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「ご忠告」の使い方と例文・敬語の種類・ご忠告の別の敬語表現

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大人として正しい敬語を使おう

仕事をするにあたって正しい敬語を使えるというスキルはビジネスパーソンとして必要なスキルです。また、小学校高学年や中学生くらいになると先生や身近な大人に対して敬語を使えるというのは「しっかりした子」という印象を与え、悪いように利用されることは少ないでしょう。このことから、正しい敬語を使えるという事は大人として、人として必要なスキルと言えます。

今回は敬語である「ご忠告」という言葉について正しい使い方や敬語の種類など、詳しくご紹介いたします。

「ご忠告」ってどんな意味の敬語?

まず初めに「ご忠告」の意味からご紹介します。読み方は簡単、「ごちゅうこく」と読みます。「忠告」という言葉に接続辞「ご」がついたものになります。

そもそも「忠告」単体の意味は「誠意、真心を込めて意見を述べること、また相手の欠点や過ちを指摘する」ことです。もともと「忠告」だけで、誠意やまごころがある行動ですが、接続辞の「ご」がついてますので、より丁寧な言い方であると言えます。

「ご忠告」という敬語はどんな風に使えばいい?

先ほどご紹介しましたとおり「ご忠告」という言葉には「意見を述べる」であったり「相手の欠点や過ちを指摘する」という意味があります。前者は比較的しやすい行動ですが、相手によってはどちらも失礼にあたる可能性がある行動です。実際にどんな風に使えば良いのでしょうか。

「ご忠告」の敬語の種類

まず「ご忠告」という言葉についてご紹介します。先ほどもご紹介しましたとおり「忠告」という言葉に接続辞である「ご」がついて「ご忠告」になっているため、この言葉は敬語の中でも丁寧語にあたります。

実際に「ご忠告」を使ってみよう

では実際に「ご忠告」が使われるのはどんなシーンになるのでしょうか。「ご忠告」の意味は先ほどご紹介しましたが、基本的に「相手の欠点や過ちを指摘する」側が使う言葉ではありません。会社で上司や先輩などに自分の失敗や欠点を指摘された際に使うことが多いです。その場合には「ご忠告ありがとうございます」とお礼の言葉を述べます。

また、この「欠点や過ちを指摘された」状況にも条件があります。それはまだミスが公になっていない場合や、指摘することによってミスを未然に防ぐことができた場合など、修正がきく状態であることです。

基本的には「あなたはこういう癖があるから気をつけた方がいい」「ご忠告ありがとうございます」といったやり取りで使います。もう既にミスが公になっていた場合などは「ご忠告ありがとうございます」ではなく、謝罪になります。詳しくはのちほどご紹介いたします。

ビジネスメールではどうやって使う?

相手から指摘された場合には先ほどご紹介したとおり「ご忠告いただきまして、ありがとうございます」といった一文に加え、具体的な修正案を述べられると好ましいでしょう。また、こちらから「忠告」をする場合には、相手を傷つけないようにする配慮が必要になります。

「ご忠告」という言葉は丁寧語にするための接続辞「ご」がついているとはいえ、少し冷たい印象を与える言葉です。

そのため、「ご忠告」の前後に何か言葉をつけて、柔らかい印象に変えることが必要になります。例えば、「ご忠告」の前に「僭越ながら」をつけたり、「言う」の謙譲語である「申し上げる」をつけて「僭越ながらご忠告申し上げます」といった風に使えば少し柔らかい印象を与えることができるでしょう。

「ご忠告」を使った例文

シンプルに使いやすいのは、上司や先輩などから指摘された場合に使う「ご忠告いただきありがとうございます」です。自分が使っていない場合でも、社内で周りの人が使っているのを聞いた事がある人も少なくないでしょう。

また、「ご忠告」はあくまで未然に防げた場合に使う敬語ですので、今回「ご忠告」に関してご紹介してきましたが、実際にはあまり使うシーンがありません。そのため、「ご忠告」のほかに、次にご紹介する類義語を使うと良いでしょう。

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「ご忠告」に似た敬語表現はたくさんある?

「ご忠告」と似た意味で、ビジネスシーンで使いやすい敬語はたくさんあります。状況や、相手との関係性によって使い分けると、「敬語が使える社会人」として周りからの印象も良くなることでしょう。たくさんご紹介しますので、ぜひ目を通してみてください。

ご指摘

まず「ご忠告」と同じような意味合いで使われることが多い敬語は「ご指摘」です。

「ご指摘」も「ご忠告」と同じように「指摘」という言葉に「ご」がついた丁寧語という敬語になります。意味はご忠告と同じように「相手の欠点を具体的に取り上げて指し示すこと」となりますので、実際に使用する場合には「ご指摘いただきありがとうございます」といった風に、先ほどの「ご忠告」の部分を置き換えるだけで使用できます。

また、「ご忠告」は未然に防げた場合にしか使えませんでしたが、「ご指摘」であった場合は既に発生したミスにも使えます。その際には「ご指摘いただきありがとうございます」という敬語が使えますが、その前にミスの部分について謝罪するようにしましょう。

