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「送った」の敬語表現
また敬語表現をする際に「お」や「ご」をつけて丁寧さを出すことがありますが「送った」も敬語表現をする際には「お」が用いられ「お送りした」という形で表現されることが多々あります。
まずは「送った」の敬語表現について丁寧語、尊敬語、謙譲語に分けてご紹介していきます。
丁寧語
「送った」の丁寧語「お送りしました」という敬語表現を用いた例文をいくつか挙げていきます。
「先ほどお送りしましたメールのご確認いただけましたでしょうか。」
「今週の金曜日に荷物をお送りしましたので週明けには届くはずです。」
「お得意先にお礼状をお送りしました。」
尊敬語
尊敬語は動作を行う人に対して敬意を示す敬語表現になるので「お送り」を行う人が敬意をはらう対象人物になります。尊敬語の敬語表現「くださる」や「なさる」をつけて「お送りくださった」や「お送りなさった」とすることで尊敬語になります。
「送った」の敬語表現「お送りくださった」や「お送りなさった」を用いた例文をあげます。
「取引先の方がカタログを送ってくださったと連絡をいただきました。」
「お義母さんが子どもたちにお手紙をお送りくださった。」
「課長がお送りなさったお手紙が料金不足で戻ってきました。」
謙譲語
謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す敬語表現であるため「送った」という動作を行うのは自分自身になります。「送った」を謙譲語にするには謙譲語の敬語表現「いたす」の過去形「いたしました」をつけて「お送りいたしました」とすることで謙譲語にすることができます。
「送った」の謙譲語「お送りいたしました」を用いた例文をあげていきます。
「先ほどメールをお送りいたしましたのでご確認ください。」
「取引先にお礼状をお送りいたしました。」
「明日荷物をお送りいたしますのでもう少々お待ちください。」
「送った」の敬語表現には「お」がつく
たとえば「ご連絡」、「ご了承」、「お引越し」などのように「お」や「ご」をつけて丁寧な敬語表現になる言葉はたくさんありますが「送った」にも「お」をつけて「お送りした」とすることで「送った」というよりも丁寧な印象の敬語表現になります。
「送った」の敬語での使い方
敬語の種類
丁寧語は「です、ます、ございます」などを用いて丁寧に表現することで話し相手に敬意を示します。
尊敬語は相手の動作に敬意を示めす敬語表現です。動作主は話し相手です。
謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す表現です。動作主である自分を下げて相対的に相手を上げる敬語表現で、動作主は自分自身です。
話をする相手や実際に動作をする動作主に合わせて適切に使い分けることが必要です。
使い方
「送った」の使い方としては丁寧語「お送りしました」では送ったをしたということを目上の人や顧客など敬語を使わなければいけない相手に簡潔に伝えるときに使われる一番簡単でシンプルな表現です。また「お」をつけず「送りました」というとフランクでカジュアルな会話の印象になります。
「送った」の尊敬語「お送りくださった」や「お送りなさった」を用いると少し丁寧さが要求される場面でも使うことができます。
「送った」の謙譲語の「お送りいたしました」は送ったことを報告したり、送ったので確認をしてほしいと言いたいときによく用いられる表現です。
メールでの使い方
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「送った」の丁寧語「お送りしました」を用いた例です。
・「ホームページを見て興味を持ったので、メールをお送りしました。料金やプランなどの詳細を教えていただけますでしょうか。よろしくお願いします」
続いて「送った」の尊敬語「お送りくださった」や「お送りなさった」を用いた例です。いずれの表現も使うことができます。
・「こんにちは、お久しぶりです。今、来週の友人の結婚式のビデオ編集をしていたのですが、○○さんは新郎新婦へのメッセージ内容を下記までお送りくださったでしょうか。」
最後に「送った」の謙譲語「お送りいたしました」の例です。
・「先週お送りいたしました新しい企画の件に関するメールのご返信を今週中にいただくことは可能でしょうか。」
「送った」を敬語表現するときの例文
今回は荷物を送ったというときに使える敬語表現とメールを送ったというときに使える敬語表現の2つをご紹介していきます。
メールを送った
丁寧語は「です、ます、ございます」などを用いて丁寧な言い回しにする表現ですので「メールを送った」という場合は「メールをお送りしました」です。例文をご紹介します。
・「先ほど参考データを添付してメールをお送りしました。」
尊敬語で「メールを送った」という場合は送るのは自分ではなく目上の人になるため「メールをお送りくださった」や「メールをお送りなさった」です。例文をご紹介します。
・「社長が課長宛てにメールをお送りなさったそうなのでご確認お願いします。」
謙譲語で「メールを送った」という場合は「メールをお送りいたしました」です。例文をご紹介します。
・「新しいプランについての詳しい内容を記載したメールをお送りいたしましたのでお時間のあるときにご覧ください。」
荷物を送った
丁寧語は「です、ます、ございます」などを用いて丁寧な言い回しにする表現ですので「荷物を送った」という場合は「荷物をお送りしました」です。例文をご紹介します。
・「お客様からお預かりしたお荷物をお送りしました。」
尊敬語で「荷物を送った」という場合は送るのは自分ではなく目上の人になるため「荷物をお送りくださった」や「荷物をお送りなさった」です。例文をご紹介します。
・「出張先で使う重たい荷物はすでに課長が出張先にお送りなさったので明日はこれだけで大丈夫です。」
謙譲語で「荷物を送った」という場合は「荷物をお送りいたしました」です。例文をご紹介します。
・「荷物は明日の午前中着の便でお送りいたしました。」
このように荷物を送った場合もメールを送った場合も何を送ったかが変わるだけで敬語表現は同じですのでいろいろな物に応用して使うことができます。
「送った」の別の敬語表現例
送付した
たとえば「送った」の丁寧語「お送りしました」は「送付した」を用いて「送付しました」となります。例文をあげると「書類をお送りしました」は「書類を送付しました」と言い換えることができます。
続いて「送った」の尊敬語「お送りくださった」や「お送りなさった」は「送付した」を用いると「ご送付くださった」や「ご送付なさった」となります。例をあげると「書類をお送りくださった」は「書類をご送付くださった」と言い換えられます。
最後に「送った」の謙譲語「お送りいたしました」は「送付した」を用いると「送付いたしました」となります。これも同じように例を挙げると「書類をお送りいたしました」は「書類を送付いたしました」と言い換えられます。
郵送した
続いて「送った」の尊敬語「お送りくださった」や「お送りなさった」は「送付した」を用いると「ご郵送くださった」や「ご郵送なさった」となります。例をあげると「書類をお送りくださった」は「書類をご郵送くださった」と言い換えられます。
最後に「送った」の謙譲語「お送りいたしました」は「送付した」を用いると「郵送いたしました」となります。これも同じように例をあげると「書類をお送りいたしました」は「書類を郵送いたしました」と言い換えられます。
よく使う敬語から覚えていきましょう
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しかし「送った」の敬語表現は公私問わず頻繁に使われるので使えるように習得しておくと役に立ちます。敬語は間違った使い方をすると失礼になってしまったりするので気を付けないといけないですが、簡単なものやよく使うものから少しずつ習得して使いこなせるようになりましょう。