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「調べる」の敬語表現・調べるの使い方と例文・別の敬語表現例

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「調べる」の敬語表現

普段の日常生活やビジネスの場に置いて、何かを「調べる」行動というものは何気なく誰もがしていることだといえます。例えば食べたいと思った料理のレシピであったり、今日の天気や通勤・通学に使う電車の運行状況など、気になるものや知っていたら生活が便利になることなどを調べることは、ネットの普及が著しい現代では当たり前になりつつあります。

今回はこの「調べる」という言葉に注目し、敬語表現での使い方や別の言葉での表現方法などをご紹介します。

「調べる」とは

まずは「調べる」という言葉がどういうものであるのかから考えていきましょう。「不確かなことやわからないことなどをいろいろな方法で確かめる。あれこれと捜したり、問いただしたり見比べたりして考えること」という意味を持っていて、「調」という漢字そのものには「物事のつり合いがよくとれる。ととのう。くわしくみる」などといった意味があります。

「音楽を演奏する。音律をととのえる」といった意味でも「調べる」は用いられますが、今回は「確かめる」という意味でのみ敬語表現を考えていきます。では次にその敬語とはどういったものであるのかをご紹介しましょう。

敬語とは

敬語は、相手に対して敬意を示したいときや相手に不快な思いをさせないために使う表現方法です。大まかに3つにわかることができ、それぞれ用いるべき場面というものがあります。

1つ目は、お客様や上司など目上の人の言動を表すときに用いる尊敬語です。目上の人の言動を高めて表現することで敬意を示すことができます。2つ目は自分や自分の身内・組織の言動を表す謙譲語です。これは尊敬語とは逆に、自分側の言動を下げて表現することで相手を高め、敬意を示すことができる方法です。

3つ目は物事を丁寧な言葉で表現することで成り立つ丁寧語。これは他の2つとは違い、敬意を示す相手の有無は問われません。知らない人や同じ目線相手に対して不快感を与えることのないように使う敬語ですので、目上の人には使わないようにしましょう。

「調べる」の敬語での使い方

「調べる」の意味や敬語の種類、各々の用いるべきシーンなどについて分かったうえで、敬語表現をするときの形式から触れていきましょう。ほとんどの方がすでに敬語をご存知のことかと思われますが、基礎を再確認し改めて学ぶことで当たり前になっていた普段の敬語の使い方に予想外な間違いを見つける場合もあります。

基本の使い方を把握していれば他のどんな言葉を敬語で表現するときにも役立てることができますので、一緒におさらいしていきましょう。

敬語の種類

それでは敬語の使い方の基本である、各々の形式や使い方をご紹介します。尊敬語は「お・ご~になる・なさる」を元に、「お聞きになる」や「ご覧になる」というように目上の人の行動などを表します。謙譲語は、自分や自分の身内・組織の行動を「お・ご~する」という形式に当てはめ、「お聞きする」「拝見する」のように表現します。丁寧語は語尾に「です・ます」を付けるのみです。

尊敬語や謙譲語にはそれぞれ特有の表現があります。例に挙げた「ご覧」と「拝見」がまさにそうです。形式に当てはめる以前に、言葉そのものに尊敬・謙譲の意味があるので使いどころを間違えてしまわないよう注意しましょう。

使い方

では、おさらいをした敬語の形式に、今回のテーマである「調べる」という言葉を当てはめてみましょう。「調べる」には言葉を変えて表現する特有のものはありませんので、言葉をそのまま形式に当てはめることで敬語が成り立ちます。

尊敬語では「お調べになる」、謙譲語では「お調べする」、丁寧語では「調べます」となります。これらが「調べる」の基本的な敬語表現となりますので、シーンや話している相手との間柄に合わせて使い分けましょう。

メールでの使い方

ビジネスシーンにおいてメールでのやり取りというものは、誰もが一度はすることでしょう。必要不可欠な連絡手段といっても過言ではありません。

メールは相手の時間を取ることなく要件を伝えることができ、さらに後になって見返すこともできるという優れものですが、それと引き換えに感情が伝わらないために言葉一つで相手を不快な思いにさせてしまう恐れがあります。お互いに気持ちよくやり取りをするためにも正しい敬語を用いるべきであるといえます。

今回のテーマである「調べる」という言葉をメールで使うとすれば、急ぎではない調べものの依頼などが考えられます。調べる必要のあるものを細かく述べたうえで、しっかりとした敬語を使ってお願いしましょう。相手が目上の場合は「お調べくださいますようお願いいたします」と尊敬語で、相手が同じ目線か目下の場合は「お調べください」と謙譲語で表すのが良いでしょう。

ビジネスでの使い方

次にビジネスの場で、口頭で直接「調べる」という言葉を伝えるときの敬語の使い方についてです。直接伝えるということは表情が見えるのでメールよりも内容が伝わりやすいです。それだけではなく、急ぎの用であるということも考えられます。

