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「ごもっとも」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

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「ごもっとも」の敬語表現

「ごもっとも」という言葉の意味はまず、「尤(もっと)も」という言葉の敬語表現であることを知った上で、その「尤も」の意味合いを先に把握することが必要です。「尤も」の意味合いは「○○の言うこと・することが何よりも一番で、他に比べて第一に優先される」といった、相手をできるだけ引き上げた敬語表現となります。

この「尤も」の言葉に「御(ご)」という謙譲の接頭辞を付けて「ごもっとも」と表現されるため、「ごもっとも」の意味合いは上記の意味合いを相手に伝える上で、自分の立場や姿勢をできるだけ低めた言い方になることがわかります。

「ごもっとも」を使うタイミング

先述で「ごもっとも」の意味合いをご紹介しましたが、この「ごもっとも」という言葉が使われるタイミングはどんなときでしょうか。たいてい「ごもっとも」が使われるのは、目上の相手と対話している際に、その相手が何か言ったときや行動に移ったとき、それに対して敬意を示す表現として認められます。

・さすがは社長、言われることはごもっともでございます。
・長年のキャリアによって言われる内容はごもっともです。
・ごもっともなご意見を、本当にありがとうございます。

このように、「その人が言うことが一番正しい」、「間違いがない」といった気持ちを敬語表現によって伝える場合に「ごもっとも」が使われ、多くの場合は目下の人から目上の人に対して言われます。

丁寧語での「ごもっとも」

丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる敬語表現」となるため、それほど自分と相手の立場や姿勢に配慮しなくてもかまいません。そのため、この「ごもっとも」という言葉もそのまま使ってOKで、「○○はごもっともです」や「ごもっともなご意見です」などと、気軽な敬語表現となります。

・皆さまのご意見はごもっともです。
・ごもっともな発言を誠にありがとうございます。
・あなたの言われる内容は、○○につきましてごもっともです。
・おそらく○○については、ごもっともな意見となるでしょう。

尊敬語での「ごもっとも」

尊敬語では「目上の相手に対して敬意を示す敬語表現」が主になるため、「ごもっとも」という表現がそのまま使われることもあれば、場合によっては別の表現が使われることがあります。

・社長のおっしゃられることはごもっともです。
・誠にごもっともなご意見を感謝申し上げます。
・ごもっともなアドバイスをいただくことができ、重ねて感謝いたします。

ビジネスシーンにおいても、たいていの場合はこれらの表現をして印象を悪くことはないでしょう。相手に対する敬意を一方的に示して表現されるのが尊敬語ですから、自分の立場や姿勢を低めるのは当たり前となります。

謙譲語での「ごもっとも」

謙譲語というのは「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその姿勢や立場を低めて敬意を示す敬語表現」を意味し、この敬語はビジネス上のやり取りでもプライベートでも多くの場面で見受けられます。

・課長のごもっともご意見をいただきましたことを、わたくしども深く感謝申し上げます。
・○○さまのごもっともなご助言をいただきましたおかげで、この度○○に成功させていただくことができました。

謙譲語の場合は特に「○○のおかげで自分が成功できました」といった、改めて自分の姿勢を低めて相手に敬意を示す表現となるため、尊敬語以上に相手への敬意が認められる敬語となります。

「ごもっとも」の敬語での使い方

「ごもっとも」という表現がすでに敬語表現として認められ、現代のビジネスシーンにおいても、実にさまざまな場面でこの「ごもっとも」という言葉が使い分けられています。敬語表現として認められる「ごもっとも」という言葉ですが、場合によっては「それはごもっともですが、しかし○○では」といった、自分の意見と比較した上で相手の主張を批判することもあります。

・あなたの言われることはごもっともですが、しかし○○計画にとってはよくないのではないでしょうか。
・その理由もごもっともですが、ずっとそれにあやかっているわけにもいかないでしょう。
・資金援助は大切で、受験生に奨学金制度を徹底するのはごもっともですが、そんなことをしていたらわが校は倒産いたします。

このように、「ごもっともですが」という言葉を先に置き、その後に自分の主張を伝える用法も見受けられます。

敬語の種類

日本語の敬語には大きく分けて3つあり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語で、それぞれの敬語表現はさまざまな場面によって使い分けられます。先述で少しご紹介しましたが、尊敬語は「目上の相手・立場が上位にある人に対して敬意を示す敬語表現」を指し、主にビジネスシーンで多く使われます。

謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその姿勢や立場を低めて相手に敬意を示す敬語表現」を意味し、ビジネス上のやり取りでもプライベートでも、実に多くの場面で使われています。

丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる敬意を示す敬語表現」を指し、主に「です・ます調」で相手に伝えられる最もポピュラーな敬語表現と言ってよいでしょう。

「ごもっとも」という言葉のニュアンス

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本来「ごもっとも」という言葉は「相手の言うことを第一優先して正しい」という言葉になりますから、言われた方はとても嬉しい気分になります。

しかし、よくドラマなどで「ごもっとも、ごもっとも」と少し相手を馬鹿にした態度を見せるシーンであったり、小説や漫画などでも「ごもっともなんですが、それはこの場合では考えが足りないのではないですか」などのマイナス的なイメージが先行してしまうこともあり、いつでも「好印象を受けられる言葉」として定着するとは限りません。

メールでの使い方

「ごもっとも」という表現は会話表現ではよく使われますが、特にビジネスメールなど、公式の文書においてはあまり使われません。これは先でお伝えしましたように「あまりよくない印象を与えてしまうニュアンス」が「ごもっとも」にあることから、メールのように文面が残ってしまう場合は敬遠されがちになるためです。

この場合は「ごもっとも」の代わりに「正しいように考えます」や「そのとおりです」、また「当然です」、「無理もございません」、「おっしゃるとおりでございます」などと、文語表現において当たり障りのない表現に置き換えた上で、「ごもっとも」の旨が相手に伝えられるのが一般的です。

ビジネスでの使い方

「ごもっとも」という言葉はビジネス用語としてはあまり使われず、よく使われるシーンを見てみると、あるていど信頼関係のある上司と部下との会話、また初対面でもそれほど重要な場面でない状況において、「ごもっともです」という談笑を交えた表現が多く見られます。

ビジネス上のやり取りでは「ごもっとも」は使わず、「そのとおりです」や「当然です」、「必要になります」や「無理もございません」などといった、直接その内容を指す表現をもって相手に伝えられ、余計な私情を挟む表現は、あらかじめしないことが一般的です。

お詫びでの使い方

何らかの過失を犯してしまい、その非礼をお詫びする際にも、この「ごもっとも」という言葉は使われます。相手のクレームに対して「はぁ、ごもっともです」、「誠にごもっともです」、「おっしゃられることはすべてごもっともです」などと、相手の主張を全面的に受け入れ、その相手の興奮を抑えるよう働きかけます。

こんなクレーム処理という仕事もビジネス上では普通にあり、たいていの場合はクレームが来たとき、このようにまず相手の言い分をすべて聞き入れ、その後にこちら側(会社側)の言い分や主張を伝えます。

・誠にごもっともです。
・おっしゃられることは、すべてごもっともな内容です。
・全くもってごもっともなご意見です。

クレーム処理にもいろいろな場面がありますが、一般的には「先に相手の主張を受け入れる姿勢」が見られ、その際にこの「ごもっとも」という言葉が使われます。

「ごもっとも」を敬語表現するときの例文

先述でいくつかご紹介しましたが、この「ごもっとも」という言葉は他の謙譲語表現や敬語表現と一緒に使われることが多く、単独で「ごもっとも」が使われることは滅多にありません。

・おっしゃられることは、誠にもってごもっともです。
・ごもっともなご意見を本当にありがとうございます。
・社長がおっしゃられることはいつも感服し、誠にごもっともな意見として拝聴させていただいております。
・誠に恐れ入ります、おっしゃられる内容はすべてごもっともです。

上司に対するときやクレーム処理に際するときを踏まえ、「ごもっとも」という言葉とセットで使う別の敬語表現もしっかり覚えておくことが大切です。

「ごもっとも」の別の敬義語表現例

1つの言葉を覚える際には、その言葉の関連語を一緒に覚えることが大切です。この「ごもっとも」という言葉にも多くの類義語があり、それらをワンセットで覚えることによって、「ごもっとも」という言葉の意味への理解や用途の把握も実に深められます。

・当然です
・想定できます
・必然と考えられます
・無理もありません
・無理もございません
・まさにそのように考えます
・完全に同意いたします
・まったく同感です
・おっしゃるとおりです
・一つも間違いがございません
・感服いたします
・御意のままに

