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「OKです」の敬語表現
丁寧語
「了解しました」や「分かりました」も日本語で「OKです」と丁寧語で表したい場合は使うことができます。「了解」や「わかる」という単語の後ろに丁寧語「です・ます」の過去形「ました」をつけると考えると丁寧語としては成立します。
しかしビジネスシーンでは「OKです」は「了解です」や「分かりました」よりも「承知しました」という表現が好まれます。「OKです」というよりも「了解です」や「分かりました」という方が丁寧さはありますので親しい関係の上司など親しい目上の人へは使うことはあります。
しかし親しい目上の人以外の一般的なビジネスシーンでは「承知しました」を使うことが無難ですので時と場合で使い分けましょう。
「OKです」の敬語での使い方
敬語の種類
丁寧語は「です、ます、ございます」などを用いて話し手に敬意を示します。
尊敬語は相手の動作に敬意を示します。例えば上司は目上の人で上司の動作には敬意を示して表現しなければいけません。なので上司が書類を見る場合、上司の動作に敬意を示して「上司が書類をご覧になる」となります。
謙譲語は自分の動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示す表現です。たとえば目下である自分が書類を見るときには上司に対して「書類を拝見する」となります。
「OKです」の尊敬語と謙譲語
まず尊敬語ですが、目上の人が「OKです」とOKをもらった場合「承諾いただきました」、「ご了承いただきました」、「許可をいただきました」など状況に応じて使い分ける必要があります。
続いて謙譲語ですが自分がへりくだって「OKです」と伝える場合には、「かしこまりました」や「致す」という謙譲語を使って「承知致しました」と言います。
使い方
上司や目上の人に「OKです」と言う場合は「承知しました」が一般的によく使われます。
また礼儀に厳しい上司、会社でかなり役職の高い人、クライアントやお客様などに「OKです」ともう少し丁寧に言うには謙譲語を使ってへりくだり「承知致しました」や「かしこまりました」が使われます。
逆に目上の人側が堅苦しいのは好きではなく、「承知しました」は堅いと思うタイプの人であるときや、もっと気楽に話しくれることを望む目上の人には「了解です」、「了解しました」、「わかりました」の方がいい場合もあります。
メールでの使い方
LINEなどのチャット形式のものだと以前のやり取りがすぐに目に入るので「承知致しました」や「かしこまりました」のように一言で済ますこともありますが、メールで敬語を用いてやり取りするような相手には「承知しました」や「かしこまりました」の文言だけでなく何について「OKです」なのかを明記します。
また文頭に「ご連絡ありがとうございます」や「お世話になっております」など「OKです」という内容に入る前に何かしらの文言を入れてから内容に入ります。またメールの終わりも「OKです」という内容を伝えて終わりではなく「~しますのでよろしくお願いします」など何かしらの文章を入れて締めることが多いです。
ビジネスでの使い方
上司から「明日の会議の時間15時からに変わったよ」と言われて「OKです」と言いたい場合は「承知しました」、「承知いたしました」、「かしこまりました」と返答します。
同じ会社の上司で特にそこまで畏まる必要のないとき、「承知しました」は長いと感じるときには「了解です」や「わかりました」も使われます。
「OKです」を敬語表現するときの例文
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承知しました、かしこまりました
・「取引先に会議の日時確認しておいて」「承知しました」
・「御社の見積もり欲しいんだけど」「承知致しました、今週中にメールにて送付いたします」
・「この商品を今月末までに100個欲しいんだけどお願いできますか」「かしこまりました、至急手配いたします」
このようにビジネスシーンではよく用いられる表現です。
もちろん
・「ちょっと頂いてもいいですか」「もちろんです」
・「お隣座ってもいいですか」「もちろんです」
・「お手洗い借りてもいいですか」「もちろんです」
「もちろんです」を使うと「OKです」よりもより快諾するニュアンスを堅苦しくなることなくかつ敬語を用いて出すことができます。
「OKです」の別の敬語表現例
問題ございません
少し堅い表現なのでもう少し軽くするために「問題ないです」という形でも使われますが、敬語ではありますがそこまで丁寧さは感じられないので使っていいのか見極めがたいときは使わない方が無難です。
・「少しこちらの方で内容を変更しました」「問題ございません、ありがとうございます」
・「新しいプリンタここに置きたいんだけど○○君の席の場所変えていいかな」「問題ないですよ」
このように目上の人との会話でも比較的カジュアルな内容の場合は「問題ないです」と使われることもありますが、大事な場面では「問題ございません」が好まれます。
差し支えありません
・「今、出先なので明日になりますが大丈夫ですか」「はい、明日でも差し支えありませんのでお手すきの際によろしくお願いいたします」
・「差し支えなければお名前お伺いしてもよろしいでしょうか」
このように「OKです」の別の敬語表現として「差し支えありません」と使われることもありますが「差し支えなければ(OKであれば)」という形で使われることも多々あります。
大丈夫です、構いません
・「明日申し訳ないけどシフト早番にしていいかな」「大丈夫ですよ」
・「これから会議だから終わってからでいいかな」「構いませんよ」
このように目上の人が堅苦しいのは嫌いでフランクに気楽に話しかけてほしいという場合やあまり敬語に対して厳しくない環境であったりカジュアルな場面ではよく「OKです」の敬語表現として「大丈夫です」や「構いません」が登場します。
結構です
まず「結構です」が「OKです」の場合の例文を挙げます。
・「ちょっと今立て込んでいるから5時に折り返していいかな」「結構ですよ」
続いて「結構です」が「OKではない」場合の例文を挙げます。
・「我社の新製品一台いかがでしょうか」「間に合ってますので結構です」
以上のように「結構です」は「OKです」の意味と「OKではない」の意味の両方を表すことができるので、文脈や話の内容からどちらなのかを判断できるにしても大事な場面では誤解を生んでしまうことがあります。
また「結構です」は上から目線に聞こえることもあり、横柄だと思われる可能性もあります。なので目上の人に対してはあまり使うべきではない敬語です。
「OKです」の敬語は「承知しました」
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例えば接客業なら「承知しました」ではなく「かしこまりました」が好まれたり、ビジネスシーンではなく単に目上の人と話す場合は「承知しました」では少し堅苦しく「了解です」や「大丈夫です」の方が自然な場合もあります。
業界や働いている会社、話し相手によって「OKです」の敬語として好まれるものは変わってきますので雰囲気や内容に合わせて臨機応変に使い分けましょう。