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「何か」の敬語表現・何かの使い方と例文・別の敬語表現例

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「何か」の敬語表現

「何か」という言葉は基本的に、「自分がわからないことを相手に聞くこと」を指し、その「尋ね求めること・内容」をメインにした「目的格を指す疑問語」となります。その目的となるものには、視覚で捉えられる物事もあれば、気持ちや考え方などの見えないものもあり、「何か」が指す目的の範囲というのは非常に広く捉えられます。

この「何か」という言葉を特にビジネス上のやり取りで使う際には、当然として敬語表現に置き換えることが必要であるため、「何か」という言葉の意味に適切な別の敬語表現をもって相手に伝えられます。

・いかがですか
・いかがでしょうか
・どうなさいましたか
・問題がございましたか
・特別な事情がございましたら

これらの言葉が一般的に使われ、「ご相談ください」などの言葉も付け加えられます。

丁寧語

丁寧語というのは「不特定多数の人々に公示できる、丁寧な口調によって伝えられる敬語表現」を意味し、主に「です・ます調」によって相手に伝えられる最もポピュラーな敬語表現となります。

丁寧語で伝える場合は尊敬語や謙譲語と比べて簡単で、相手に対して一般的に使われている敬語をもって表現すればOKです。

・何ですか
・何かありましたか
・何かございましたか
・問題がございますか
・いかがされましたか
・いかがですか
・いかがでしょうか

一般的にこれらの言葉が多く使われ、相手に対して直接的に問題や疑問を問いかける形となります。

「何か」の敬語での使い方

「何か」という言葉をそのまま相手に伝えたのでは特にビジネス用語では失礼になるため、ビジネス上のやり取りでは必ず「何か」に代わる別の敬語表現が取られるのが一般的です。

・何かございましたでしょうか
・何かございましたか
・何らかのご事情がありますか
・不都合がございますか
・いかがなされましたか
・いかがでしょうか
・いかがですか
・可能でしょうか
・特に問題がございますか

このように、「何か」という言葉が持つ疑問の内容を相手に伝え、「相手から自分の方に、何か問題がある場合は訴え出ること」を促す姿勢となります。

敬語の種類

日本語には基本的に敬語表現は3種類あり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語であり、それぞれが用途によって使い分けられます。尊敬語は「目上の人や立場が上位にある人に対し、話者が一方的に敬意を示す敬語表現」を意味し、特にビジネス上のやり取りでは多く使われる敬語表現となります。

謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的に敬意を示す敬語表現」となるため、これはビジネス上のやり取りでもプライベート(日常生活)でも、非常に多くの場面で使われています。

丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる、丁寧な言葉遣いによる敬語表現」を指し、主に「です・ます調」によって伝えられる当たり障りのない敬語表現となります。

それぞれの敬語での使い方

尊敬語の場合でも謙譲語の場合でも、「何か」という言葉を相手に伝える場合には、一般的に「何か」に代わる別の敬語表現が使われます。これは「何か」という言葉が「(相手に対して)何か文句あるのですか」という冷たい態度・失礼な態度をおもむろに引き出してしまう場合があるためです。

先述でご紹介しました「何か」の別の敬語表現によって、尊敬語と謙譲語の場合は相手に対する「疑問の投げかけや、相手の疑問を引き出す言葉」が使われますが、主に丁寧語の場合では、そのまま「何か」に近い表現をもって相手に伝えることもできます。

丁寧語での「何か」の伝え方

先述しましたように、丁寧語で「何か」という旨を伝える場合には、尊敬語や謙譲語の場合と比べて、比較的簡単な表現でかまいません。

・何かありますか
・何かございますか
・何でしょうか
・問題がございますか
・もし疑問があればその旨をお伝えください
・メッセージをお送りください
・ご相談ください
・ご連絡ください

このように、丁寧語による敬語表現の場合は尊敬語や謙譲語と比べて簡単に「です・ます調」によって相手に伝えられ、特に相手と自分の立場に配慮する必要はありません。

メールでの使い方

ビジネスメールなどのメールで「何か」という旨が伝えられる際でも、先述しました「何か」の別の敬語表現をそのまま使うことができます。

・特に問題がございましたら、お気軽にご連絡ください。
・不都合などございますか。
・この度の面接の日時につきまして、特に問題がございますか。
・この度のプランに不都合がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
・(前述の内容を承ける形で)何かありましたらご連絡ください。

このように、「何か」という言葉は「特に問題がございましたら」や「不都合がありますか」などの、相手の都合を優先した言葉・表現に置き換えられ、その上で「お気軽にご連絡ください」などのフォローの言葉をつけ足すことで、相手に対して失礼のない敬語表現とします。

「何か」を敬語表現するときの例文

1つ1つの言葉を覚える際には、できるだけ自分で例文を作り、その例文の中に覚えるべき言葉を当てはめて「その言葉の意味合いや用法がどのように活用されるか」ということを実践的に学ぶことが大切です。

・この度の企画につきまして、何か問題がありましたらご質問ください。
・先日にお渡ししました起案書におきまして、何か不都合な点がございましたらご連絡ください。
・プランの進行過程におきまして、何か問題がございましたらその都度ご連絡ください。
・不安なことがありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
・少しでも疑問に感じることがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

このように、「何か」という言葉そのまま使われる場合でも「問題がございましたら」や「不都合な点がございましたら」などの別の敬語表現を添えて敬語表現とし、特に相手の心配や懸念を払拭するための表現として敬語が使われます。

