cms-import-tapbiz-wp

「貼る」の敬語表現・貼るの使い方と例文・別の敬語表現例

[allpage_toc]

「貼る」の敬語表現

「貼る」という事をしたことがない方は少ない事でしょう。小さいころに絵を描いたものを壁に貼ったり、小学生では授業で習字を壁に貼ったりもしたことでしょう。今や「貼る」事をしたことのない人は極めて少ない数であると言えます。

そんな「貼る」という言葉ですが、この行為を相手に適切に伝えたい場合はこのままの言葉の表現で敬語として使えるのかも気になるものになってきます。

小さいころから使っていた言葉でもあるからもしかすればこの言葉の表現では適切な敬語表現として相手に伝えることはできないかも知れません。コミュニケーションを適切に行うためにも「貼る」という言葉から敬語表現を考えていきましょう。

丁寧語

「貼る」という言葉を丁寧に相手に伝えようとすれば「貼ります」と言うようになります。「貼る」に「ます」を付けるだけで言葉として丁寧に相手に伝えることができるようになります。

ですます調を語尾につけるだけで言葉全体が柔らかい印象となりますが、「です」を「貼る」に付け加えることはできません。「貼るです」という表現になってしまい、命令調にも受け取られてしまいかねません。丁寧語であれば「貼ります」が端的で相手に伝わりやすい丁寧語表現になります。

尊敬語

「貼る」という動作を表す言葉は、「○○に」というように主体を考えることで尊敬語・謙譲語を使い分けることができます。

相手が貼る事をした場合、あるいは第三者から相手に貼る事をした場合は「お貼りになります」というような敬語表現をすることができます。相手主体でこれから貼る事を相手に伝える場合は「要求」となってしまうのでその場合は「こちらが」という事になり謙譲語表現を使う事になります。

相手に対して「あなたがお貼りになられます」というような表現では要求も命令に聞こえてしまうので第三者が貼った事を尊敬語表現で相手に「○○がお貼りになりました」というような言い方をすることで尊敬語を使う事ができます。

謙譲語

こちらが「貼る」事を相手に伝える際はこちらが主体となるので謙譲語表現が比較的楽に使う事ができます。「お貼りいたします」というような表現でも、「貼って差し上げます」という表現でも「貼らせて頂く」というような謙遜表現を相手に伝えることができますので、謙譲語表現として相手に伝えることができるようになります。

どの表現も謙譲語にはなりますが、「貼らせて頂く」というような表現ではかなりこちら側を下に見た言い方にも捉えられてしまうので、言葉のニュアンスも使い分ける必要があります。

「貼る」の敬語での使い方

簡単に各敬語ごとに「貼る」を使う方法を考えてきました。わかりにくくもなってきてしまうのが「尊敬語」かと思われます。どういう時に「相手主体」と考えるのかがポイントにはなってきます。

敬語とはどういう定義で使い分けるものなのかを再度確認して、適切に敬語を使い分けられるように考えることも大切です。基礎をしっかりとかため、どのような表現が来ても臨機応変に敬語表現として対応できるようになる事が大人では望ましい事にもなってきます。

敬語の種類

敬語の種類は冒頭でも触れたとおり、「丁寧語・尊敬語・謙譲語」の3種類あります。それぞれ定義があり、丁寧語は同じ目線、あるいはこちら側が上となり得る状況の際に相手に丁寧な敬語としてつかうことができる言葉遣いです。

単語頭に「お・ご」をつけて単語に柔らかさをプラスさせて相手に伝えたり、語尾に「ですます」を用いて文章全体を相手に丁寧な印象を与えることができる言葉遣いの事を指します。敬う姿勢は相手を上とした立場上での姿勢でもあります。なので相手を上とする言葉遣いには尊敬語・謙譲語がある訳です。

相手主体の言葉であれば相手を持ち上げた表現の尊敬語を用い、こちら主体であれば言葉遣いを持ち上げることなく下げた言い方でこちらを下にすることができる謙譲語を使って敬語を使い分けることができます。

使い方

敬語とは何かを再確認できたところで、どのように言葉として「貼る」という言葉を敬語に変えられるのかを細かく考えていきましょう。口頭で伝えることがコミュニケーションでは主なので、口頭での伝え方から考えていきますが、丁寧語であれば友人や知人同士で使う事が多い言葉遣いとなります。

相手が貼った事に対してこちらが伝えたい場合は「○○さんがお貼りになられましたこのポスター、素敵です」と言うように相手を持ち上げた言い方をすることができます。

メールでの使い方

注意しなければいけないのがメールでの敬語表現です。メールでは感情が相手に伝わりにくく、その場の流れというものもわかりません。どのような状況でも相手にこちらが思ったことをそのまま解釈してもらうためには言葉遣いを適切に考えなければなりません。いつ相手が見ても変に捉えられてしまう事のないように、唐突な本題を避けて相手に伝えられるようにしましょう。