口頭で伝える場合もメールの場合と同じように尊敬語や謙譲語を使い分けましょう。目上の人が何か困っているときに、自主的に調べものをして手伝うという時は「私がお調べします」と声をかけましょう。

「調べる」を敬語表現するときの例

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「調べる」という言葉の敬語の種類や使い方についてお分かりいただけたことでしょう。それでは次に、実際の社会の場で役立つような敬語表現例についてご紹介します。どのようなときに「調べる」という言葉を使う機会があるのか事前からわかっていれば、実践の際に困ることはないはずです。相手に不快な思いをさせないためにはどのように伝えるべきなのかを第一に考えて、敬語の使い方を見ていきましょう。

お願いするとき

まずは一番あり得るであろう調べることをお願いするときについてです。先ほど触れたメールでの使い方でもご紹介したように、調べる内容をしっかり伝えてから調べることをお願いしましょう。もちろん自分の立場と相手との間柄を考えて敬語を使い分けることが重要です。

調べてもらうことをお願いする「お調べください」という言葉は謙譲語表現ですので間違いではないのですが、命令形とも受け取ることができますので目上の人には使わないようにしましょう。クッション言葉を用いて「申し訳ありませんが、お調べくださいますようお願いいたします」と伝えましょう。「申し訳ありません」の他には「お手数おかけしますが」と入れ替えても自然にお願いすることができます。

報告するとき

他に考えられるシーンは、調べることを依頼され、それを報告するときが挙げられます。報告するときには、調べるという行動は過去のものになりますので過去形の敬語表現で伝えるのが正しいといえます。また調べる行動をしたのは、この場合は自分に限られますので尊敬語ではなく謙譲語での表現になるということがわかります。

謙譲語の基本である「お調べする」の過去形「お調べした」を用いて、「○○についてお調べしました」というようにお伝えすることができます。もう少し丁寧に表現したいという方は「お調べ致しました」に置き換えましょう。

「調べる」の別の敬語表現例

何かを伝えるときは、その状況に合った表現に言葉を変えることでより伝わりやすくなる場合もあります。円滑なコミュニケーションを取ることは、ビジネスの場に置いてとても大切なことです。ということで、今回のテーマである「調べる」と同じ意味を差す言葉の敬語表現について考えていきます。それぞれの意味や違いなどもご紹介しますので参考にしてみてください。

調査する

まずは「調べる」の類語である「調査する」という言葉についてです。この言葉は「ある事柄の実態を明らかにするために物事を調べること」という意味を持っています。調べることをさす言葉ですので、「調べる」との意味や使う場面の違いはほとんどありません。

「調査する」の基本の敬語表現は、尊敬語は「ご調査なさる」、謙譲語は「ご調査する」、丁寧語は「調査します」となります。「調べる」よりも改まっている表現ですので、目上の人との会話では「調査する」を用いたほうが失礼がないことが予想できます。

確認する

「確かにそうだとはっきり認めること。そうであることをはっきりたしかめること」という意味の「確認する」は、「たしかめる」という点は「調べる」と同じであることがわかります。

「確認する」という言葉に置き換えられるシーンとして考えらえるのは、一度調べたことや前に知らせたことなどを再度調べるとき・調べてほしいときです。「もう一度お調べください」よりも「もう一度ご確認いただけますようお願いいたします」とお伝えした方が丁寧ですし、手を煩わせてしまう印象が薄まります。

逆の場合も同じで、一度見聞きした情報について問われたときは「ただいまお調べいたします」よりも「ただいまご確認いたします」とした方が良いでしょう。

精査する

「精査する」とはあまり聞きなれない言葉ですが、「詳しく細かに調べる」という意味ですので「調べる」と同じ意味で使われるということがわかります。似た意味を持つ「調査する」との使い分け方法としては、ただ単に調べるときは「調査」、精を尽くしてより詳しく厳しく隅々まで調べつくすときには「精査」を用いるようにしましょう。

ビジネスの場に置いて「精査する」という言葉を用いるシーンとして考えられるのは、より詳しく調べたときやそれをお願いするときです。「詳しくお調べいただけますようお願いいたします」でも間違いではありませんが「ご精査のほどよろしくお願いいたします」とお伝えする方が、畏まった場にはふさわしい敬語表現です。

状況に合わせてうまく言い換えましょう

「調べる」の敬語表現や別の言葉での言い表し方についてご理解いただけましたでしょうか。わからないことは決して恥ずかしいことではありません。上司やお客様に聞かれてわからないことがあったら「ただいまお調べいたします」とはっきり伝えられるようにしましょう。

また、状況に応じて言葉を言い換えるのはコミュニケーションを円滑にする秘訣でもありますので状況をうまく見極めて敬語を軽やかに使えるようになりましょう。

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