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「ごもっとも」の敬語表現
この「尤も」の言葉に「御(ご)」という謙譲の接頭辞を付けて「ごもっとも」と表現されるため、「ごもっとも」の意味合いは上記の意味合いを相手に伝える上で、自分の立場や姿勢をできるだけ低めた言い方になることがわかります。
「ごもっとも」を使うタイミング
・さすがは社長、言われることはごもっともでございます。
・長年のキャリアによって言われる内容はごもっともです。
・ごもっともなご意見を、本当にありがとうございます。
このように、「その人が言うことが一番正しい」、「間違いがない」といった気持ちを敬語表現によって伝える場合に「ごもっとも」が使われ、多くの場合は目下の人から目上の人に対して言われます。
丁寧語での「ごもっとも」
・皆さまのご意見はごもっともです。
・ごもっともな発言を誠にありがとうございます。
・あなたの言われる内容は、○○につきましてごもっともです。
・おそらく○○については、ごもっともな意見となるでしょう。
尊敬語での「ごもっとも」
・社長のおっしゃられることはごもっともです。
・誠にごもっともなご意見を感謝申し上げます。
・ごもっともなアドバイスをいただくことができ、重ねて感謝いたします。
ビジネスシーンにおいても、たいていの場合はこれらの表現をして印象を悪くことはないでしょう。相手に対する敬意を一方的に示して表現されるのが尊敬語ですから、自分の立場や姿勢を低めるのは当たり前となります。
謙譲語での「ごもっとも」
・課長のごもっともご意見をいただきましたことを、わたくしども深く感謝申し上げます。
・○○さまのごもっともなご助言をいただきましたおかげで、この度○○に成功させていただくことができました。
謙譲語の場合は特に「○○のおかげで自分が成功できました」といった、改めて自分の姿勢を低めて相手に敬意を示す表現となるため、尊敬語以上に相手への敬意が認められる敬語となります。
「ごもっとも」の敬語での使い方
・あなたの言われることはごもっともですが、しかし○○計画にとってはよくないのではないでしょうか。
・その理由もごもっともですが、ずっとそれにあやかっているわけにもいかないでしょう。
・資金援助は大切で、受験生に奨学金制度を徹底するのはごもっともですが、そんなことをしていたらわが校は倒産いたします。
このように、「ごもっともですが」という言葉を先に置き、その後に自分の主張を伝える用法も見受けられます。
敬語の種類
謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその姿勢や立場を低めて相手に敬意を示す敬語表現」を意味し、ビジネス上のやり取りでもプライベートでも、実に多くの場面で使われています。
丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる敬意を示す敬語表現」を指し、主に「です・ます調」で相手に伝えられる最もポピュラーな敬語表現と言ってよいでしょう。
「ごもっとも」という言葉のニュアンス
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しかし、よくドラマなどで「ごもっとも、ごもっとも」と少し相手を馬鹿にした態度を見せるシーンであったり、小説や漫画などでも「ごもっともなんですが、それはこの場合では考えが足りないのではないですか」などのマイナス的なイメージが先行してしまうこともあり、いつでも「好印象を受けられる言葉」として定着するとは限りません。
メールでの使い方
この場合は「ごもっとも」の代わりに「正しいように考えます」や「そのとおりです」、また「当然です」、「無理もございません」、「おっしゃるとおりでございます」などと、文語表現において当たり障りのない表現に置き換えた上で、「ごもっとも」の旨が相手に伝えられるのが一般的です。
ビジネスでの使い方
ビジネス上のやり取りでは「ごもっとも」は使わず、「そのとおりです」や「当然です」、「必要になります」や「無理もございません」などといった、直接その内容を指す表現をもって相手に伝えられ、余計な私情を挟む表現は、あらかじめしないことが一般的です。
お詫びでの使い方
こんなクレーム処理という仕事もビジネス上では普通にあり、たいていの場合はクレームが来たとき、このようにまず相手の言い分をすべて聞き入れ、その後にこちら側(会社側)の言い分や主張を伝えます。
・誠にごもっともです。
・おっしゃられることは、すべてごもっともな内容です。
・全くもってごもっともなご意見です。
クレーム処理にもいろいろな場面がありますが、一般的には「先に相手の主張を受け入れる姿勢」が見られ、その際にこの「ごもっとも」という言葉が使われます。
「ごもっとも」を敬語表現するときの例文
・おっしゃられることは、誠にもってごもっともです。
・ごもっともなご意見を本当にありがとうございます。
・社長がおっしゃられることはいつも感服し、誠にごもっともな意見として拝聴させていただいております。
・誠に恐れ入ります、おっしゃられる内容はすべてごもっともです。
上司に対するときやクレーム処理に際するときを踏まえ、「ごもっとも」という言葉とセットで使う別の敬語表現もしっかり覚えておくことが大切です。
「ごもっとも」の別の敬義語表現例
・当然です
・想定できます
・必然と考えられます
・無理もありません
・無理もございません
・まさにそのように考えます
・完全に同意いたします
・まったく同感です
・おっしゃるとおりです
・一つも間違いがございません
・感服いたします
・御意のままに
これらのことば言葉が並びますが、どの言葉も「相手の言うこと・することが第一優先されて正しい」といった旨を、最上の敬語表現をもって伝えます。
「ごもっともです」という言葉の印象
「ごもっともでございます」という敬語の言い方
「ございます」という言葉がつくだけで謙譲の姿勢が認められ、(特に部下から上司に対して使われる言葉になりますが)「ごもっとも」という表現が公式な場面で使われるきっかけにも認められます。
もし、どうしても「ごもっとも」という言葉を使いたい場面であれば、「ごもっともです」とは言わずに「ごもっともでございます」というさらに丁寧な言い方で伝えることを心がけてください。
「ごもっとも」の英語表記と意味
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「ごもっとも」の英語表現と意味(1)
・What you say is quite acceptable at all.
「あなたの言われることはまったくごもっともです。」
・It is a really good opinion on the content of the meeting.
「その会議内容については本当にごもっともな見解です。」
・As expected, what the president says is reasonable.
「さすが社長の言われることはごもっともです。」
「ごもっとも」の英語表現と意味(2)
・There is plenty to say but I am short of funds to do it.
「おっしゃられることはごもっともですが、それをするには資金が足りません。」
・Although you have a good opinion, are not you accumulating the number of copies properly every week?
「ごもっともなご意見ですが、毎週きちんと部数を積み上げているじゃないですか。」
・You always say the best opinion.
「あなたはいつもごもっともな意見しか言いません。」
「ごもっとも」の英語表現と意味(3)
・”Good opinion” is sometimes just logical on the desk.
「「ごもっともな意見」というのは机上の論理に過ぎない場合があります。」
・Please do not just say “good opinion”, please tell us more practical opinion.
「「ごもっともな意見」ばかり言わないで、もっと実践的な意見を聞かせてください。」
・The good reason is that it points to the actual flow itself.
「ごもっともな理屈は、得てして現実の流れそのものを指しています。」
「ごもっとも」の正確な敬語表現とその用例をマスターしましょう
「ごもっとも」という表現は敬語にしても、あまりビジネス用語として正確に認められる言葉ではありません。相手に波長を合わせて「ごもっとも」と言う場合はありますが、しかしそれは尊敬語・謙譲語・丁寧語にはじまる日本語の一般的な敬語表現から見てみれば、どちらかと言うと慣用句的な用法が強くなります。
さまざまなビジネスシーンで敬語表現を使い分ける場合、前もってその言葉が一般的に使われているかどうかを確認しておき、どの場合でも・誰に対しても非礼のないよう表現を配慮しておくことが大切です。