メールで相手に「貼る」という事をこちらから伝えるにはこちらが主体であることが多いでしょうから、「注文していましたポスターが届きましたので、明日お貼りさせて頂きます」という表現でも謙譲語として相手に伝えることができます。この場合「させていただく」でもオーバーな表現ではない事でしょう。

[no_toc]

「貼る」を敬語表現するときの例文

「貼る」という言葉をどのように敬語表現にすることができるのかを場面を考えて使い分けを意識して来れたことでしょう。では実際に日常的に「貼る」をどのように敬語表現として文章にすることができるのかを考えて、不自由なく敬語として使えるように考えていきましょう。「貼る」という言葉を使いやすい関連のある言葉を挙げ、考えていきます。

収入印紙

ビジネスシーンでもよくあるのが「収入印紙を貼る」という事です。

法で決められた額以上の領収書には貼る事が義務付けられていますが、領収書を受け取る側として、貼られていなくても何も問題ではありません。しかし貼る側が脱税という事になってしまいかねないので、貼る側としては「貼らせて頂きますので、少々お待ちください」というように使われることの多い言葉にもなってきます。

お客様としては貼られても貼られなくてもどうという事ではないのでただただ時間が取られるだけに感じられてしまう場面でもあります。なので、こちらも不正にならないようにお客様にも理解してもらうための謙譲語を用いて相手に伝える必要が出てきます。

切手

切手を貼るときはどうでしょうか。今回はお客様が貼らなければいけない状況で貼る側は特に貼られなければ送る事はできないという状況です。切手を郵便局で求めた際、そのまま手紙を出す際は切手の料金を出してそのまま配達をお願いする形になります。

その時に使える言葉に「切手を貼って頂いてもよろしいでしょうか」というような謙譲語としての表現ができます。しかし郵便局側の人でも支払いはお客様からなので「こちらで貼らせて頂きます」と言うように謙譲語として会話を続けることができます。

シール

シールを貼る際にはどのような会話になる事が予想されるでしょうか。どのようなシールなのかにもよりますが、自分から相手に貼る事をお願いする際はもちろん謙譲語になります。こちらが相手に対して「シールを貼りましょうか」というような場合には「私がお貼りいたしましょうか」と言うように相手に手を差し伸べることができます。

言葉が丁寧であってもできることをわざわざ「私がやりましょうか」と聞くようでは「信頼していない」と相手に受け取られてしまいかねないので相手が困っている時などを把握してあげることがスマートなやさしさともなります。

ポスター

ポスターを貰ったらなるべく壁一面に綺麗に貼りたいものでしょう。そんな時は助けを呼ぶものです。適切な敬語表現で相手に頼る事は信頼関係を向上させるのにも良い事でしょう。その際ただ単に「貼って頂けますか」というのではなく、「ポスターを貼りたいので、お手伝いお願いできますでしょうか」と丁寧に相手に伝えるだけで印象はかなり違ってきます。

逆に言われなくても「ポスターをお貼りになられるのでしたら、お手伝いいたします」と伝えれば相手を尊敬しつつ、こちらを下げた言い方でスマートに相手を助けることができるようになります。

「貼る」の別の敬語表現例

「貼る」という言葉を用いてどのように日常的に敬語表現を相手に伝えることができるのかを確認することができたことでしょう。しかし同じニュアンスではあるものの「貼る」という言葉では少し違和感があるような場面も出てきてしまう事でしょう。

その際、「貼る」とは違った言い方で同じニュアンスを持った言葉を選ぶこともコミュニケーションとして大切な使い分けにもなってきます。似たような言葉遣いを挙げるので、どのように敬語表現として使う事ができるのかも考えていきましょう。

付ける

「貼る」という言葉に似ている言葉に「付ける」という言葉があります。両方とも「貼り付ける」という言葉があるようにとても似たようなニュアンスを含んだ言葉になっています。しかし大きく違う意味があり、「貼る」は平面な場所に対して行うものに対し、「付ける」は立体的なものに行うものである意味合いが強いです。

「バッジを貼ります」では平面になるように取り付けるのに対して、「バッジを付ける」では貰ったバッジをピンなどで取り付けるような意味合いを持ちます。

適切に「貼る」

何事も言葉の使い分けはとても重要なものになってきます。「少し違うくらい」「伝わるでしょう」と思う事であっても、相手の捉え方で大きく変わってしまうのが言葉です。相手に伝わらなければ意味がありません。不本意に相手に受け取られないためにも敬語の使い分けをしっかりと心得なければいけません。

せっかく相手に「良かったらお手伝いしましょうか」という意味で「良ければお貼りいたします」と言った言葉も、「良ければお貼り頂けます」というような謙譲語と尊敬語が混ざってしまったような表現をしてしまっては敬語表現にもならずに相手への印象も「どっちの事を言っているのだろう」と言うように伝わってしまいます。

モバイルバージョンを終了