」などの使い方をします。
「あるかもしれない」を使わない方が良い場面
あると分かっているとき
「忘れ物があるかもしれません」「間違った部分もあるかもしれません」などは、確認したうえで忘れ物があると気づいた、間違った部分があると気づいた、という状況で使うと間違った表現になります。何を忘れたか、どこを間違ったかを伝えた方が相手には状況が分かりやすいです。
「あるかないか」が自分の気持ち次第の場面
自分の心がけ次第で防げるだろうけれど、そういうこともあるかもしれない、という危惧を相手に伝える場合は「あるいは××してしまうかもしれない」などの言葉を使います。「あるいは寝坊して遅刻してしまうかもしれない」「あるいは煩わしくなってキャンセルしてしまうかもしれない」などの使い方をします。
「あるかもしれない」の別の敬語表現例
「今までお世話になりました。分からないことがあったら、ご相談することもあるかもしれません。その折はどうぞよろしくお願いいたします」、「この仕事は××さんにお願いすることもあるかもしれませんので、やり方を覚えておいてください」などの使い方をします。
お願いすることもあろうかと存じます
「この度はありがとうございました。またお願いすることもあろうかと存じます。その折はどうぞよろしくお願いいたします」、「この仕事は、私が休みの日には貴方にお願いすることもあろうかと存じます。説明しますので分かるようにしておいていただけますか」などの使い方をします。
あるかと
「こまめに確認する様に致しますが、休みの日には電話に出られないこともあるかと存じます。ご理解いただけましたらと存じます」、「取り急ぎ日程のご連絡をいたしました。好みなどもあるかと存じますので、お店はみなさんに意見をお聞きしてから決めようと考えています」などの使い方をします。
あるいは××可能性がある
「今のところ連絡はありませんが、バグはあるかもしれません」「まだ見つかっていないだけであるいはバグがある可能性があります」などの使い方をします。
可能性が低い場面で「あるかもしれない」を使うときの注意
限りなく「ない」に近いが可能性としては「ある」と言わなくてはいけない、というような場面で「あるかもしれない」とだけ言うと、伝えようとしているよりも「ある」可能性が高いように相手に受け取られてしまうこともあります。「ない」とは言えないが「ない」に近いのだという場合は「ない」に寄せるための言葉を言い添える必要があります。
ないだろうとは思うが
「ないだろうとは思うが、飛行機事故が起こることもあるかもしれないので、チームを二手に分けて別々の飛行機に乗っていただきます」、「ないだろうとは思うが、食中毒が起こることもあるかもしれないので、メインパイロットとサブパイロットには別々の食堂で食事をとっていただきます」などの使い方をします。
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ないとはいえない
「事故が起こることもあるかもしれない」は「事故が起こることはないとは言えない」に言い換えることができます。「ないだろうとは思うが、事故が起こることはないとは言えない」などの使い方をします。
可能性は低いが
「可能性は低いですが、先輩方が全員病欠するなどの事態が起これば、この仕事を貴方にやってもらうこともあるかもしれません。念のために見ておいてください」などの使い方をします。
「あるかもしれない」の敬語表現を使いこなそう
「あるかもしれない」は相手に何かを依頼することもあるだろう、と伝える場面でもよく使います。「お願いすることもあるかもしれません」「お願いすることもあろうかと存じます」などの使い方をします。
どちらかと言えば「ない」に近いが「ない」と断定はできないという場面で「あるかもしれない」を使う場合は「可能性は低いが」「ないだろうとは思うが」などの言葉を言い添えます。「ないだろうとは思いますが、飛行機事故に遭うこともあるかもしれないのでチームを二手に分けます」などの使い方をします。
「あるかもしれない」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。