アドバイス

アドバイスの意味は「忠告すること」ですので、「ご忠告」の代わりに「アドバイス」を使用しても意味は伝わります。しかしながら、「ご忠告」と比べると「アドバイス」という言葉には接続辞をつけられません。そのため、「ご忠告」よりもフランクな印象になるでしょう。

「ご忠告」をしてきた相手の立場や、状況によっても異なりますがかしこまった場であれば「ご忠告」の方が良いでしょう。相手が上司や先輩などの目上の人ではなく、同期や後輩であったのであれば、「アドバイスありがとう(ございます)」とフランクに返した方が適していると言えるでしょう。

ご助言

読んで字のごとく「相手を助けるために言った」内容のことを「助言」とし、それに接続辞「ご」がついた丁寧語という敬語になります。

「ご忠告」は「相手の欠点や過ちを指し示す」敬語ですが、「ご助言」は同じ意味も持っていますが、他の意味も持っています。それは「提案する」という意味も持つことです。使い方は、「助言を与える」「助言を受ける」など、名詞としても使うほかに、「助言する」と動詞形でも使用できます。

また、「ご助言」という敬語は使い方としては間違っていなくても、先輩や上司などの目上の人の言葉に対して使うと、失礼に当たる場合があります。というのも、「助言」には「アドバイス」「提案」といった意味があるので、フランクな印象を受ける人がいます。

先ほど「アドバイス」の意味についてご紹介しましたとおり、目上の人から何か言葉を貰った際には「ご指摘」や「ご忠告」などの敬語にした方が無難でしょう。

ご指導

「指導」という言葉に接続辞「ご」がついた丁寧語という敬語の一つです。読んで字のごとく「目的や方向に向かって教え導く」という意味になります。こちらから「忠告」を求める際に使ったり、実際に忠告をしてもらったあとに使うことができる敬語です。

実際に使う時には「ご指導よろしくお願いいたします」と言ったり、「ご指導ありがとうございました」と締める場合があります。そのほかにも「今後ともご指導のほど」といった風に、使うこともできますので、相手から欠点や過ちを指摘された際に「ご忠告」の代わりに使えます。

もちろん、他の敬語と同じでミスを指摘された際にはミスに対する謝罪を先にした方が印象が良いでしょう。正しい敬語を使えるという事も重要ですが、自分の過ちを認めて謝罪することもビジネスパーソンとして重要なスキルの一つです。

ご指導ご鞭撻

先ほどの「ご指導」にさらに「ご鞭撻」がついた形でも「ご忠告」の代わりに使えます。「ご指導ご鞭撻」というのは、相手の自分に対する指摘・忠告を敬った表現になります。

「指導」は、先ほどご紹介しましたとおり「ある方向、目的に向かって導く」こと。「鞭撻」は、「鞭打って強く励ますこと」になりますので、ご鞭撻をつけると「ご指導」だけよりも厳しい言葉を受けた印象になります。しかしながら、それは自分が成長するために厳しく言ってくれたのだと理解している、というアピールにもなっています。

今回は「ご指導ご鞭撻」と一つにまとめましたが、「ご鞭撻」だけで使用する場合もあります。しかしながら、「ご指導ご鞭撻」と敬語表現した方がどちらかを単独で使うよりも丁寧な印象を相手に与えることができます。また、基本的には、あなたの成長を望む先輩や上司などの目上の人に対して使う敬語になります。

ご注意

「ご注意」は「ご忠告」と同じように、今後起きる可能性があったミスを未然に防ぐために使う敬語ではありますが、忠告よりも弱い印象となります。そのため、「ご注意」という言葉は「ご」がついた敬語表現ではありますが、ビジネスシーンではあまり使われない言葉と言えるでしょう。

また、「ご注意」と同じようなフランクさで「お気を付けください」などと言う場合もあります。飲食店などの軽くかしこまった場所では使用されることが多いでしょう。

教えていただきありがとうございます

必ずしも「ご忠告」や「ご指摘」といった名詞で応えなければいけないということはありません。先輩や上司などの目上の人からミスを指摘されたのであれば素直に「教えていただきありがとうございます」と敬語で答えて問題ありません。

シンプルに一番使いやすい敬語でしょう。また、「教えていただきありがとうございます」というのは口語の敬語になるので、基本的にはビジネスメールなどに向いていません。しかしながら、相手が社内の人間であったり、近しい先輩であれば問題ないでしょう。

その言葉はあなたのために言っている

いかがでしたでしょうか。ミスを指摘されると、あまり良い気持ちにならない人が多いでしょうが、その言葉は今後のあなたのために言われている言葉でもありますので、正しい敬語を使って返せるとビジネスパーソンとしてGOODです。また、指摘してきた内容が仕事に関係のない失礼なものだったとしても、こちらが敬語で返せると周りからの評価が良くなるでしょう。

敬語は相手を敬うためだけのものではなく、自分の身を守るためのものでもありますので、今回ご紹介した敬語を使用して、嫌味なく仕事のしやすい人間関係を築くようにしましょう。

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