cms-import-tapbiz-wp

「依頼する」の敬語表現・依頼するの使い方と例文・別の敬語表現

[allpage_toc]

「依頼する」の敬語表現

「依頼する」という表現は日常生活からビジネスの場面まで幅広い状況で目上の人に何かをお願いするとき、目上の人がお願いをしてくれたときに「依頼する」の敬語表現を正しく使えるでしょうか。「依頼する」はどのように敬語で表現するのでしょうか。

まずは「依頼する」の敬語表現について丁寧語、尊敬語、謙譲語に分けてご紹介していきます。

丁寧語

「依頼する」の丁寧語は「依頼します」です。丁寧語は「です、ます、ございます」を用いて丁寧な表現をすることで相手に敬意を示す敬語表現なので、「依頼する」に丁寧語の語尾「ます」をつけて「依頼します」となります。

「依頼する」の丁寧語「依頼します」という敬語表現を用いた例文をあげておきます。参考にしてください。

「このパーツの制作についてはA社に依頼します」
「○○氏に公演を依頼します」
「修繕を依頼します」

尊敬語

「依頼する」の尊敬語は「ご依頼なさる」です。

尊敬語は動作主に敬意を示す敬語表現なので依頼するのは目上の人です。この目上の人の言動に敬意を示す表現を使わなければいけません。尊敬語の敬語表現である「~なさる」という敬語表現を利用して「ご依頼なさる」とします。

「依頼する」の尊敬語「ご依頼なさる」を用いた例文をあげます。
「見積書をご依頼なさる。」
「どなたにご依頼なさる予定でしょうか。」
「新たな仕事をご依頼なさる。」

謙譲語

「依頼する」の謙譲語は「ご依頼いたします」や「ご依頼申し上げる」です。
謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す敬語表現であるため「依頼する」という動作を行うのは自分自身になります。

「依頼する」を謙譲語にするには謙譲語の敬語表現「いたす」をつけて「ご依頼いたします」とするか、同じく謙譲語の敬語表現「申し上げる」をつけて「ご依頼申し上げる」とすることで謙譲語にすることができます。

「依頼する」の謙譲語「ご依頼いたします」や「ご依頼申し上げる」を用いた例文をあげていきます。
「データのご提示をご依頼申し上げます。」
「来ていただけるようにご依頼いたします。」
「見積もりをご依頼いたします。」

「依頼する」の敬語表現には「ご」がつく

「依頼する」と目上の人に敬語で言うには「依頼」という言葉に丁寧さを表現する「ご」をつけて「ご依頼」という形で使われることが多いです。そして誰がその動作を行うのか、動作主によって「ご依頼」の後ろの敬語表現が変わってきます。

たとえば「ご連絡」、「お引越し」などのように「お」や「ご」をつけて丁寧な敬語表現になる言葉はたくさんありますが「依頼」にも「ご」をつけて「ご依頼」とすることで「依頼」というよりも丁寧な印象の敬語表現になります。

「依頼する」の敬語での使い方

「依頼する」の敬語表現は具体的にどのように使われるのでしょうか。ここでは「依頼する」の敬語表現の基本的な使い方、メールでの使い方、ビジネスでの使い方の具体例をあげてご紹介していきます。

敬語の種類

「依頼する」の敬語表現のところでもあげましたが敬語の種類は大きく分けて丁寧語、尊敬語、謙譲語の三種類があります。敬語表現をタイプ別にまとめます。

丁寧語「依頼します」は「です、ます、ございます」などを使って相手に敬意を示す表現です。

尊敬語「ご依頼なさる」は相手の動作、相手が「依頼する」ことに対して敬意を表します。

謙譲語は自分の「依頼する」という行動をへりくだって表現して相手に敬意を示します。実際に行動する自分を下げて相手を上げます。

話をする相手や実際に行動をする人に合わせて適切に使い分けましょう。

使い方

「依頼する」の敬語表現は目上の人がお願いをしてくれたことを表現したり、目上の人に自分が依頼をするときに使われます。

「依頼する」の使い方としては丁寧語「依頼します」では依頼をするということを目上の人に敬語を使って表現する際に丁寧さは高くないですが簡潔に、シンプルに伝えることができます。

「依頼する」の尊敬語「ご依頼なさる」を用いると敬意をはらうべき目上の人が依頼をしてくれた場合にその目上の人に対して敬意を示すことができます。

「依頼する」の謙譲語の「ご依頼いたします」や「ご依頼申し上げる」は自分が依頼をするときに自分をへりくだって表現することで相手に敬意を示したい場合に用いられる敬語表現です。

[no_toc]

メールでの使い方

「依頼する」の敬語表現はメールではどのように使われるのでしょうか。いくつか具体例をあげて使い方をご紹介していきます。

丁寧語「依頼します」を用いた例です。
「お疲れ様です。これから業者に見積もりを依頼しますが、他に何か聞いておくことはありますでしょうか。もしありましたらご連絡ください。」

続いて「依頼する」の尊敬語「ご依頼なさる」を用いた例です。
「お世話になっております。ご依頼なさったお品でございますが、あいにく品切れでございましてご用意いたしかねます。大変申し訳ございませんがご了承いただきますようお願いいたします。」

