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「そんな中」の意味
敬語を使う場面で「そんな中」という言葉を使っても問題はありません。逆に敬語を使わない間柄では、「その時」などの表現を使うことがほとんどです。「そんな中」を使うことで、まさにその最中に起こった出来事であることを強調することができます。時系列を整理することで聞き取り手にわかりやすく、出来事を強調して伝えることができます。
「そんな中」の使い方
「そんな中」には「一方別のところでは」という別のニュアンスも含まれています。同じ場所で同じ時間に二つの出来事が起きていることを示すこともできますし、違う場所で二つの出来事が起きていることを示すこともできます。
英語では
「そんな中」から受ける印象
また突発的に起こったことを表現するのにも有効です。「人が多く集まっていたが、私たちは出会った」と書くよりも「人が多く集まっていた。そんな中、私たちは出会った」と書いた方が、思いも寄らず運命的に出会ったことを印象付けることができます。
「そんな中」の敬語表現
そんな折
「そんな中」の敬語での使い方
敬語の種類
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別の敬語表現がもたらす印象
「そんな状況の中」は「そんな中」に比べて、二つの出来事の差が大きい印象を与えることもできます。「雨が降っていた。そんな中、彼は走っていた」という表現でも良いですが、「雨が降っていた。そんな状況の中、彼は走っていた」と書くことで、雨が降っていたことと、走っていることの対比をさらに印象的に表現することができます。
使い方
間違った使い方
メールでの使い方
「引越しについて考えており、そんな中、貴社のホームページを拝見させていただきました」と書くと、自分の意思と状況を一度に伝えることができスマートな文面にすることができます。メールにて問い合わせをする際にはそれほど硬い敬語を使う必要もないため、「そんな中」という言葉を使っても問題ないでしょう。
「そんな中」を敬語表現するときの例文
「世間がオリンピックに湧いていた、そんな中、新郎新婦は出会いました」 |
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「大雨が降っていた。そんな中、傘もささずに立っていた」 |
「図書館は静まり返っていた。そんな中、本をめくる音だけが響いていた」 |
「転職活動を進めています。そんな中、貴社の募集要項を拝見させていただき応募致しました」 |
「家族は言い争いが絶えなかった。そんな中、私は成長していった」 |
「世間ではあなたは忘れかけています。そんな中、私はあなたを想い続けています」 |
そのような状況の中
私生活やくだけた雰囲気の場でも、目上の人がいる場合、敬語が使えるかどうかは重要です。「そんな中、仕事をしていました」というよりも「そのような状況の中、仕事をしていました」という敬語表現にしたほうがより敬意の姿勢が伝わるでしょう。ビジネスシーンでないところだからこそ、敬語を使いこなすことで、あなたに対する評価を上げることができるでしょう。
「就職活動に難航していました。そのような状況の中、今の会社に拾ってもらいました」 |
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「周りから諦めろと言われていました。そのような状況の中、諦めずに頑張りました」 |
「失恋して落ち込んでいました。そのような状況の中、彼女と出会いました」 |
「人生の意義を見失っていました。そのような状況の中、私は旅に出ました」 |
「電気の供給が止まっていました。そのような状況の中、私たちは身を寄せ耐えしのぎました」 |
「そんな中」の別の敬語表現例
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就職活動を経験した人であれば、企業に対するメールや履歴書などで敬語表現の重要さが身にしみてわかっているでしょう。同じ力量を持った二人の応募者がいて、ひとりが「そんな中」という言葉を使って、もうひとりが「そのような折」という敬語表現の言葉を使っていたら、後者を選ぶことに間違いはないでしょう。
小説や漫画をよく読む人であれば、わかりやすい文章はそのまま面白さに繋がるといった経験をしたことがある人も少なくないでしょう。小説では敬語表現はマストではありませんが、「その最中」「そのような折」という表現があると状況がわかりやすく伝わってきます。
「私は金融関係で働きたいと就職活動をしてまいりました。そのような折に貴社の説明会に参加させていただき、非常に興味を持ちました。」 |
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「まさに事件が起こっているその最中、私は寝ていた」 |
「今回はご期待に沿えかねますが、またこのような機会がありましたらそのような折にはご連絡いただければ幸いでございます。」 |
「海外へ行きたいという願望があった。そんな折、青年海外協力隊の存在を知った」 |
「諦めかけていた夢があった。そんな折、先生から励ましの言葉をもらった」 |
「そんな中」が相手に与える印象
「そのような折」「その最中」「その時」などいろいろな類語が存在する「そんな中」という言葉は、その分いろいろなシチュエーションで使える言葉であると言うことができます。シチュエーションによって使い分ける人を見ると、かっこいいという印象を受けます。
「そんな中」という言葉を使うのはビジネスシーンや手紙など敬語を使う場面で、それは自分の感情や意思を相手に伝えたい場面とも言うことができます。自分の感情や意思を伝えたい時に「そんな中」という言葉を使うことをおすすめします。