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「なっている」の敬語表現
何かの物事の説明にも使われるこの「なっている」という言葉ですが、そのままの言葉の使い方では相手に失礼に感じさせてしまう言葉にもなります。仲の良い知人相手では敬語でなくても、最低限の敬語が使える程度で何も問題はない事でしょう。
しかしそのままの言葉遣いで目上の人や、ある程度の壁は必要な相手には生意気にも偉そうにも捉われてしまう言葉になってしまいます。「なっている」という言葉を用いて相手に伝える際の正しい敬語の表現方法を見つけられるように、考えていきましょう。
丁寧語
「お勉強中となっています」というように「なっている」自体に「お・ご」を付けるのではなく、どうなっているのかの部分の「勉強中」に丁寧語として付け加えることができるという事になります。
尊敬語
「する」の尊敬語が「なさる」と変化するので「なさっている」と言うように変化しがちですが、「なっている」という言葉は「している事」ではなくその状態の様を表現する言葉でありますので、しているという言葉の尊敬語「なさる」ではなく、「なられる」という言葉を使う事が正解になります。
謙譲語
そのままの言葉で「なっています」と相手に伝えてしまうと、まるで「そのようになっていますね」と言うようにこちらには責任が無いように相手に伝わってしまいます。こちらから相手に状況を伝える際は言葉を変化させて、「このようにさせて頂きました」と「このようになった」旨をこちらを下げた言い方で言うことが望ましいです。
「なっている」の敬語での使い方
相手に「なっています」という言葉のままこちらを下げた言い方でいう場合は、そのなっている状況をただ単に説明するだけでなく、「このようになったからして」とあくまで自分がやった事を相手に伝えるために、現在進行形の「おります」という言葉で相手に伝えることができます。
「なっている」を相手に下げた言い方は「なっております」と言うように伝えることができます。
敬語の種類
まず、敬語には「丁寧語・尊敬語・謙譲語」の大きく分けて3種類があります。丁寧語は冒頭にも述べましたが、単語頭に「お・ご」を付けて語尾にですます調で丁寧な言葉の印象を付けることができる言葉遣いとなります。尊敬語と謙譲語は言葉の主体となる人や物がこちら側なのか相手側なのかで使い分ける必要がある言葉遣いになります。
使い方
丁寧語であれば口頭で「これはこのようになっています」と言うように軽く紹介することができます。相手が主体であれば尊敬語を使い、「この時はこのようになられました」と言うように過去形として言い伝えることができます。
指摘をする際も「ここがこのようになられています」と使う事ができますが、指摘自体目上の方には失礼にも当たるので「失礼ですが、ここがこのようになられているのですが」と言うように語尾を濁すというやり方も口頭ではあっても良いスキルになってきます。
メールでの使い方
相手に状況を把握させるまでの間に挨拶はもちろんの事、前置きをした上で本題として「これがこのようになられているのですが、」とその後にこちら側の要望を伝えて最後の文にも一言相手の立場を考えた言葉を伝えられることが望ましいです。
ビジネスでの使い方
相手主体の状況をこちらが「なっている」という事を伝える際は尊敬語に直し、相手に伝えることが大切です。
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「なっている」を敬語表現するときの例文
フレーズを頭の中に入れておくだけで、敬語の使い方から考えなくてもニュアンスが自分の中でも理解しやすくなってきます。相手に適した言葉遣いを自然とすることができるように、日常的に使う事ができそうな言葉で「なっている」という言葉の適切な敬語表現を考えていきましょう。
お世話
「お世話になっています」では現在の事を相手に軽く伝えることができますが、これからもお世話になる事を前提に話をすることが良好な関係を築くためにも大切になってきますので、「お世話になっております」と言い伝えることがベストです。
「なっている」の別の敬語表現例
あまりにも「これはこうなっています」という事だけを淡々と話しをしても相手は単調に感じてしまい、言葉にも説得力がなくなってしまうものです。言葉の微妙なニュアンスの違いも考えながら、その場の適した言葉を選び、敬語表現も適切におこなっていくことが社会に出ると大切にもなってきます。
なっております
この「おる」は「いる」の謙譲語に当たります。漢字に訳すとどちらも「居る」と言うように訳すことができます。相手がそこにいる場合には「おる」という言葉はつかえないという事になります。謙譲語に当たるので自分・身内に対してのみ使う事ができる言葉遣いという事になります。
改まっている
しかし、「改まっている」という言葉自体、初めの物事から変形・変化していなければ使う事のできない言葉になっています。初めの頃のまま状態が一変せずに現在の状況を相手に説明する際に「なっている」と説明できますが、状況が変わってもいないで「改まっている」と相手に伝えてしまうとどこが変わったのか疑問に持たれてしまいます。
「なっている」と「なっております」の敬語の違い
意味合いとしては「なっております」は謙譲語表現であるので相手主体の状況に対して使う事は不適切に当たってしまいます。「なっています」と「なっております」では「なっております」の方が現在進行形として相手に伝えることができるので、自分の状況などを相手に伝える際は使い分けが必要になってきます。
「なっている」を相手に適切に
「なっている」と「なっておる」平仮名でしかわからない1文字の違いでも大きな意味合いを持っていて、相手に伝わる言葉の意味も大きく変わってしまいます。メールでは特に誤字にも気を遣いながら、言葉の使い分けをしっかりとすることが良好な関係を築いていくためにも必要になってきます。