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「手紙を出す」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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まずは敬語について復習してみよう!

あなたは正しい敬語をきちんと使えているでしょうか。使うべき相手でない方に対して過度にへりくだったり、立てるべき人を立ててない表現になっていたりしませんか。

この記事では「手紙を出す」の敬語の使い方などを詳しくご説明していますが、その前にまずは敬語について復習してみます。「そんなことビジネスマンとして常識。知ってるよ」とお思いの方も、今一度自分の知識が正しいのかぜひ見直してみてください。もしも、間違った敬語を覚えていたのなら、これを機に覚え直しましょう。

それでは、敬語の種類についてご説明します。

敬語の種類は全部で5つ!

敬語は、大きく分けて3つに分類することができます。「尊敬語」「謙譲語Ⅰ」「謙譲語Ⅱ」「丁寧語」「美化語」の5つから成り立っています。

「尊敬語」とは相手を敬った表現で、目上の方に対して使われます。「謙譲語」は自分を下に置くことによって間接的に相手を立てた言い方で、目上の方に対しても使えますし、語によっては目下の人に対して使うこともできます。「丁寧語」は一番馴染みのある敬語で、文末に「です・ます・ございます」がついたものになります。「美化語」は言葉の前に「お(ご)」をつけて丁寧に表現したものです。

「尊敬語」と「謙譲語」の違いは?

尊敬語が目上の方を敬った言い方になるのに対し、謙譲語はへりくだった表現で控えめな謙虚な印象を受ける表現になります。尊敬語の特徴は、相手(目上の人)の動作を表現する際に用いられ、謙譲語は自分(身内)の動作を控えめに表現する際に使われます。

たとえば、「社長が言いました」を尊敬語にすると「社長がおっしゃいました」ですが、「私が言いました」を尊敬語にして「私がおっしゃいました」と表現するのは間違いです。自分の動作について尊敬語で表現すること自体がおかしいので、これは誤りになります。なので、自分の動作について敬語を用いたいなら「私は申しました」と謙譲語で表現します。

以上のように、尊敬語は目上の方を敬った表現で、相手(目上の人)の動作を表す際に用います。謙譲語は、自分の動作(もしくは自分と同等、目下の人の動作)を表す際に用いられるへりくだった表現だと覚えておいてください。

「謙譲語Ⅰ」と「謙譲語Ⅱ」の違いは?

謙譲語は自分を下に置いてへりくだった表現ですが、「謙譲語Ⅰ」と「謙譲語Ⅱ」で使われ方が若干異なります。「謙譲語Ⅰ」は、立てるべき相手がいる場合に使われる敬語で、「謙譲語Ⅱ」は「丁重語」とも呼ばれており、読み手や聞き手に対して丁重に表現する際に用いられる謙譲語です。

たとえば、「先生のところへお伺いします」だと「先生」を立てるために「行く」の謙譲語「伺う」を用いていますので、これは「謙譲語Ⅰ」に該当します。一方、「電車が参りました」などのように、話をしている相手(または文章を読んでいる人)に対して丁重に表現しているものは「謙譲語Ⅱ」になります。

以上のように、「謙譲語Ⅰ」と「謙譲語Ⅱ」では性質が異なるということを覚えておきましょう。

「手紙を出す」を敬語で表現するとどうなる?

それでは、上記の敬語の種類を踏まえた上で、本題の「手紙を出す」の敬語表現について見ていきます。

尊敬語だと「手紙をお出しになる」

まず、尊敬語の表現は「食べる=召し上がる」「言う=おっしゃる」などの決まった形の言い方と、「お〜なる」と表現するものが尊敬語だというルールがあります。

ですので、「手紙を出す」を尊敬語にするなら「お〜なる」の形を用いて「手紙をお出しになる」になります。上記の「敬語の種類」で説明したように、尊敬語は目上の方の動作を表しています。「手紙をお出しになる」という主語がない文面だけでも「自分が出したのではない」ということが分かります。

上司やお客さま、取引先の社員の方などが「目上の人」の例として挙げられます。自分より目上の方が「手紙を出す」という行為をした場合に用いられるのが「手紙をお出しになる」の尊敬語になります。

