[allpage_toc]
敬語「ご協力お願いします」の意味
敬語の「ご協力お願いします」は日常会話でよく聞いたり、見たり、使ったりする言葉なので、馴染みやすいのではないでしょうか。
ひとつ注意として多用しすぎるのは信用を失うことにつながることもあるので注意しましょう。一人だけで完結できる仕事はないので、敬語の「ご協力お願いします」をうまく活用してコミュニケーションを円滑に行えるようになりましょう。
敬語「ご協力お願いします」の使い方
敬語の「ご協力お願いします」はどのような状況で使用するでしょうか。取引先、上司、同僚などへの依頼などの場面で「ご協力お願いします」を使用する機会が多い言葉でしょう。
そこで間違って使用してしまい、信用を失わないように「ご協力お願いします」を多用しすぎないことが大切になってくるでしょう。「ご協力お願いします」を多用しすぎると「依頼ばかりする人だな」などと信用を失わないために正しい使い方を覚えておきましょう。
以下は敬語の種類、使い方について説明しています。
敬語の種類
尊敬語
「先生がいらっしゃいます」のように主語は相手になります。また、「御社」「ご担当の方」など、相手をさす語は尊敬語に分類されます。
「御社」は口語で使用します。メールや文書の場合は「貴社」を使用します。
(例文)「ご協力お願いします」→「ご力添えいただけますようお願い申し上げます」
(例文)「ご協力お願いします」→「お力添えいただきたく存じます」
「お力添え」は「助けてください」という意味になり、上記の例文は簡単にすると「わたしを助けてくれるようお願いします」という意味になります。
謙譲語
「そちらに行きます」は「そちらに伺います」
「担当が行きます」は「弊社の担当が参ります」
のように、主語が自分やその身内、自分の組織の人になります。
(例文)「ご協力お願いします」→「ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
「何卒」、「言う」の謙譲語「申し上げます」を使用することで敬語になります。
丁寧語
「ご協力お願いします」でも丁寧語ですがさらに「~幸いです」をつけるとより丁寧になります。
(例文)「ご協力お願いします」→「ご協力をいただければ幸いです」
使い方
① お願い、要望、要求する場合の使い方
(例)「ご協力をよろしくお願い申し上げます」
② お礼の場合の使い方
(例)「ご協力をいただきありがとうございます」
目上などにお願いする場合
① お願い、要望、要求する場合の使い方
(例文)「ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
「ご協力」は「ご理解」とワンセットで使うようするとよりいいでしょう。「ご協力」だけでは受け取った側がなんだか一方的に「協力」を押しつけられている印象を受ける場合もあるので、「ご理解」をつけると印象がよくなります。
② お礼の場合の使い方
(例文1)「ご協力をいただきありがとうございます」
(例文2)「お力添えいただきありがとうございました」
(例文1)の場合は同僚などに使い、(例文2)の場合は目上の人に使用するといいでしょう。
ビジネスでの使い方
・お知らせ、お願いのビジネスでの使い方
例文(ご理解と)ご協力をいただければ幸いです
・お知らせ、お願いのビジネスメールでの結び
例文(ご理解の上、)ご協力くださいますようお願い申し上げます
・お礼のビジネスメール冒頭
例文(ご理解と)ご協力を賜り心よりお礼申し上げます
・お礼のビジネスメール冒頭
(例文)お力添えいただき心よりお礼申し上げます
メールでの使い方
以下はメールでの「ご協力お願いします」のお願い・要望とお礼の例文を記載しています。参考にしてください。
[no_toc]
お願い
(例文)[ご理解の上、]ご協力くださいますようお願い申し上げます
(例文)ご協力お願いします。
もっと丁寧に言い換えると以下のようになります。
(例文)ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます
「〜してくれるよう」の意味で「〜のほど」をつけ、「どうか・どうぞ」のかしこまった表現「何卒」、「言う」の謙譲語「申し上げます」とすると、ビジネスシーン(メール・手紙・目上)で使える敬語になります。
以下は「ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます」を使用したメール文の例となります。
(例文)
本日、○○のため営業時間を以下のとおりに変更いたします。
ご迷惑をおかけし大変恐れ入りますが、
ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
お礼
以下はお礼のビジネスシーンでの使い方の例文です。お礼のビジネスメールは冒頭に使用するといいでしょう。
(例文)
先日はご協力いただきありがとうございました。
無事、本日の提案までこぎつけることができました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
敬語「ご協力お願いします」の例文
ご理解お願いしますとご協力お願いします
敬語の「ご協力お願いします」は「ご理解」とワンセットで使うようにしましょう。少し印象が和らげるためにも「ご理解」と一緒に使用するといいでしょう。
(例文)お願いや要望などをする場合
・ご理解とご協力お願い申し上げます。
「ご協力お願いします」でお願いしたあとは忘れずに「ご協力お願いします」に対してのお礼のメールや言葉をかけることをこころがけましょう。
ご協力お願いします 英語
・ご協力よろしくお願いいたします。
We kindly ask for your cooperation.
・ご協力、よろしくお願いします。(メールの末文として書く場合)
Thank you for your cooperation.
・ご協力をお願いします。
We ask for your cooperation.
・ご協力をお願いします。
I thank you in advance of your help.
・今後もご協力をよろしくお願い申し上げます。
We would be grateful for your continued cooperation.
「ご協力お願いします」の別の敬語表現例
【同僚や先輩などに使う場合】
「お手伝い」
・お手伝いしていただけませんか。(お願い)
・お手伝いしましょうか。(相手を気遣って)
【立場が上や取引先の相手に使う場合】
「お力添え」「ご支援」「ご尽力」
(お願い)
・お力添えいただけますよう、お願い申し上げます。
・ご支援いただけますよう、お願い申し上げます。
(お礼)
・お力添えいただき、ありがとうございます。
・ご尽力いただきありがとうございます。
このように「ご支援」「ご尽力」という言葉なビジネスでの依頼文などでよく利用することになります。基本的には形式的な言い回しとなります。
相手との関係を維持していきたい、大切にしていきたいという思いが伝わることになるので、一般的によく利用される言葉ですが「ご支援」「ご尽力」は文章の締めくくりとして使用するといいでしょう。
「ご協力お願いします」で人間関係を良好に
取引先、上司、同僚などへの依頼などの場面では「ご協力お願いします」を使用する機会が多い言葉となりますので、そこで間違って使用してしまい、信用を失わないように「ご協力お願いします」を多用しすぎないことが大切になってくるでしょう。そして、「ご協力お願いします」とお願いしたあとはきちんとお礼のメールや言葉をかけるようにこころがけるようにしましょう。
敬語の「ご協力お願いします」は、とてもよく使うフレーズなので上手に使い、類義語や同義語も覚えておくと、さまざまな言い回しができると文章がワンパターンにならず便利です。ぜひ、「ご協力」やその類義語・同義語を上手く使って、相手と良好な関係を築けるようにしていきましょう。