これらのことば言葉が並びますが、どの言葉も「相手の言うこと・することが第一優先されて正しい」といった旨を、最上の敬語表現をもって伝えます。

「ごもっともです」という言葉の印象

先述で「ごもっとも」の印象があまりよくないということをお伝えしましたが、また場合によっては「その場を明るくする、談笑に向いた表現」としても認められます。「いやあごもっともごもっとも」などとその場の空気を一転させ、次のステップへ明るい気持ちで進ませるムードメーカー的な言葉にもなります。

「ごもっともでございます」という敬語の言い方

「ごもっともでございます」という言い方は皆さんもよくドラマや小説で聞いたことがあるでしょうが、この「ごもっともでございます」という表現は「ごもっともです」という言い方よりも、ビジネス用語としては定着しつつある言葉に見受けられます。

「ございます」という言葉がつくだけで謙譲の姿勢が認められ、(特に部下から上司に対して使われる言葉になりますが)「ごもっとも」という表現が公式な場面で使われるきっかけにも認められます。

もし、どうしても「ごもっとも」という言葉を使いたい場面であれば、「ごもっともです」とは言わずに「ごもっともでございます」というさらに丁寧な言い方で伝えることを心がけてください。

「ごもっとも」の英語表記と意味

「ごもっとも」という言葉を英語に直すと「well(そうです、ごもっとも)」、「though(だけど、ごもっとも、ながら)」、「as may be expected(期待どおり、ごもっとも)」、「as expected(案の定、ごもっとも)」、「just(まさに、ごもっとも)」、「right(正しい、ごもっとも)」、「exactly(そのとおり、ごもっとも)」、「properly(しっかりと、ごもっとも)」、「perfectly(完全に、ごもっとも)」、「correctly(正しく、ごもっとも)」などの言葉に置き換えられます。

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「ごもっとも」の英語表現と意味(1)

先でご紹介しました「ごもっとも」の英語表記を参考にして、「ごもっとも」の意味合いを含めた英語の例文をいくつかご紹介します。

・What you say is quite acceptable at all.
「あなたの言われることはまったくごもっともです。」
・It is a really good opinion on the content of the meeting.
「その会議内容については本当にごもっともな見解です。」
・As expected, what the president says is reasonable.
「さすが社長の言われることはごもっともです。」

「ごもっとも」の英語表現と意味(2)

先述の「ごもっとも」の英語表現に引き続き、今度はさらに具合的な「ごもっとも」の英語の例文をご紹介します。

・There is plenty to say but I am short of funds to do it.
「おっしゃられることはごもっともですが、それをするには資金が足りません。」
・Although you have a good opinion, are not you accumulating the number of copies properly every week?
「ごもっともなご意見ですが、毎週きちんと部数を積み上げているじゃないですか。」
・You always say the best opinion.
「あなたはいつもごもっともな意見しか言いません。」

「ごもっとも」の英語表現と意味(3)

先述の「ごもっとも」の具体的な例文に引き続き、次は「ごもっとも」のいろいろな用例についてご紹介します。

・”Good opinion” is sometimes just logical on the desk.
「「ごもっともな意見」というのは机上の論理に過ぎない場合があります。」
・Please do not just say “good opinion”, please tell us more practical opinion.
「「ごもっともな意見」ばかり言わないで、もっと実践的な意見を聞かせてください。」
・The good reason is that it points to the actual flow itself.
「ごもっともな理屈は、得てして現実の流れそのものを指しています。」

「ごもっとも」の正確な敬語表現とその用例をマスターしましょう

いかがでしたか。今回は「ごもっとも」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現と題して、「ごもっとも」という言葉の正確な意味合いや用法、またさまざまな分野で扱われる「ごもっとも」の用例についてご紹介しました。

「ごもっとも」という表現は敬語にしても、あまりビジネス用語として正確に認められる言葉ではありません。相手に波長を合わせて「ごもっとも」と言う場合はありますが、しかしそれは尊敬語・謙譲語・丁寧語にはじまる日本語の一般的な敬語表現から見てみれば、どちらかと言うと慣用句的な用法が強くなります。

さまざまなビジネスシーンで敬語表現を使い分ける場合、前もってその言葉が一般的に使われているかどうかを確認しておき、どの場合でも・誰に対しても非礼のないよう表現を配慮しておくことが大切です。

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