謙譲語だと「手紙をお出しする」

謙譲語は主に自分(もしくは自分と同等の人、目下の人)の行為について言います。尊敬語のように、謙譲語にも表現の型があって「お〜する=謙譲語」というルールがありますので、ぜひ覚えておいてください。

これに「手紙を出す」を当てはめてみると、「手紙をお出しする」になります。この文には主語がないですが、「自分が出した、もしくは自分より目下(または同等)の人が手紙を出した」ということが分かります。

「自分と同等、もしくは目下の人」とは、自分の家族や同じ会社で働いてる人間などのことを言います。要するに「自分側の人間」ということです。自分側の人間が手紙を出す行為をした場合に「手紙をお出しする」と謙譲語で敬語表現することになります。

丁寧語は「手紙を出します」

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前述したように、文末に「です」や「ます」、「ございます」をつけたものが丁寧語と呼ばれる敬語ですので、この「手紙を出す」に「ます」をくっつけたらいいだけです。

なので答えは「手紙を出します」です。

丁寧語は相手を立てることはしませんが、言葉を丁寧に表現しているものになるので、目上の方でも目下の人でも誰に対しても使える便利な敬語です。ですので、「部長が手紙を出しました」「弟が手紙を出しました」など、相手を選ばずに使える使い勝手の良い敬語です。

「手紙を出す」の敬語での使い方は?

では、実際に「手紙を出す」を敬語で使わなくてはならない場面があった際、どのように使ったらいいのでしょうか。

ポイントは、「誰が手紙を出すのか(=動作をする人)」「手紙を出すことを誰に伝えているのか(=伝え先の人)」のこの2点に着目したら分かりやすいです。

使い方のポイントは「誰を一番に高める」か!

「手紙を出す人(=動作をする人)」、「話を聞いてる人(=伝え先の人)」のどちらを一番立てなくてはならないのかを見極めましょう。「動作をする人」を高めたいなら尊敬語の「お出しになる」、「伝え先の人」を一番に高めたいなら謙譲語の「お出しする」です。

以下で3つのケースにわけてご説明します。

動作をした人「お客さま」伝え先「先輩」

たとえば、お客さまが手紙を出すことを会社の先輩に伝える場合について考えてみます。これは、動作をする人が「お客さま」で伝え先は「先輩」です。まずは、一番高めるべき相手について着目すれば分かりやすいです。

一番目上の人は「お客さま」になりますので、お客さまの動作を一番高めた表現をしましょう。上述したように、目上の人の動作については尊敬語を用いて表現します。つまり、「お客さまが手紙をお出しになります」でOKです。

このように、「手紙を出す動作をした人」と「伝える先にいる人」について着目して、誰を一番に高めたらいいのかを考えたら自ずと答えは出てきます。謙譲語と尊敬語のどちらを使ったらいいのか迷った時は、「動作をした人」と「伝え先の人」について考えてみてください。

動作をした人「上司」伝え先「お客さま」

自分の上司が手紙を出すことを、お客さまに対して言っている場合について考えてみます。この場合、動作をした人は「上司」で伝え先は「お客さま」です。つまり、一番に立てなくてはならない相手は「お客さま」になります。

ですので、「上司が手紙を出す」ことをお客さまに伝えたいなら、「上司の○○がお客さまに手紙をお出しします」と表現します。「上司」は目上の人ですが、「同じ会社の人間=身内扱い」になります。上述したように、自分と同等(目下)の場合には謙譲語を用いますので「手紙をお出しします」になります。

もし仮に「上司が○○さまに手紙をお出しになります」としてしまうと、上司を一番に立てた言い方になり、間接的に「お客さま」を下げた発言になってしまいますので、ご注意ください。

動作をした人「社長」伝え先「部長」

最後に、社長が手紙を出すことを部長に伝える場合はどうでしょうか。動作をした人が「社長」、伝え先は「部長」の場合について考えてみます。

答えを先に言うと、「手紙をお出しになります」です。このケースでは、一番立てるべき相手は「社長」です。社外での話の際は、同じ会社の人間は身内として扱いますが、社内での話になりますので、一番上の立場の人を立てたらOKです。