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「何か」の別の敬語表現例

先述までにいくつかご紹介しましたが、日本語を覚える際には少しでもボキャブラリーの枠を広げておくことが大切です。そうすることによって、いざと言うときに「自分の言葉・表現」の分野が広まり、なお公式な場面や状況においても「適切な敬語表現」を使うことができるようになります。

・問題がございますか
・問題がございましたら
・特にご都合が悪いようでしたら
・不都合がありましたら
・ご事情がございますか
・ご事情がございましたら
・ご心配事がおありでしたら
・疑問に感じられる点がございましたら

これらの言葉は実際に多くのビジネスシーンで使われており、「何か(ありますか)」という言葉の代名詞的な敬語表現として認められます。そしてこれらの言葉が言われた後にはたいてい「ご連絡ください」や「お気軽にご相談ください」などのフォローの言葉が付け添えられます。

相槌代わりに使われる「何か」

この場合の「何か」というのは主に「若者言葉」として流行った「相槌代わりの何か」となるため、公式の場面で使われることはほとんどありません。「○○ですけど何か」などと、いわゆるツンデレという人間像を表現する際の代名詞的な用法で使われ、男女問わずに多くの場面で使われる流行語として認識されています。

これは特に信頼できる仲間内や、あるいはまったく見ず知らずの他人同士の関係において使われることも多く、特にビジネス上の関係にない人物関係において一般的に使われます。

クッション言葉で使われる「何か」

先述の「相槌代わりの何か」の延長となりますが、この場合の「何か」というのは相手と自分との関係、あるいは複数人いる際の関係の雰囲気を和らげる作用もあり、「○○ですけど何か」などの表現をタイミングよく言うことによって、その場に「笑い」を引き起こす作用も認められます。

これはよく漫才などにも見られる「合いの手」と似た作用により、調子よく「何か」という言葉を頻繁に使い分けることによって、先述のツンデレの気性をはっきり明示できる口調の面白さをアピールする形になります。

ビジネス用語で「何か」は失礼か

ビジネス上のやり取りにおいて単純に「何か」という表現で相手に対した場合、その相手は「何か文句でもあるのですか」と相手に言われたと錯覚し、結果的に怒ってしまう場合もよくあります。

「何か」という言葉は「(話者が)自分に落ち度はなく、相手にこそ落ち度があることを暗黙に伝える表現」とも見分けられ、たとえ言葉の響きやニュアンスによる錯覚による曲解にせよ、ビジネス上のやり取りでは適切な表現とは認められません。

「何か」の英語表記と意味

「何か」という言葉を英語に直すと、「what(何、何か、何ですか)」、「something(何か)」、「anything(何か、不特定多数)」、「nothing(何もない、何か)」、「doubt(疑問、問い、何か)」、「question(疑問、質問、何か)」、「problem(問題、何か、悩み)」、「guess(推測、何か、疑問)」、「how(どうして、何か、どのように)」などの言葉に置き換えられます。

「何か」の英語表現と意味(1)

先でご紹介しました「何か」の英語表記を参考にして、「何か」の意味合いを含めた英語の例文をいくつかご紹介します。

・If you have any problem, please do not hesitate to consult us.
「何か問題がありましたら、お気軽にご相談ください。」
・If there is any inconvenience, please contact us as soon as possible.
「不都合がありましたら、どうぞお早めにご連絡ください。」
・If circumstances are unfavorable, please contact us.
「事情が好ましくない場合は、ぜひご相談ください。」

「何か」の英語表現と意味(2)

先述しました「何か」の英語表現に引き続き、さらに具体的な「何か」の例文をご紹介します。

・Please let us know the convenient date as we have something we would like to consult about your plan received this time.
「この度お受けいたしましたご企画につきましてご相談したいことがありますので、ぜひご都合のよい日時をお知らせください。」
・Regarding interview date and time, if you have any inconvenience please contact us as soon as possible.
「面接日時につきまして、もし不都合がありましたらお早めにご連絡ください。」

「何か」の英語表現と意味(3)

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先述の具体的な「何か」の英語表現に引き続き、今度はいろいろな場面で使われる「何か」の例文をご紹介します。

・The word “something” used in business interaction is always replaced with another honorific expression.
「ビジネス上のやり取りで使われる「何か」という言葉は、必ず別の敬語表現に置き換えられます。」
・In the expression “something” there is a cold attitude of “Do you have any complaints?”
「「何か」という表現には、「何か文句がありますか」という冷たい態度がうかがえます。」

「何か」の正確な敬語表現をマスターしましょう

いかがでしたか。今回は「何か」の敬語表現・何かの使い方と例文・別の敬語表現例と題して、「何か」という言葉の正確な意味合いと用法、またさまざまな分野で扱われる「何か」の用例についてご紹介しました。

「何か」という言葉はプライベート(日常生活)では非常に多くの場面で使われますが、ビジネス用語として使う際には必ず別の敬語表現に置き換えられる必要があります。それは「何か」という言葉に「何か文句があるのですか」といった、相手に対して失礼な態度を示すニュアンスがあり、ビジネス上では好ましくない表現となるためです。

いつどこでも正確な敬語表現ができるように、日頃から1つ1つの言葉に関するボキャブラリーを増やしておくことで、ビジネス用語も豊富に覚えることができるでしょう。

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