cms-import-tapbiz-wp

「着く」の敬語表現・着くの使い方と例文・別の敬語表現例

[allpage_toc]

「着く」の敬語表現

「着く」というこの動作は日常的に行われていて、よく口にもされる言葉です。指示された場所に着いたことを言葉として表現するときや、それを相手に伝えるとき、また相手が指示した場所に着いたかどうか確認するときなどに用いられていることでしょう。

日常生活やビジネスの場において何気なく使っている言葉でも、受け取る相手や言葉の表現の仕方によってうまく伝わらなかったり不快な思いにさせてしまうことも多々あります。今回は「着く」という言葉の正しい意味や敬語表現、実際にビジネスシーンで使える言葉の表し方などについてご紹介します。

「着く」の意味

「着く」には「ある物が他のもの・ところまで達する」という「到着」を意味する場合と、「あるものと他のものがくっついて離れない状態になる」という「密着」を意味する場合があります。出張や営業のあるビジネスの場に置いては、到着を意味する「着く」という言葉を多用されていることが考えられます。ですので今回は、到着の意味の「着く」について考えていきましょう。

「付く」との違い

今回のテーマと同じ読みの言葉で「付く」というものがあります。どちらも似ているせいか、使い分けが難しいと感じている方も多いことでしょう。これらの意味をしっかり理解し、現状を把握していることで、「着く」と「付く」のどちらを用いるべきかわかることができます。

「付く」は「ある性質・能力などがそなわったり、物事や作用などが新たに生じること。主となるものに加わること。そばを離れず一緒になって行くこと」などの意味を持っています。「着く」と違う点は、付着・付加の意を指しているところや「目に付く」「気を付ける」など意識を働かせているというところです。これらを頭に入れて置けば自然と使い分けができるでしょう。

敬語とは?

普段からなんとなくで使っていた敬語を、社会に出てから改めて意識したときに困ってしまったという経験はありますでしょうか。敬語とは相手に敬意を表したり、不快な思いにさせないように使う言語表現です。そんな敬語の種類や定義をおさらいしましょう。

敬語の種類は大きく3つに分けられています。1つ目は上司やお客様などの目上の人の言動を表すときに使う尊敬語です。目上の人の言動を高めて表現することで相手に敬意を示すことができます。2つ目は自分や自分の身内・組織の言動を表すときに使う謙譲語です。自分側の人の言動をへりくだって表現することで、必然的に相手を高めることができ、敬意を示せます。

3つ目は物事を丁寧な言葉遣いで表現することで成り立つ丁寧語です。これは他の2つとは違い、敬意を示す相手の存在や話の内容は問われません。お互いを知らない人との会話や、目下の人との会話に用いられます。

「着く」の敬語での使い方

「着く」という言葉の意味や「付く」との使い分け方法、敬語の種類などのおさらいができたところで、早速「着く」の敬語表現について考えていきましょう。

相手と自分の関係性や表現する話の内容によって敬語の種類を使い分けるということはお分かりいただけたことでしょう。ただし、むやみやたらに敬語を使うのではなく、相手を敬う気持ちがあってこその敬語ということを忘れないようにしましょう。そういった気持ちを言葉に表し相手に伝えるためには、その言葉を変化させる必要があります。

ではどのように変えれば失礼に当たることなく伝えられるのか見ていきましょう。

敬語の種類

先ほどご紹介した各々の敬語の定義に沿って、「着く」の敬語の種類を考えてみましょう。1つ目の尊敬語では目上の人の言動を表すので、着くという動作をしたのは目上の人の場合に限ることがわかります。「お・ご~になる・なさる」という尊敬語の形式に当てはめると、「お着きになる」となります。

2つ目の謙譲語は、尊敬語とは逆で自分側の人間の動作を表します。謙譲語の形式の「お・ご~する」に当てはめて「お着きする」という表現ができます。

最後の丁寧語は語尾に「です・ます」を付けるのが一般的です。ですので「着きます」とシンプルな表現になります。目上の人に使わないように注意しましょう。

使い方

「着く」の敬語表現の使い方として気を付けることは、その「着く」動作をした主体が誰かということとそれを誰に対し伝えるのかということです。例えば目上の人が無事目的地へ着いたかどうか確認する場合は、尊敬語で「お着きになりましたか」と聞き、逆に自分が着いたことを目上の人に報告する場合は謙譲語で「お着きしました」と伝えましょう。

丁寧語で表す場合は着く動作をする、もしくはそれを伝える相手と自分が対等な立場か、目下の人のときに限ります。現状把握をするということを忘れないようにしましょう。

メールでの使い方

ビジネスの場に置いてメールでのやり取りというものは必要不可欠です。感情が伝わりづらいメールでは話し言葉ではなく書き言葉に改めてから伝える必要があります。

例えばメール上で集合場所に5分前には着いていてほしいことをお願いする場合、「集合場所に5分前には着いてください」としてしまうと命令形になってしまい、相手に不快感を与えてしまいかねません。

