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「おかげです」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「おかげです」の敬語表現

相手にお礼の言葉を伝えたい場合に「あなたのおかげです」と相手に伝えるような場面もある事でしょう。「おかげです」という言葉について、果たして適切な敬語表現として相手に伝わっているのかどうか、考えたことはありますでしょうか。せっかく相手にいい気持ちを伝えたいのに、相手に失礼な言葉として伝わってしまったらせっかく良い事してくれた相手に対してあまりにも酷い事となってしまいます。

言葉一つで相手はどのように受け取るのかを考えることがコミュニケーションでは大切になってきます。円満に気持ちの良いコミュニケーションを取れるように、「おかげです」という言葉での適切な敬語表現について考えていきましょう。

丁寧語

敬語表現を考える際、一番先に考えが出てきやすい言葉に「丁寧語」が挙げられることでしょう。敬語の中でも比較的簡単に敬語表現として相手に表すことができる言葉遣いにもなってきます。

丁寧語で「おかげです」を伝えようと考えてみますと、実はこのままの表現で充分に丁寧語である事が言えます。逆に丁寧語を全てこの言葉から取ると、「かげ」だけが残ります。この「かげ」という言葉は古くから「陽があれば影もある」という事で「お互いに支え合っている」と考えられている言葉から来ています。

尊敬語

「おかげです」という言葉は相手がこちらに何かをしてくれた時に使う事が多い言葉でもあります。相手が主体となる「おかげ」にはどのようなシーンがありますでしょうか。言葉としては「おかげになります」という敬語で使う事ができます。

他にも「おかげ様です」というような言い方でも相手を持ち上げた表現で伝えることができるので、尊敬語表現であるとも言えます。相手を持ち上げた表現で伝えることで尊敬語として伝えることはできる事は覚えやすく、今後他にも敬語を使う際にも使う事ができるので覚えておくことが大切です。

謙譲語

こちらを主体として「おかげです」という事を使う表現はできますでしょうか。この言葉自体、特定の人に対して感謝の気持ちを表す言葉になりますので、自分に使う事はほぼないでしょう。使うとなりますと、「おかげとさせて頂きます」と少し恩着せがましい敬語として相手に伝えることになってしまいます。

「私のおかげでビジネスを進めさせて頂きました」と伝えてしまったら「どんな神経の持ち主だ」と人間性を疑われてしまう事にもなります。自分がしたことに対して感謝をするというのは相手が決めることでもありますので、謙譲語表現であっても冗談半分で「褒めてくれても構わないです」と壁をあまり感じさせない仲でなら使う事ができるでしょう。

「おかげです」の敬語での使い方

「おかげです」という言葉を簡単に敬語表現にする例を考えてきました。では実際にどのような定義でこのように言葉を表現することができるのかを、敬語とは何かと言う所から考えていきましょう。

基礎をしっかりと把握することは言葉のみならず、何事に対しても言える事です。自分が理解してもいない言葉を相手に伝えてしまえば不本意に相手に伝わってしまう事にもなってしまいかねません。適切に言葉を使い分けるために、敬語とは何かをしっかりと確認していきましょう。

敬語の種類

冒頭でも触れたとおり、敬語には「丁寧語・尊敬語・謙譲語」の3種類があります。それぞれ定義がきちんと定められています。丁寧語は単語頭に「お・ご」おつけて単語を柔らかく包んで相手に伝えることができ、語尾にですます調を使う事で文章としても相手に丁寧に伝えることができる言葉遣いになります。

しかし丁寧語では目線が同じかこちら側が少し高くにも相手に捉えられてもしまうので、ビジネスシーンや目上の方には尊敬語・謙譲語を駆使して言葉を伝える必要があります。

使い方

敬語では特に使い分けが難しい「尊敬語・謙譲語」ですが主体がこちら側か相手側かによって使い分ける必要が出てくる言葉遣いになります。先程も申し上げたとおり、謙譲語表現で「おかげです」を使う事はまれでもありますので、丁寧語であれば「おかげです」とそのままでも構いませんが、相手を敬った言葉遣いを使う際は尊敬語で相手に伝えるようにしましょう。

陽の当たらない影で支えてくれているという感謝の気持ちを相手に伝える言葉が「おかげです」なのでこちらが感謝をしなければ誰がするかと思うくらいに相手に感謝の気持ちを伝えられるようにしましょう。

メールでの使い方

メールで相手に使う際はこちら側から相手に対しての感謝の気持ちを伝えることが主になってくることかと思われます。こちらから相手に対して感謝してほしい旨をメールすることは厚かましく相手に受け取られることがあるのでやめましょう。

メールで相手に「おかげです」という言葉を伝える際は、丁寧語であっても尊敬語であってもいきなりの本題はなるべく避けましょう。いきなり本題の伝言だけ残されても、伝わらない事もあります。相手にしっかりと感謝の気持ちを伝える際は文章構成も丁寧に、相手に伝わりやすく述べられるようにしましょう。