最後に「依頼する」の謙譲語「ご依頼いたします」や「ご依頼申し上げる」の例です。
「先日はお見積りをいただきましてありがとうございました。話し合いの結果、こちらの件に関しましては御社にご依頼申し上げます。」

ビジネスでの使い方

「依頼する」の敬語表現はビジネスの場面ではどのように使われるのでしょうか。いくつか具体例をあげて使い方をご紹介していきます。

丁寧語「依頼します」を用いた例です。
「A支店にこれらの点の改善を依頼します。」

続いて「依頼する」の尊敬語「ご依頼なさる」を用いた例です。
「この件に関しては部長が○○にすでにご依頼なさいました。」

最後に「依頼する」の謙譲語「ご依頼いたします」や「ご依頼申し上げる」の例です。
「以下の製品を2018年3月15日までに納品いただきますようご依頼申し上げます。」

「依頼する」を敬語表現するときの例文

「依頼する」を敬語で表現する際にはいろいろな状況がありますが、ここではよく使われる表現にしぼってどのように使われるのかを具体例と共にご紹介していきます。

今回は依頼を受けた場合の表現の敬語についてとりあげていきます。依頼はするだけでなく依頼を受けることもあります。「依頼を受けた」は敬語ではどのように用いられるのでしょうか。例文をあげながらご紹介していきます。

依頼を受けた

丁寧語で「依頼を受けた」は「依頼を受けました」や「依頼をもらいました」です。例文をご紹介します。
「昨日A社より見積書の依頼を受けました。」

尊敬語で「依頼を受けた」は「ご依頼をお受けになる」です。例文をご紹介します。
「部長はA社のご依頼をお受けになった。」尊敬語の場合動作主の動作に敬意をはらう敬語表現なので依頼を受けた人に敬意をはらって表現します。

謙譲語で「依頼を受けた」は「ご依頼をいただいた」です。例文をご紹介します。
「ご依頼をいただいた商品は大変申し訳ございませんがただいま製造中止となっております。」

謙譲語の場合自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す敬語表現なので依頼を受けたのは自分です。自分の依頼を受けたという動作をへりくだって表現することで相手を敬います。

「依頼する」の別の敬語表現例

「依頼する」を別の敬語表現で表すとどのようなものがあるのでしょうか。ここでは「依頼する」の別の敬語表現とその具体例をご紹介していきます。

要請する

「依頼する」を別の表現を用いて表せる言葉に必要なことが実現するようにお願いする「要請する」があります。ただし「依頼する」よりも「要請する」は必要なことなのでしてくださいと強くお願いするニュアンスが強い表現です。

たとえば「依頼する」の丁寧語「依頼します」は「要請する」を用いると「要請します」となります。例をあげると「支援を依頼します」は「支援を要請します」と言うことができます。

「依頼する」の尊敬語「ご依頼なさる」は「要請」を用いると「要請なさる」となります。例をあげると「会長が支援をご依頼なさる」は「会長が支援を要請なさる」と言い換えることができます。

最後に「依頼する」の謙譲語「ご依頼いたします」や「ご依頼申し上げる」は「要請する」を用いると「要請いたします」となります。例をあげると「支援をご依頼いたします」は「支援を要請いたします」と言い換えられます。

「依頼する」と「お願いする」の敬語の違い

「依頼する」と同じようによく使われる表現に「お願いする」があります。では「依頼する」と「お願いする」はどのように違うのでしょうか。

まず「依頼する」とは人に用件を頼むことを意味します。つづいて「お願いする」は「願い」という漢字や「願い」という漢字を使った熟語「願望」からも連想ができるように「こうなってほしい、こうしてほしい」と望むことをさします。そのため「こうなってほしい、こうしてほしい」と人に頼むときにも使われます。

よって「お願い」の方は人に「こうなってほしい、こうしてほしい」と頼むだけでなく「こうなってほしい、こうしてほしい」希望する場合にも用いられるので幅広く使うことができます。しかし意味には違いはないので「依頼する」と「お願いする」は基本的に同じように使われます。

例をあげると「Aさんに依頼します」は「Aさんにお願いします」に言い換えることもできます。

「依頼する」の敬語表現は使い分けが大切

[no_toc]

今回は「依頼する」の敬語表現をご紹介してきました。「依頼する」という言葉自体はビジネスの場面だけでなく日常的にもよく使われるのであまり気にすることなく何気なく使っていたり聞いていた方も多いのではないでしょうか。

敬語は使い方を間違えると敬うべき相手を誤ってしまい失礼になってしまうことがありますので難しく、慎重にならなければいけないことがたくさんあります。

今回の「依頼する」の敬語表現は自分が依頼をするのか依頼を受ける側なのかで敬語表現が大きく変わってきたり、目上の人が依頼をするのか依頼を受けるのかによっても敬語表現が変わってきます。

依頼はするだけでなく受けることもあるので敬意を示す方向が相手や依頼をするのか受けるのかで変わってきますので使い分けが大切です。「依頼する」の敬語表現は多少複雑ではありますが覚えてしまえば応用できる範囲も広いですので少しずつマスターをしていきましょう。

モバイルバージョンを終了