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返事の「はい」の敬語表現は?
「はい」と返事をすることで「ここにおります」という存在をアピールします。しかし仕事では、いることをアピールだけしてもどうしようもありません、呼ばれたら「はい、何かご用でしょうか」と呼ばれた理由を尋ねる姿勢が大切です。
また何か依頼された場合には、了承の意味で「はい」というだけでは足りません。「はい」の後や、代わりに「承知しました」「かしこまりました」と依頼ごとを引き受けたことを表す言葉をつなげましょう。
「はい」はもともと「拝」と書きます。拝聴、拝借など拝は謙譲を示す敬語に使われます。拝とは敬意を持って見ることを表します。
「はい」の後が大切です
例えば、「この書類確認しておいて」と言われたら、「はい、すぐに確認します」いうように、やるべきことを口に出すことで、相手への肯定をさらに深めることができます。もちろん、口にした動作はすぐに行動に移すのが前提です。
御意は「はい」の敬語表現です
そのため「御意」はお考え、や思し召しという意味を持ち、そして「お心のままに」や「お考えとおりに」という意味で使われるようになりました。本来は「御意」だけで使うのではなく「御意にございます」とするのが正しい形です。
御意は貴人に対して使われる言葉です。貴人とは「身分や地位が高い人」という意味で、御意はかなり目上の人への返答に用いられます。近しい上司や同僚、部下に使うと、ふざけた印象を与えてしまいかねません。
御意はあまりにも硬い表現ですので、現在は使われることがありません。現在ではコミカルに使われたり、ギャグテイストの表現として、漫画やドラマで使われます。
「はい」の敬語での使い方は?
敬語の種類は?
もう一つが謙譲語です。謙譲語は自分や自分側の人の動作を低めて、相手を高め敬意を表します。へりくだる表現とも言い、相手を敬って自分自身を卑下したり、謙遜する表現です。敬語としてよく使われる「いたします」「申し上げます」などは謙譲の敬語表現です。
最後は丁寧語です。丁寧語は、表現を丁寧にすることにより、相手に敬意を示します。助動詞の「です・ます」も丁寧語に分類され、さらに丁寧な表現である、「ございます」も丁寧語の補助動詞です。ただし、丁寧語だけでは敬意が足りない場合も多いため、多くは「尊敬語+丁寧語」「謙譲語+丁寧語」というように、組み合わせて、より敬意を示す敬語表現とします。「はい」も丁寧語に分類されます。
「はい」の敬語の使い方
相手「この書類作っといて」
自分「はい承知しました」または「はいすぐ取り掛かります」
相手「明日、取引先に同行してもらう」
自分「はい、承知しました」
相手の言うことを否定したり、頼まれごとを断る場合には、断る理由を述べてきちんと断ることが大切です。その場合は、口調に注意し、謝罪にクッション言葉をつけて柔らかく断ります。その後、代替え案を出すことで相手にいい印象を残すことができます。
相手「この書類作っといて」
自分「申し訳ありません。今別件で手が離せません。明後日まででよければできますが、どうでしょうか」
メールでの使い方
例文
・◯日の◯時で承知しました。では、当日直接現場に伺います。よろしくお願いいたします。
・ご注文の件承りました。すぐに発送させていただきます。
「はい」を敬語表現するときの例文
「そうです」や「わかりました」も丁寧な表現で、敬語として使いがちですが、実はこの二つは、仕事上では、NGワードに近い存在です。なぜなら「そうです」は敬語ではないため、必要な敬意が足りず、「わかりました」は暫定的な理解を含む場合にも使われる、曖昧な表現だからです。
この二つを用いて返事をしたい場合には、「承知しました」などと言い換えて、きちんとした敬語の表現にする必要があります。
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はいそうです
はいそうですの敬語の例文
はいわかりました
また「わかりました」は「承知した」と言う意味の他に「言いたいことは、一応理解しました」と言う、暫定的な理解を表す使い方もします。そのため、使い方によっては、相手に誤解を与える場合もありますので、使い方には要注意です。
「はい、わかりました」の言い換えには、「かしこまりました」「承知しました」などがありますので、そちらを使うほうがいいでしょう。
はいわかりましたの敬語の例文
引き受けると言う意味では言い換えたほうが無難です。
・(×)「◯日までに納品をお願いします」「はい、わかりました」
・(◯)「◯日までに納品をお願いします」「承知いたしました」「かしこまりました」
「はい」の別の敬語の形は?
かしこまりました
承知しました
左様でございます
本来は「然るべき様」の「然様」と書きます。左様は当て字ですが、日本では、左にいる人が格上となるため、「左のように」「左の人が言っているように」という意味で使われています。
「はい」の後には理解したことを表す動作をつなげましょう
相手の話を聞くという態度を行動に表すためには、「はい」の後には動くべき動作を付け加えましょう。そう返事をすることで、相手に「理解した」ことをきちんと伝えます。
「承知しました。早急に資料をまとめます」「かしこまりました。明日一番でお届けします」と明確に次に繋がる動作を告げることで、相手に安心感が生まれ、信頼関係が生まれます。そのような小さなことでも、積み重ねることで、あなたの評価アップの一助となるでしょう。