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ビジネスでの使い方

ビジネスにおいて相手に感謝の気持ちを伝える際は「おかげ様で」というように使われることが多いでしょう。相手が「影」となりますので尊敬をして相手に「様」という表現を用いてビジネスでも使う事ができます。他にも「おかげで~にさせて頂きました」というような表現をすることが尊敬語表現になります。

「おかげ様です」というような形は相手に返答する場合のみで、文中、文末には使えないので注意が必要です。例としては「あなたのおかげ様です」というような表現は適切ではないという事になります。

目上の人への使い方

目上の方に対しても、「おかげ様」という言葉を使う際は文頭のみに使う事ができる事を頭に入れておきましょう。「○○さんのおかげ様です」というような言葉の表現は「○○さん」が影の人物である事を主張したような言い方として響いてしまいます。

文中や文節に「おかげです」というような言葉を用いる際は「おかげで」という部分のみを用いて相手に伝えることで適切な言葉の表現になります。例に挙げると、「○○さんのおかげでこのような形にさせて頂きました」と言うように謙譲語表現も混ぜて相手を持ち上げた言い方をすることができます。

「おかげです」を敬語表現する時の例文

では実際に「おかげです」を用いて適切な敬語表現となるように文を考えていきます。「○○さんのおかげです。」と丁寧語で表現することもできますし、「○○さんのおかげでこのようにさせて頂けました」とこちらを下げて相手に尊敬語として「おかげです」を使う事ができます。

「おかげ様です」は文末に用いて表現することはできませんが「おかげです」であれば文末に用いることができます。覚えやすい方法に「おかげ様です」は文頭、「おかげで」「おかげ様で」は文中、「おかげです」は文末と考えても使い分けしやすい事でしょう。

「おかげです」の別の敬語表現例

「おかげです」以外にも相手に感謝を表せる言葉はあります。常に「あなたのおかげです」「おかげ様です」という言葉の表現だけでは単調にも思われてしまいかねません。「そう言っておけばいいと思っているのでは」と言葉が軽いものにもなりかねません。

同じような意味合いをもちつつ、ニュアンスを考えながら言葉を選んでコミュニケーションを取る事も大人になると大切になってきます。相手に微妙なニュアンスも含めて適切に伝えることができるように、「おかげです」を用いない言葉で感謝の気持ちを伝えることができる言葉を挙げていきます。

ご支援

「おかげです」という言葉を用いずに相手に「あなたのおかげで」と伝える言葉に「ご支援」なんて言葉もあります。相手がこちらを支えてくれた時は謙譲語表現として「ご支援いただき」と「ご支援」という言葉を謙譲語表現にすることができます。「おかげです」の場合は「おかげになってくれて」とは使いませんので使い方から少し違ってきます。

こちらが相手に「支援」する場合もこちら側を下げた言い方をすることで相手に伝えることができるので、尊敬語表現ではあまり使われない言葉にもなります。「ご支援させて頂きます」と言うようにこちらを下げた言い方で相手に伝えることができます。

お引き立て

「おかげです」や「ご支援」という言葉以外にも「お引き立て」という言葉もあります。陰で支えてくれたという言葉をそのまま相手に伝えるような「おかげです」という言葉ではなく、人に目をかけてもらうといった意味合いを強く持つ「お引き立て」を使う場合もあります。

支えてくれたというよりは「際立たせてくれる」「立たせてくれている」「良くしてくれている」というような言葉のニュアンスを持ちます。陰で支えてくれてというよりは、「あなたという陽があったからこそ」というような言葉の表現になります。

後ろ盾

「おかげです」という言葉に近い言葉に、「後ろ盾」という言葉もあります。この「後ろ盾」という言葉は陰で支えてくれたというよりは後ろで支えてくれた、「味方として」という意味合いも含まれます。

背中を預けたような支えを意味として含んでおり、強力なバックアップがあったからこそというような時に、「あなた様の後ろ盾がなければこのようにはなれませんでした」と言うように使う事ができます。相手に感謝の気持ちを伝える際は「して頂いて」となるので、やはり謙譲語が多い表現にもなってきます。

適切な表現で「おかげです」を

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「おかげです」という言葉は感謝を相手に伝える言葉の中でも、「おかげ様で」や「おかげとなります」のように尊敬語表現として相手に伝えることができる言葉であるとも言えます。感謝の気持ちを相手に伝える際にこちら側がへりくだった言い方をする言葉が多い中でこちらをそこまで下げずに相手を持ち上げた言い方ができるのが「おかげです」という言葉でもある事でしょう。

相手に適切な敬語表現を伝えるためには、どのような言葉を相手に伝えるかも重要な選択にもなってきます。お互いに、気持ちの良いコミュニケーションを取れるように心がけていきましょう。

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