[allpage_toc]
「奥さん」の呼び方の敬語表現
では、「奥さん」のことを敬語で表現する場合は、どんな言葉が適切なのでしょうか。相手の方の「奥さん」について使う表現と自分の「奥さん」に対して使う場合の使い分けについてご紹介します。
「奥さん」の敬語での使い方
それぞれの敬語について、ご紹介します。
敬語の種類
相手の「奥さん」について、自分が表現する場合は、相手の行動を敬語にする場合にあたりますので、「尊敬語」を使います。自分の「奥さん」のことを相手に対して自分が表現する場合は、自分の行動を敬語にする場合にあたりますので、「謙譲語」を使います。
使い方を間違えてしまいますと、失礼な表現になってしまいますので、使い方には注意することが必要です。
使い方
他にも総務などの部門で仕事をしている場合は、入社や異動に伴い、書類などを送ることがあります。その際に、書類の記載内容が勤務している社員ではなく、「奥さん」についての内容を記載してもらうことがあります。このような場面でも「奥さん」という表現は、敬語にした方が良いでしょう。
メールでの使い方
メールを送信した本人のことではなく、「奥さん」についての内容を記入してもらう場合は、社員の「奥さん」のことを敬語表現にしたメールを作成する必要があります。
「奥さん」の敬語表現とは?
自分の奥さん以外の人(他人の奥さん)を敬語表現にする場合
「奥方様」でも間違いではありませんが、少し仰々しくも聞こえてしまいますので、ビジネスシーンや上司や社員の奥さんに対して使う場合は、「奥様」が敬語表現としては一番適切と言えるでしょう。
自分の奥さんのことを他の人に対して敬語表現にする場合
つまり、旦那さんが、自分の配偶者に対して、うちの奥さんがとかうちの嫁さんがとかいう使い方は、本来の意味からすると使い方が間違っているということになります。
敬語として正しい使い方は、「妻」「家内」「女房」といったあたりが一般的ですが、「家内」「女房」という言葉は、若干配偶者のことを下に見るといった意味があります。へりくだる表現ということを考えると間違いではありませんが、特に口頭で使う場合は「妻」を使うのが一番無難と言えます。
[no_toc]
「奥さん」を敬語表現するときの例文
奥さんから電話があったことを上司に伝える場合
【例文】
・○時○分に奥様からお電話がありました。手が空いたら連絡がほしいとのことでした。
また、このように上司や社員の家族から会社に電話があった場合に注意する点があります。顧客や取引先などからの電話の場合は、「田中(※課長)はただいま席を外しております」のように、例え自分の上司であっても敬称をつけず田中課長ではなく、田中と答えるのがマナーです。
しかし、家族から電話があった場合は、田中課長、○○さんのように敬称をつけなければご家族に対して失礼になります。ご家族に対しては上司や社員の名前に敬称を忘れずにつけて対応するようにしましょう。
手紙の文章の例文
【例文】
・奥様にもよろしくお伝えください
・末筆ながら、奥様にくれぐれもよろしくお伝えください
「奥さん」の類語とは?
うちのワイフがといった使い方をすることもありますが、同輩や年下の人に対して使うことは特に問題はありませんが、年上の方や目上の方に対して自分の配偶者つまり妻のことは「妻」や「家内」を使う方が良いでしょう。
「奥さん」の類語の敬語
「細君」の「細(さい)」には、つまらないものという意味があります。そのため、自分(本人)のことを表す言葉の小生(しょうせい)の言葉と同様の意味があり、小生を自分のことをへりくだった表現の言葉と同じで、「細君」には自分の妻をへりくだった表現として使われていました。
それが転じて同輩またはそれ以下の立場の人の妻に対しても「細君」という言葉が使われるようになりました。そのため、この言葉は目上の人の奥さんに対して使うと失礼な表現になります。言葉の意味を考えると他人の奥さんにはあまり使わない方が無難でしょう。
「奥さん」の別の敬語表現例
では、旦那さんに対する敬語表現にはどのようなものがあるのでしょうか。他人の旦那さんに対する敬語表現と妻が謙譲語の表現として自分の旦那さんを表現する場合についてご紹介します。
旦那
「旦那様」という表現にすると尊敬語の敬語表現になります。
主人
[no_toc]
「ご主人様」のように使いますと、尊敬語として使うことができますし、「主人」だけで使うと自分の旦那さんに対しての「謙譲語」として使うことができます。
ただし、尊敬語として使う場合は、「ご」を付けることで丁寧語にすることができます。奥さんの会社に旦那さんから電話があり、取り次ぐ場合は「ご主人様」では仰々しく感じてしまうこともあります。その場合は、「ご主人からお電話です」のように「様」を抜いて使い、手紙やメールなどで文章として表記する場合は、「ご主人様」を使うのがおすすめです。
会社で「奥さん」を使う場合は、敬語の使い方に注意しましょう
社員の立場で社員の奥さんに対して使う場合は、奥さんに対して社員つまり旦那さんのことは尊敬語で表現する必要があります。また、社員に対して奥さんのことを表現する場合も尊敬語で表現しなければ失礼になります。
また、「奥様」は電話の場合であってもメールや手紙などであっても「特に問題はありませんが、「ご主人」の場合は、電話などを取り次ぐ場合は、「ご主人様」では、仰々しい表現に聞こえてしまう場合もあります。上司の旦那さんであれば、ご主人様でもかまいませんが、同僚などの場合は「ご主人」の方が適切と言えるでしょう。
しかし、手紙などの場合は「ご主人様」を使いますと、より丁寧な印象になります。口頭で使うのが書面で使うかによって使い分けましょう。
相手との関係性で適切な言葉を選びましょう
他にも相手との関係性で「ご主人様」のような表現は仰々しくなり過ぎると感じてしまう場合もあり、「ご主人」という表現の方が適切な場合もあります。丁寧な表現を使う方が間違いが少ないとは言えますが、相手との関係性であまり丁寧過ぎてしまうと逆に嫌味な印象になってしまうこともあるので注意した方が良いでしょう。
使い分けとしては、相手が上司や目上の方の旦那さんではない場合、口頭では「ご主人」を使い、手紙などの場合は「ご主人様」を使うと丁寧な印象になるのでおすすめです。相手との関係性を考慮し、うまく使い分けると良いのではないでしょうか。