ですので、社長の行為を一番高めた言い方にするために、尊敬語を使った「(社長が)手紙をお出しになります」と部長に伝える言い方が適切です。

もしも「社長が手紙をお出しします」と部長に言ってしまった場合、部長を一番に高めた言い方になり、間接的に社長を下げてる発言になってしまいますので、この点もご注意ください。

「手紙を出す」を敬語表現するときの例文

上述したように、「動作をした人」と「伝え先」に着目して、尊敬語と謙譲語の使い分けをしてください。一番高めるべき相手が手紙を出す行為をしたなら「お出しになる」、一番高めるべき相手が伝え先なら「お出しする」ということがポイントです。

では、「手紙を出す」の敬語表現した例文をいくつかご紹介します。

「今週中に、部長から○○様へ手紙をお出ししますので、もうしばらくお待ち願います」

「○○課長が手紙をお出しになった」

「お客さまより、締切日までに手紙をお出しになる旨のご連絡がありました」

「メールにて失礼いたします。本日中に手紙をお送りいたしますので、届き次第ご確認の程、よろしくお願い申し上げます」

「恐れ入りますが、先日お話した件について、手紙をお送りくださいますようお願いいたします」

「手紙を出す」の別の敬語表現例

「手紙を出す」の別の敬語表現についてご紹介します。

「差し上げます」

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「手紙を出す」の「出す」の部分を「差し上げます」に変えても同じ意味になります。「差し上げる」とは「与える・やる」の謙譲語です。物を相手に与える行為について「差し上げる」を用いて表現することができます。

ですので、「手紙を差し上げる」は「手紙を相手に与える」という意味になるので「手紙を出す」のと同意です。ただし、この「差し上げる」は「自分」が主体になるということを念頭に置いてください。つまり、手紙をあげた行為をしたのは「自分」ということです。

自分以外の誰かが手紙を出す行為をした場合には、「差し上げる」の敬語は使えません。「部長が手紙を差し上げました」など、自分じゃない人の行為について言う場合に「差し上げます」を用いると不自然です。

以上のことから、自分が「手紙を出す」行為をしたら「差し上げる」を使ってOK、自分以外の人が手紙を出す場合はNGだと覚えておいてください。

手紙を丁寧に表現(美化語)=「お手紙」

単語の前に「お(ご)」をつけた言い方があります。「お手紙」だけに限らず「お酒」「お名前」「お電話」「ご連絡」「ご報告」など、丁寧な言い方をする際に「お」や「ご」をつけることがあります。これも敬語表現です。

「○○さんからお手紙をもらいました」

「お手紙を送ってくださり、ありがとうございます」

「お手紙を送らせていただきました」

尊敬語として「お(ご)」をつける場合もありますが、美化語として「お(ご)」をつける場合もあります。美化語とは、誰かを敬った表現ではなく、言葉の前に「お(ご)」をつけて単に言葉を丁寧に表した敬語の一種です。丁寧語に分類されることもあることから、「お手紙を出す」など、自分が行為をする場合でも「お(ご)」をつけて大丈夫です。

「手紙を出す」の敬語は相手によって使い分けを!

それではこの記事の内容をまとめます。「手紙を出す」を敬語で表す場合、尊敬語だと「手紙をお出しになる」、謙譲語だと「手紙をお出しする」です。尊敬語は目上の方の動作を表す際に用いられ、自分や自分と同等の人(もしくは目下の人)の動作を表す場合は謙譲語を使って表現します。

「動作をする人」と「伝え先の人」に着目して、誰を一番に立てるべきなのかをしっかり把握しましょう。「手紙を出す」の敬語は、「動作をする人」を立てるなら「手紙をお出しになる」、「伝え先の人」を一番に立てなくてはならないのなら「手紙をお出しする」と表現します。

敬語は働く上では必須のスキルです。適切な使い分けができていないと、相手を不快にさせたり失礼になることがありますので、しっかり使い分けができるよう、普段から心がけましょう。

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