そこで「着く」を「到着する」に変え、さらにクッション言葉を加えてみましょう。「恐れ入りますが、集合場所に5分前にはご到着くださいますようお願いいたします」となり、相手に不快な思いをさせることなく自然にお願いをすることができます。

「着く」を敬語表現するときの例文

[no_toc]

「着く」という言葉を用いてどのように使っていくことができるのかを考えられたところで、実際にどのように「着く」を敬語表現として使うことができるのかを考えていきましょう。

郵便が着く

自分や相手が到着するという使い方で「着く」という言葉を考えてきましたが、人相手以外にも物事に対しても「着く」という言葉を表現することができます。「郵便が着く」という言葉ではどのように敬語として表現することができるでしょうか。「郵便が着く」という言葉は第三者からこちらにお届け物が届くという言葉の表現にもなってきます。

敬語表現では「郵便が着きます」と丁寧語で表現もできますが、相手に敬語で表現する場合は「郵便がお着きになります」と尊敬語表現をすることができます。こちら側の事を相手に伝える際は「郵便がお着きしました」と謙譲語で表現することもできます。

荷物が着く

「郵便が着く」という言葉は「荷物が届く」という行為そのものを指した言葉でもあります。「荷物が届く」という言葉をシンプルに表現する言葉に、そのまま「荷物が着く」という表現をすることができます。

敬語表現では「郵便が着く」と同じように表現することができますが、丁寧語を「荷物」にも使うことができ、「お荷物」というように表現することができます。「お荷物がお着きになる」といった表現で相手に伝えることができ、尊敬語として「相手に」「相手から」でも尊敬語として表現することができます。

手紙が着く

お荷物以外にも人以外に「着く」という言葉を用いることができます。その中に「手紙」というものでも使えます。現在は連絡手段に電子媒介が主になってきていますが、手紙は郵便を使ったりもするものなので、「郵便が着く」と同様に「手紙が着く」という言葉も使うことができるようになります。

敬語表現にするには丁寧語では「荷物が着く」と同じように「手紙」にも「お」をつけて表現することができます。「お手紙がお着きになりました」と相手からのお手紙に対して尊敬語として表現することができます。

「着く」の別の敬語表現例

「着く」という言葉を用いて、どのように敬語表現として表現することができるのかを考えてこれたことと思われます。しかし、「着く」という言葉を用いただけで相手に伝えるにはニュアンスが少し違って来たり、相手に伝わりにくくもなってしまったりもしてしまうことがあります。

その際は「着く」という言葉と同じような意味合いを持った言葉で言い換えることもコミュニケーションでは使い分けとして必要になってきます。「着く」単語を用いずにどのように相手に伝えることができるのかを考えて、敬語としてどのように伝えることができるのかを考えていきましょう。

届く

「着く」と同じように一定の場所に到達することを意味する言葉に、「届く」という言葉もあります。「荷物が着く」と荷物に対して「着く」といえるのに対して「届く」という言葉でも言い換えることができます。

しかし、「届く」という言葉は「人によって運ばれる」という事柄を指しますので、人が到着する場合には言い換えることのできない言葉になります。「○○さんがお着きになります」と言えるのに対して、「○○さんがお届きになります」とは言えません。人に対して「届く」という言葉を対象に言い換えることはできないことがわかります。

受け取る

「着く」という言葉以外にも物が届く際に「受け取る」という言葉でも言い換えることができます。手紙など、郵便受けに入らないものを受け取る際は「荷物が着く」という言葉に言い換え、「荷物を受け取る」という言葉で言い換えることができます。

郵便受けに入った手紙の場合は手にもって初めて受け取ったということになります。「着く」という言葉を「受け取る」と言い換える際は手の中に物事を受け取れるものに対して言え、受け取るという言葉を「着く」という言葉に変えるほうが難しい言葉が多いです。

「着く」の敬語は適切に使い分けることが大切

「着く」という言葉は多くの場面で言える言葉にもなります。人物に使うことのできる言葉でもありますので、敬語表現を適切に考えて言葉にする必要があります。動詞なので言葉を適切に使い分けなければ何が何に「着く」のかがわかりにくく伝わってしまうこともあります。

特に、「尊敬語・謙譲語」の使い分けは相手側とこちら側によって使い分ける敬語表現にもなりますので、主体となる人物も考えて、言葉を使い分ける必要が出てきます。言葉を使い分けることは大人のコミュニケーションでは大切になってきます。適切に相手に伝えられるように心がけていきましょう。

モバイルバージョンを終了