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「褒める」の敬語表現
尊敬語
社会人になり一般企業に勤めれば上司を褒めることなんて日常茶飯事です。しかし、友達に使うような言葉遣いをしてはいけません。いくつかのパターンをあげてお伝えしていきます。
褒めている
それでももちろんいいのですが、もっと丁寧で正しい言葉遣いをしていると上司から思われるなら「お褒めになっていらっしゃる」、過去形で表すならば「お褒めになっていらっしゃいました」という言葉を使った方がいいです。
褒めてもらった
「褒めて下さった」という言葉を使う方が多いでしょう。それでも間違いではないのでいいのですが、先ほど同様丁寧にというような言葉遣いに直すと「お褒め頂いた」や「褒めて頂いた」というような言葉になります。
「褒める」の敬語での使い方
敬語の種類
尊敬語は冒頭部分でお伝えしてるので、ここでは謙譲語と丁寧語についてお伝えします。意外と知っているようで、知らないこともあるでしょう。
謙譲語
謙譲語Iとは、立てる相手が明確でふさわしい方に使います。そして謙譲語IIとは、立てる相手がふさわしい方がいようがいなかろうが関係なく使える言葉のことをいいます。しかし説明だけではわかりにくいので、わかりやすく例をあげて解説していきます。
「先生のところに行く」「弟のところに行く」という言葉を謙譲語Iで表すと「先生のところに伺う」「弟のところに伺う」というようになります。
先生は違和感なく使えますが、弟はとても違和感があるように聞こえます。しかし、謙譲語IIで表すと「先生のところに参る」「弟のところに参る」となります。この場合謙譲語IIの方が違和感ありません。
丁寧語
丁寧語は日常でも使うことがありますので、例をあげて説明する必要はないでしょう。簡潔にいうならば、相手が自分より上下関係なく語尾に「です」や「ます」をつけることをいいます。
美化語は話の相手に敬意を表すために使う言葉ではなく、文全体が上品に聞こえる言葉のことをいいます。
謙譲語や尊敬語といった敬語と一緒に使うことで、より相手に対して丁寧に、そして上品に聞こえます。美化語には言葉の単語の前に「お」や「ご」をつけます。言い換えのパターンもありますが、「お・ご」とつける方が多いでしょう。
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使い方
部下に対して褒めるとき仕事の成果を褒めたり、別の上司も褒めていたことを伝えることが一番褒める機会が多いでしょう。しかし、入社してから日も浅い部下にはそんなことはできません。ですので、清潔感があるや服装が似合っているなど外見のことを褒めましょう。
上司から初めて褒めてもらったときや、普段から話さない上司から褒められたとき言葉に困ることがあります。相手が自分よりも上の立場なので謙譲語で返す方がいいです。
ですので「お褒め頂きありがとうございます。」や「自分には勿体ない言葉です。」といった言葉の方がいいでしょう。
メールでの使い方
褒め方としては「○○課長もあなたの○○を褒めていました。」や「いつもありがとう。」など部下の行動を褒めましょう。万が一任せた仕事が伝えていたようにできていなかったとしても叱ってはいけません。やってくれた努力を認め、褒めてあげましょう。
メールで褒めること、そして実際会って褒めることは部下からしても上司は自分がしたということを覚えていてくれるのだと捉えます。となれば部下からしてもまた上司から頼まれた仕事はちゃんとしようと感じます。とうなると上下関係ももっとよくなります。
目上の人への使い方
そのときどういう言葉遣いをしたらいいのかわかりませんし、褒めすぎてもいい関係が取引先の方や会社の上司との間に築けるとは限りません。なので、今回は上司・取引先のそれぞれの場合において紹介していきます。
上司の場合は仕事ができることや頼りになるといったことで褒めることが無難でしょう。しかし同じことで褒めていても、上司の方からすればお世辞でそういうことを言っているのだろうと思われるでしょう。
ですが、嫌な気はしないので関係は良好的になります。なので、褒め方としては「一緒にできて嬉しいです。」や「意外な面があります。」など仕事以外で褒めてみましょう。
会社の取引先の方に対しては褒めることは当たり前です。ですが、上司のような感じではいけません。なので、仕事の話で褒めることも大事ですがプライベートの話で褒めることが大切です。
「褒める」を敬語表現するときの例文
「上司のおかげで○○できました。ありがとうございます。」という言葉ですが、敬語は使えています。しかしもっと丁寧に言う事ができます。丁寧にちゃんとした敬語を使うのであれば「上司のおかげで○○することができました。とても感謝しております。」というようになります。
「○○課長に褒めて頂き嬉しいです。」という敬語もいいです。しかしもっと丁寧にいうならば「○○課長からのお褒めの言葉、とても有難く感じます。」というようになります。とても固い言い回しですが、とても丁寧な言い方です。
女性の場合
女性は外見で褒める方法はあまりお勧めではありません。自分の外見に自信がある方なら嬉しいと感じるでしょうが、女性の方皆が自信があるわけではないからです。
そして、部下が女性だからといってフランクに話す方も多いでしょうが、男女問わずフランクに話すのはよくありません。
女性の方を褒める方法として「とても品があります。」や「○○できるなんてとても家庭的です。」がいいでしょう。
女性からしても品があるや家庭的なのは上司や部下から言われて嬉しい褒め言葉です。逆に足が細いやいい匂いするといった外見を褒める敬語はやめましょう。女性はセクハラと感じる方が多いです。
上司とあまりにも年の差がある場合
それがもし部下だった場合もっと何を話ししていいのかわかりません。しかし部下の場合上司が話題を作ってあげないと距離はなかなか縮まりません。そういうときも相手を褒めるということが役に立ちます。
例えば仕事に打ち込んでいるときの姿勢が真面目で勤勉な方なら、「仕事に打ち込む姿勢がとてもいいです。」と褒めることが大事ですし、どんな方にも丁寧に接する方には「そういう風に誰に対しても丁寧に接することはなかなかできません。すごいです。」といった褒め方をしてみてはいかがでしょうか。
そして、休憩時間はプライベートなことを質問したりニュースであがっていたことについて話するのもいいでしょう。その中で褒めることも大切です。どんな些細なことでもいいので褒めることは大切です。
「褒める」の別の敬語表現例
例えば、取引先の場合「○○の件、見事でございました。」や「恐れ入りました。」といた言葉を使う機会が多いでしょう。この言い方は相手の方を褒める敬語になります。また「恐れ入ります。」という敬語は「ありがとうございます。」という別の意味でも使われます。
現在形か過去形で意味が違いますので気を付けましょう。
一般のお客さまに使う褒める敬語表現としましては「そのような深いお話を聞けて嬉しく感じます。」や「さすがです。」といった褒め方がいいでしょう。お客さまに使う敬語ならば敬語の中でも尊敬語と丁寧語を合わせて使うといいでしょう。
その方が好感がもてる店員と感じてくださいます。
褒めることは
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ですから、日頃から人を褒める練習をしましょう。そうすれば会社やバイト先で上司や先輩、部下や後輩といた上下関係も良好になります。仕事ばかりの話をして堅苦しい関係よりも一定の距離感をもって接すればいい関係が築けます。
より良い関係を築いて自分が働きやすい環境を作りましょう。あなたが働きやすいと感じているという事は周りの方もあなたにはとても接しやすく一緒に仕事していて働きやすいと感じています。環境は一人で作るものではありません。
周りの方と共に作ります。そのためには敬語も大切なのでしっかり使えるようになりましょう。